ゲレーロJr.がエンターテイナー賞、新人クラークはベストプレー賞

November 14th, 2025

2025のMLBシーズンについて声を大にして言いたい。

「最初から最後まで、最高に楽しかった」

球界最大のエンターテイナーの2人、一塁手ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)と外野手デンゼル・クラーク(アスレチックス)が、13日(日本時間14日)のMLBアワードで表彰された。

ブルージェイズと14年の延長契約を結び、チームを世界一まであと1勝の快進撃に導くと同時に、フィールド内外の振る舞いでスポーツファンを魅了したゲレーロJr.は、エンターテイナー賞を初受賞。

一方、クラークは6月のエンゼルス戦で外野フェンスをよじ登り、見事に本塁打を奪い取ったプレーが、今季のベストプレー「プレー・オブ・ザ・イヤー」に輝いた。

ゲレーロJr.の後見人であり親友のペドロ・マルティネスが、ゲレーロJr.に代わって賞を受け取り、ステージでは「ヤンキースの負け!(DAAAA YANKEES LOSE)」とゲレーロJr.がポストシーズンで放った決めぜりふで締めくくった。

一方のクラークは授賞式で、あのスーパーキャッチを振り返った。

クラークは片足をフェンスにかけて飛び越え、グラブをフェンスから1メートル以上離れた場所まで伸ばしてキャッチした。25歳の外野手は振り返り、「時々『これって自分?』って思うこともあれば、『あれはちょっとエグかったな』と思うこともあるし、時には『いつも通りのプレーだな』って感じることもある」と語った。

クラークは授賞式でもその個性的な性格を存分に発揮した。授賞式に出席したメンバーの中で、他に誰があのキャッチをできると思うかを問われると、ピート・クロウ=アームストロング(カブス)とコービン・キャロル(ダイヤモンドバックス)の名を挙げた。かつての名外野手デクスター・ファウラーでもできるかと聞かれると、ファウラーには「タイムマシンが必要だ」とジョークを飛ばした。

クラークはアスレチックスで念願のメジャーデビューを果たし、得意の守備で大活躍。さらに打撃でもOPS.646を記録した。

ルーキーシーズンの締めくくりがMLBアワードの授賞式だったことについて、クラークは「特別な気持ちだ」と語った。今季を振り返り、「まず、夢を叶えてデビューできたことが最高だった。それからはただプレーするだけの日々だったけど、シーズン終盤にケガをした時も、プレーしている間はチームに貢献できた。本当に特別な経験だった。来年が楽しみ」と話した。

クラークがこの調子を続ければ、いずれエンターテイナー賞を獲得する日が来るかもしれない。現時点では、その賞はゲレーロのものだ。彼は授賞式の司会者ムーキー・ベッツを含む数少ない有力候補の中でも、ひときわ目立つ存在だった。

ゲレーロJr.は2025年シーズン開幕前、去就問題で揺れていた。スプリングトレーニングでは契約延長が成立せず、4月になってようやく14年契約で合意。去就問題が解消されると打ちまくり、打率.292、OPS.848の活躍でブルージェイズを10年ぶりの地区優勝に導いた。

そして、ポストシーズンではさらに大活躍。打率.397、OPS1.289、わずか73打数で8本塁打を記録する一方で、その間も持ち前の遊び心と奥深い人柄の両方を見せつけた。地区シリーズで同地区ライバルのヤンキースを破った後、「ヤンキースの負け!(DAAAA YANKEES LOSE)」と言い放った場面は、ポストシーズンの名場面の一つに。しかし、続くラウンドでブルージェイズが1993年以来のリーグ優勝を果たしたときには、感極まる姿も見せた。

ゲレーロJr.に代わり、マルティネスは次のように述べた。

「彼はただプレーするだけでなく、多くのことをしています。父を敬い、家族を敬い、そしてドミニカ共和国の人々とラテンアメリカを愛しています。ブラディに代わってこの賞を受け取ることができ、大変誇りに思います」