ブレーブスの新監督にワイス氏就任、過去8年間のベンチコーチ経験が強みに

November 4th, 2025

ウォルト・ワイスがブレーブスの新監督に就任した。

ワイスは「この仕事に最も適しているのは自分だということを疑うことはなかった。誰が面接を受けたかは関係ない。ただ、このチームのことを自分と同じくらい知っているのは自分だ」と自信を示し、過去35年間で4人目のブレーブス監督としての責任を受け入れると語った。

ワイスは元監督ブライアン・スニッカーの下で8年間ベンチコーチを務め、選手たちとの信頼関係を築いてきた経験を持つ。

「彼の経験、人格、そして仕事への姿勢はとても素晴らしい。まさに我々が求めていた人材であり、今後大きな成果を期待している。チーム一丸でプレーオフ復帰を目指す」とブレーブスのアレックス・アンソポロス編成本部長は語った。

ブレーブスは過去6年間でナ・リーグ東地区6連覇、プレーオフ7年連続出場、2021年にはワールドシリーズ制覇を達成しており、ワイスはこの成功を支えた主要メンバーだった。また、選手としても1998~2000年のアトランタ在籍時に3度の地区優勝とナ・リーグ優勝を経験している。さらに、1988年にはア・リーグ新人王を獲得しており、勝利経験も豊富だ。ワイスは以前ロッキーズ監督として2013~16年に勝率.437と苦戦したが、その経験を通じてチーム文化を改善する力を身につけたと振り返る。

監督決定には約1カ月かかった。

アンソポロス編成本部長は候補者の評価を慎重に行い、最終的にワイスを選択。スニッカーが10月1日に特別アシスタントに就任して以降、後任は長らく不明だった。マーク・デローサやデービッド・ロス、ドジャースのベンチコーチ、ダニー・レーマンの名前も過去数週間ほど話題に上がっていた。ワイスも過去数週間、自分が監督になるかどうか不安に思っていた。決定が迫る中、3日(日本時間4日)の朝は「35~40秒ごとに携帯を見ていた」という。

「アレックスがいつかは電話してくるのは分かっていたが、内容までは分からなかった」とワイス。「もしかしたら『別の方向に進むから、他を当たっていい』と言われるかもしれないと思っていた。本当に何が起こるか全く分からなかった。彼はいつも秘密裏に動くので、表に出てきたときには驚かされるんだ」

ワイスをスニッカーの後任に選ぶことは、1年前や10月初旬であれば予想通りだったかもしれない。しかし1カ月が過ぎるにつれ、ブレーブスが別の方向に進むのではないかという疑念も生まれた。アンソポロス編成本部長は、匿名の人物との電話でワイスを選ぶ決断に傾いたと語るが、最終決定前にさらにいくつかの電話会議を行ったという。

「球団のブランドの重要性や基準の高さも理解しているし、すべてを受け入れる覚悟だ」とワイスは力強く語った。