トレード期限でMLB幹部がほしい選手は?

緊急アンケートの結果は

May 8th, 2025

先発投手の需要は常に高い。

先発不足に苦しむチームはもちろん、競合チームもケガなく、中5日の登板可能な投手を必要としており、毎年、トレード期限には「入手可能な先発投手」を中心に展開される。

そこで、数名の球団幹部に7月31日までに移籍しそうな選手について緊急アンケートをしてみた。

結果は意外か否か。

2022年ナ・リーグのサイヤング賞投手あるアルカンタラはトミー・ジョン手術で2024年をすべて欠場し、今季復帰した。

今季7試合に先発し、2勝4敗、防御率8.42、31イニングで32安打、18四球を許している。直近4試合の2試合は3回も持たずに降板。4月29日のドジャース戦では2回2/3を投げて7失点、4月18日のフィラデルフィア戦では2回で6失点を喫している。今季、6回まで投げたのはわずか2回だけだ。

球速は戻っており、直球は平均97.2マイル(約157.3キロ)で、全投手の中で91パーセンタイルに位置する。ゴロ率(49.5%)も76パーセンタイルと好調だが、スタットキャストのその他の数値にはやや懸念材料も見られる。

追撃率: 23.4 (15パーセンタイル)
三振率: 16.2 (15パーセンタイル)
四球率: 12.7 (15パーセンタイル)
強打率: 48.5 (11パーセンタイル)

平均打球速度: 91.5 mph (11パーセンタイル)

「時間が経てば調子も戻るはずだ。問題は契約の残り期間が最大2年半で、かなりの金額が必要になる可能性があること」と、あるチーム幹部は話す。

アルカンタラは2021年11月に5年総額5600万ドル(約80億円)の契約延長にサインし、2026年まで契約を締結している。今年と来年の年俸はそれぞれ1730万ドル(約25億円)で、契約には2027年には2100万ドル(約30億円)の球団オプションも含まれる。

先発投手の高額費用(例えばマーカス・ストローマンは今季1800万ドル(約26億円))を考えると、アルカンタラが早期復活をした場合、多くの球団にとってこの契約は魅力的だ。

「サイ・ヤング賞の先発投手が市場に出回るのは滅多にない。かつての調子を取り戻せば、ワールドシリーズ優勝チームに大きな影響を与える可能性もある」とナ・リーグ幹部は答える。

マーリンズは今季も低調でここまで14勝22敗。激戦が続くナ・リーグ東地区の最下位に沈む。ワイルドカード枠が3つあるものの、マーリンズの成績はパイレーツとロッキーズに次ぐもので、ポストシーズン進出は望み薄だ。

あるチームの幹部は、「マーリンズは彼を売却する必要がある」とだけ述べており、球団の最近の崩壊の状態をみると、今後2カ月間に改善の兆しがない限り、トレードされる可能性が高い。

「アルカンタラはトミー・ジョン手術から復帰後も、自身の能力とコントロールを磨き、立て直していくはずだ。(マーリンズの球団事業部長ピーター・ベンディックスは)今後もできる限り才能ある多くの選手をチームに投入し続けることに意欲的だ」とア・リーグ幹部は分析する。

1年前、マーリンズは5月4日にルイス・アラエスをパドレスへ放出。トレード期限前の最終週にはジャズ・チザム、タナー・スコット、AJ・パック、ジョシュ・ベル、トレバー・ロジャース、ブライアン・デラクルーズと、トレード期限日に6件のトレードを行っている。

「マーリンズには他に論理的な選択肢はあるのか」と指摘する人もいるように、アルカンタラがトレードされるかどうかではなく、ポイントは「いつ」トレードされるかと見てもいい。

オフのトレードが予想されていたホワイトソックスのルイス・ロバートも複数表を獲得。

ロバートは昨年100試合で14本塁打、35打点、OPS.657という不本意な成績で、チームの期待には応えていない。27歳は今季、5本塁打、16打点、OPS.642と出遅れているものの、リーグ首位タイの15盗塁を記録し、四球数でもリーグ上位にランクインし、守備も堅実だ。

「ここまでの数字は物足りなさはあるが、能力自体は一流だ。パワー、スピード、そして守備能力を兼ね備えた稀有な選手であり、優勝候補チームの外野を支える可能性がある」とア・リーグ幹部は語る。

ロバートは2020年1月にホワイトソックスと6年5000万ドル(約72億円)の契約延長を結んだ。この契約では今季の年俸が1500万ドル(21.6億円)で、2026年と2027年には2000万ドル(約29億円)の球団オプションが付帯される。ロバートの年俸は現在、シカゴのロースターの中でアンドリュー・ベニンテンディ(今季と来季で1710万ドル(約24.6億円)、2027年には1510万ドル(約21.7億円))に次いで2番目で、チームの再建を考えると、彼がトレードに出されるのは理に適っているように見える。

「ホワイトソックスは現時点で彼をトレードせざるを得ないだろう」と断言する人もいるが、果たしてどのチームが動くのか、要注目だ。