1年前、ドジャースが25年ぶりとなる連覇を目指してシーズンに臨んだ際、デーブ・ロバーツ監督はチームに「追う側であれ、追われる側になるな」と呼びかけた。
ワールドシリーズ王者は翌年、必ず各球団から標的にされる。とりわけ2025年のドジャースはその立場にあったが、チームは現状に甘んじることなく、フリーエージェント市場で積極的に補強を行い、常に攻める姿勢を貫いた。
そして迎える今季。ロバーツ監督のメッセージは基本的に変わらないが、新たな言葉が加わった。ヤンキース、アスレチックスに続く史上3球団目の3連覇を見据える中で、選手たちに求めたのは「グレイハウンドであれ」という意識だ。
フルメンバーがそろった初日から、その言葉を繰り返した。
「ただ前だけを見ること。雑音は必ずあるが、周りや追ってくる相手を気にする必要はない」と語る。
3連覇という偉業に挑むドジャースにとって、今季はその真価が問われるシーズンとなる。
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ドジャース躍進の条件は:シーズンを通じて「基本」の徹底
ドジャースは連覇を達成したとはいえ、昨季は苦しい時期もあった。10月に入ってからは本来の力を発揮したが、シーズンを通して安定していたわけではない。
レギュラーシーズンの勝利数記録を狙う必要はないが、ポストシーズンでワイルドカードの免除を確保するためにも、安定した戦いは欠かせない。もちろん健康維持が大前提だが、それに加えて、打線の安定感を高め、守備のミスを減らすことが重要になる。
最大の未知数:佐々木朗希
佐々木はポストシーズンでリリーフとして起用され、見事に結果を残した。今季は先発ローテーションの一員としてスタートするが、今春は首脳陣に十分な安心感を与える内容とは言えない。
それでも、ブルペン投球では、「かみ合えば」大きな結果を残せる可能性だ。日本で圧倒的な成績を残し、大きな期待を背負ってメジャーに挑戦した右腕は、今季もその力を証明する機会を得る。ブレイク・スネル、ギャビン・ストーンが負傷者リストで開幕を迎える中、先発として継続的にチャンスが与えられる見込みだ。
チームMVP:大谷翔平
やや“無難”な選択に見えるかもしれないが、大谷が絶対本命だ。今季のドジャースにはMVP候補が複数いる。新加入のカイル・タッカーはキャリア最高のシーズンが期待され、ムーキー・ベッツも再びMVP争いに返り咲く意欲を見せている。36歳となるフレディ・フリーマンも依然として有力候補だ。
とはいえ、大谷が年間を通じて健康を維持し、投手としても結果を残すことができれば、結論は明白だ。打者としての貢献に加え、二刀流としての価値を考えれば、他を圧倒する存在となる。満票でのMVP受賞を4度達成しているのには、理由がある。
チーム・サイ・ヤング賞:山本由伸
健康な大谷が本格的に投げれば、このタイトル争いに加わる可能性もあるが、ここではワールドシリーズMVPの山本に軍配を上げる。昨季、ポストシーズンで圧巻の投球を見せ、エースとしての地位を確立。ドジャースが総額3億2500万ドル(約513億5000万円)、12年契約を提示した理由を証明した。
日本では沢村賞を3度受賞しており、メジャーでも同等の栄誉を手にするのは時間の問題だろう。
大胆予想:3連覇達成の可能性は大
本命視されるドジャースにとっても、3連覇は簡単ではない。連覇ですら難しく、3連覇は歴史的に見てもまれな偉業だ。
それでも昨季、王座防衛の難しさを経験したことは大きい。このチームなら、その壁を乗り越える可能性は十分にある。
