歴代オールWBCチーム イチロー、松坂とともに名を連ねたのは?

February 5th, 2026

ワールドベースボールクラシック(WBC)では大会終了ごとに、主催者が各ポジションから1人ずつを選出し、「オールWBCチーム」を発表してきた。世界最高峰の選手たちが集う舞台において、なお際立つパフォーマンスを示した証しであり、その選出は極めて名誉あるものだ。

MLB.comは、その栄誉をさらに発展させた。2026年大会の開幕を前に、過去のWBCにおける実績をもとに史上最高の「歴代オールWBCチーム」を選出。大会の歴史を彩ってきた名選手たちに、改めてスポットライトを当てている。

捕手:イバン・ロドリゲス(プエルトリコ)

出場12試合、打率.366(41打数15安打)、3本塁打、7打点、6四球、9得点

プエルトリコは常にWBCで優れた捕手を輩出してきた。ロドリゲス(2009年)とヤディアー・モリーナ(2013年、2017年)が合わせて3度、オールWBC捕手に選出されており、中でも「パッジ」の愛称で知られるロドリゲスは2009年大会で際立った活躍を見せ、打率.500、長打率.950、長打5本と、際立った活躍を見せた。

一塁手:ミゲル・カブレラ(ベネズエラ)

出場25試合、打率.237(93打数22安打)、6本塁打、15打点、11四球、13得点

最初の5大会すべてに出場した唯一の選手だ。23歳で出場した2006年大会では、WBC初出場の最初の2試合で7打数4安打2本塁打という鮮烈なデビューを飾った。その後も2009年大会ではベネズエラを銅メダルへ導く原動力となり、通算6本塁打は大会史上2位タイの記録となっている。

二塁手:ロビンソン・カノ(ドミニカ共和国)

出場19試合、打率.373(67打数25安打)、3本塁打、10打点、11四球、13得点

2009年大会に一次ラウンドで敗退した苦い記憶を払拭し、2013年に母国を初優勝へと導いたカノ。ほぼすべての攻撃部門でチームを牽引し、WBC史上初となる「野手でのMVP受賞者」となった。

遊撃手:トレイ・ターナー(アメリカ合衆国)

出場6試合、打率.391(23打数9安打)、5本塁打、11打点、2四球、6得点

WBC出場は1大会のみだが、2023年大会で5本塁打を放ち、2006年大会で韓国代表のイ・スンヨプ(李承燁)が記録した大会の最多本塁打記録に並ぶ活躍を見せた。準々決勝のベネズエラ戦では八回に勝ち越しの満塁本塁打を放ち、準決勝のキューバ戦では2本塁打。さらに決勝の日本戦でも本塁打を記録し、2023年大会を象徴する打者となった。

三塁手:ホルヘ・カントゥ(メキシコ)

出場15試合、打率.317(63打数20安打)、4本塁打、17打点、2四球、7得点

三塁手は特に選考が難しいポジションだった。ドミニカ共和国のアドリアン・ベルトレ、プエルトリコのカルロス・コレア、キューバのユリ・グリエル、アメリカのデビッド・ライトなど、候補者は非常に多かった。

その中でもカントゥは通算成績でわずかに上回っており、とりわけ2009年大会での活躍が印象的だった。打率.360、2本塁打、5二塁打、6打点を記録し、メキシコの2次ラウンド進出に大きく貢献した。

左翼手:アルフレド・デスパイネ(キューバ)

出場17試合、打率.370(54打数20安打)、7本塁打、16打点、8四球、12得点

通算3大会に出場し、WBC史上最多となる7本塁打を放っている。とりわけ2013年と2017年の2大会を合算すると、12試合で打率.432(37打数16安打)、6本塁打、14打点という驚異的な成績を残している。2023年大会に初出場し、1大会最多となる13打点を記録した吉田正尚を抑えて、デスパイネがこのポジションに選ばれた。

中堅手:カルロス・ベルトラン(プエルトリコ)

出場28試合、打率.316(95打数30安打)、3本塁打、14打点、19四球、17得点、4盗塁

WBC史上最多となる28試合に出場しており、4度目の出場となった2017年大会では、7試合で23打数10安打(打率.435)、5打点を記録。DHとしてオールWBCチームに選出されたが、最初の2大会では、いずれもプエルトリコ代表の正中堅手としてプレーしている。

右翼手:イチロー(日本)

出場17試合、打率.312(77打数24安打)、1本塁打、10打点、4四球、14得点、5盗塁

イチローは第1、2回大会のみの出場ながら、安打数、得点数、盗塁数で歴代ランキングの上位に名を連ねている。それ以上に特に日本のファンの記憶に残っているのは、イチローが日本をWBC連覇へ導いた中心的存在だったという事実だろう。2009年の決勝では、延長十回に決勝の2点タイムリーを放ち、大会史に残る名場面を生み出した。

この日本代表への貢献が、WBC通算18試合で打率.450(60打数27安打)、4本塁打、18打点、OPS 1.239を記録しているオランダ代表のウラディミール・バレンティンを僅差で上回る評価につながった。

DH:フレデリク・セペダ(キューバ)

出場25試合、打率.381(84打数32安打)、6本塁打、23打点、22四球、19得点

5大会を通じて、安打数、打点、四球、得点のすべてでWBC通算最多を記録しており、本塁打数も史上2位タイ。打率.381、出塁率.509、長打率.714と、まさに隙のない数字である。

二刀流:大谷翔平(日本)

打撃成績:出場7試合、打率.435(23打数10安打)、1本塁打、8打点、10四球、9得点、1盗塁

投手成績:登板3試合、防御率1.86、2勝0敗1セーブ、9回2/3、11三振

2023年大会で待望のWBC初出場を果たした大谷は、投打両面で期待を上回る活躍を見せ、日本を無敗での優勝へ導いた。決勝のアメリカ戦では、エンゼルス時代のチームメイトであるマイク・トラウトを空振り三振に仕留めて試合を締めくくり、大会MVPにも選出された。

先発投手:松坂大輔(日本)

先発6試合、6勝0敗、防御率1.95、27回2/3、23三振

2017年大会MVPのマーカス・ストローマンや、日本の岩隈久志、韓国のチョン・ボン、ベネズエラのフェリックス・ヘルナンデス、プエルトリコのネルソン・フィゲロアといった名投手たちへの敬意を払った上でも、この枠は「Dice-K」こと松坂に譲るほかない。

WBCで2度MVPに輝いた松坂は、ほぼ打たれることなく国際舞台を戦い抜き、日本における伝説的地位を不動のものとした。日本が優勝した大会ではともに3勝0敗を記録し、2006年大会のキューバとの決勝、2009年大会のアメリカとの準決勝など、重要な場面で勝負強さを発揮した。

救援投手:フェルナンド・ロドニー(ドミニカ共和国)

出場15試合、8セーブ、防御率0.59、15回1/3、19三振

ロドニーはWBCで圧倒的な支配力を誇り、通算15登板で許した失点はわずか1、被安打は5本のみ。2013年大会では、7度のセーブ機会をすべて成功させ、7回1/3を無失点、1安打に抑える活躍でドミニカ共和国の優勝に貢献し、オールWBCチームに選出された。