菅野、「2つの主な目標」を掲げロッキーズの投手陣に加わる

3:20 AM UTC

菅野智之(36)は、日本での長きにわたる輝かしいキャリアを経てメジャーに移籍した昨季、苦しんだ時期があったことを認めた。だが、ロッキーズと契約するという決断は、菅野が挑戦をいとわないことを明確に示している。

36歳の菅野は、セ・リーグMVPを3度、沢村賞(サイ・ヤング賞に相当)を2度受賞した巨人での12シーズンを経て、1年前にオリオールズに入団した。昨季は防御率4.64を記録し、チームトップの30試合に先発して157回を投げたが、被本塁打(33本)もア・リーグ最多だった。

しかし、ロッキーズが菅野を獲得したのは、ストライクゾーンでの投球内容(9回あたりの与四球2.1に対し、奪三振6.1)を評価し、最近の補強までは驚くほど経験不足だった投手陣に厚みを加えるためだ。残りの課題については、菅野とロッキーズがともに取り組んでいくことになる。

「ホームランの数を減らすっていうのはもちろんそう(課題)なんですけど、そこを恐れて自分の1番の持ち味である、ストライクゾーンにどんどん投げ込むところを失いたくない。ホームラン数は改善してやていきたい」

「(コロラドでは)変化球が曲がらなかったりとか、言われてますけど、自分のいい球はスプリットなのでね、しっかりスプリットの精度と強度、スピードそういうところも見つめ直せば」

アロン・ライヒマン投手コーチ、ゲーブ・リバス投手コーチ補佐、マット・ブッシュマン・ブルペンコーチは、菅野の過去のデータを詳細に分析した。

「具体的には、左打者に対してもっとカウントを先行させる必要がある」とウォーレン・シェーファー監督は語った。

「これは菅野に限ったことではなく、投手陣全体の大きな課題だ。(コーチ陣は)そのための新鮮なアイデアを持っている。だが、菅野が全ての球種でストライクゾーンを攻める投手であることは、全員が分かっている」

菅野がもたらすものは、加えるべき要素を上回っている。

菅野、マイケル・ロレンゼン、12日に1年契約が正式発表されたホセ・キンタナが、カイル・フリーランド、ライアン・フェルトナー、アントニオ・センザテラに加わり、経験豊富なローテーションを形成する可能性がある一方で、未来は若い力が担う。右腕のタナー・ゴードン、チェイス・ドランダー、マケイド・ブラウンらは2025年の新人として割って入ろうとしており、近年のドラフト上位指名、ショーン・サリバン(ロッキーズの有望株ランキング12位)とガブリエル・ヒューズ(同14位)も、そう遠くない位置にいる。

ロッキーズは、菅野の取り組み姿勢や環境への適応力が、若手投手に良い影響を与えると確信している。菅野によれば、ボルティモアでも役割は似たようなものだったという。

「(オリオールズ在籍時は)ピッチャーに関してはね、いろいろ意見を聞きに来てくれたりとか、コミュニケーションはあった。そういう役割も、(ロッキーズで)してほしいっていうふうに、球団から言われてますし、何か僕にできることがあれば、力になりたいなと思います」

キンタナを40人枠に登録するため、トミー・ジョン手術から復帰途中の救援右腕ジェフ・クリスウェルが60日間の負傷者リストに入った。

ベテラン不在を好機に…

ワールドベースボールクラシック(WBC)には、先発候補のベテラン4人が出場する。菅野(日本)、マイケル・ロレンゼン(イタリア)、アントニオ・センザテラ(ベネズエラ)、ホセ・キンタナ(コロンビア)だ。ロッキーズはこの不在を、逆に生かすことができるかもしれない。

「今朝、実際に若手投手らと、そのことについて話した。『ベテラン勢を獲得したが、キャンプ中には実力を示し、改良した点を示す本当の好機がある』と伝えた」とポール・デポデスタ編成本部長は語った。

「本来なら、ベテラン投手たちにはチームにいてほしい。若手選手にとって、そうしたプロフェッショナルが近くにいるのは素晴らしいことだからだ。だが、そうした交流の機会もまたあるだろうし、あるいは『いいとこ取り』になるかもしれない」

クローザー固定せず

昨季チーム最多の11セーブを挙げた右腕セス・ハルボーセンは、8月上旬に右肘のケガで負傷者リスト入りするまでは、チームのクローザーと考えられていた。しかし、右腕ビクター・ボドニックも10セーブを挙げ、2025年のチームにおいて群を抜いて効果的だった若い救援陣の一員として戻ってきた。

このユニットの才能が、珍しい戦略につながっている。

「ブルペンが強みである以上、クローザーは指名しない」とシェーファー監督は語った。

「重要な場面で最高のマッチアップを探し、チームを助けるために彼らを最高のポジションに置くことになるかもしれない。ハルボーセン、ボドニック、ジェイデン・ヒル、ジミー・ハーゲットは試合終盤を任せられる。ブレナン・バーナディーノもそこでマッチアップできる」

「それには極めて綿密なコミュニケーションが必要だが、私たちは得意だ。マット・ブッシュマン・ブルペンコーチは、毎晩どのように彼らを起用するかについて非常に良い考えを持っており、それは選手たちに伝えられる」