ブルワーズのパット・マーフィー(67)監督には、好ましい要素が数多く存在する。
ポケットに入れたパンケーキ。不意に現れるカメ。一丸となってプレーし、ナ・リーグ上位の刺激的なチーム。
ホワイトソックスのファンは、ミルウォーキーでの開幕カードでブルワーズがホワイトソックスを3連勝した際、マーフィー監督の評価を好意的に受け止めるかもしれない。
「相手チームにも才能はある」とマーフィー監督は表現した。
「今ここで私の言葉を記しておいてほしい。あのホワイトソックスは、あの地区で軽視できない存在になるだろう」
マーフィー監督はホワイトソックスがいつ脅威となるかについては具体的に言及しておらず、再建のこの段階でア・リーグ中地区の本命と見なされているわけではない。しかし、6日(日本時間7日)、レートフィールドで行われたオリオールズとのカード初戦を2-1で落としたものの、開幕から敵地での1勝5敗という惨めなスタートに比べれば、チームが目指す戦いぶりをより明確に示している。
「昨季の経験が生きる部分もある」とホワイトソックスの右腕デイビス・マーティン(29)は語った。「シーズンがいかに長いか分かっている。6試合を終えただけでパニックになる人はいない。162試合を戦う中では、6試合の不調など何度もあるものだ」とシーズンを見据えた。
同じく先発右腕のショーン・バーク(26)は「最初の1週間は本当に良い野球ができていなかった」と振り返った。「それは全員が分かっていること。ロッカールームの全員が、自分たちのプレーにフラストレーションを溜めていたと思う。本拠地に戻って落ち着き、自分たちの野球を取り戻すだけだ」と話していた。
ブルワーズは最初の2試合でホワイトソックスを圧倒した。開幕戦でのホワイトソックスは20三振を喫し、10四球を与えた。第3戦では、八回にクリスチャン・イェリッチ(34)がホワイトソックスのクローザー、セランソニー・ドミンゲス(31)から勝ち越しの代打本塁打を放ち、開幕3連勝に導いた。
マーリンズとの対戦でも結果は好転せず、サンディ・アルカンタラ(30)に93球での完封を許してカード負け越しを喫した。昨季のア・リーグ王者ブルージェイズ、そして昨季からさらに力を伸ばしているオリオールズを本拠地で迎え撃つ日程は、ホワイトソックスにとって4年連続となる4月上旬の低迷を予感させるものだった。
しかし、本拠地での試合がホワイトソックスに火を付けた。ブルージェイズを相手に、ホワイトソックスの本拠地では1995年以来となる3連勝を飾り、自分たちの戦いがどのようなものかを示した。5日(日本時間6日)の3-0での勝利後、ウィル・ベナブル(43)監督はその戦いについて語った。
「私たちは良いチームだ」とベナブル監督は語った。「さまざまな勝利への道筋を見つけている。全員の貢献がある。私たちのチーム構成を考えれば、そうやって勝っていく必要がある。守備が鍵になるし、打線では日替わりで異なる選手が活躍しなければならない。投手陣では、ブルペンから効果的な投球ができる投手たちが登板している」とチーム一丸を強調した。
5日(日本時間6日)の試合で勝利投手となったマーティンは「全員が結束しなければならない」と語った。「私たちのチームは、しっかり打ち、得点圏に走者がいる状況で得点しなければならない。先発投手は相手打線を抑える必要がある。全員がまとまって良いプレーをしなければならない。守備は隙なく、ミスのない野球をすることが私たちのスタイルだ。それができれば、良い位置にいられるはずだ」と3年連続100敗チームの勝機を見出している。
オリオールズとのカード初戦、ホワイトソックスの打線は振るわず、八回まで3安打、試合を通じてわずか4安打に抑えられた。この試合ではグラント・テイラー(23)が、この本拠地での連戦で3度目となるオープナーを務め、3試合連続となる無失点の投球をした。九回には、オリオールズの守護神ライアン・ヘルズリー(31)から村上宗隆(26)とミゲル・バルガス(26)が四球を選んで出塁し、逆転の走者を出す好機を作ったが、ヘルズリーがエドガー・クエロ(23)を三振に仕留めた。一、三塁に走者が残ったままオリオールズが逃げ切った。
本拠地で初黒星を喫したとはいえ、ホワイトソックスはマーティンが語った「良い位置」に向かって進んでいる。ブルワーズのマーフィー監督が語ったように「地区で軽視できない存在」となるのに十分な状態なのだろうか。少なくとも今回の本拠地での連戦は、ブルワーズの本拠地での出来事よりも、チームが期待する戦いぶりを象徴するものとなっている。
「昨季ナ・リーグ優勝決定シリーズに進出したチームの敵地に乗り込み、現地のファンは熱狂的だった」とマーティンはミルウォーキーでの開幕シリーズを語った。「雰囲気はすさまじく、アリゾナのキャンプ地からいきなりあの環境に身を置くことになる。試合展開が少し速く感じられることもある。何がミスだったのかを理解し、落ち着いて自分たちの野球を取り戻すことが、私たちにとっての最優先事項だった」とホームでの仕切り直す必要性を説いていた。今、3年連続100敗のチームは、再建へ兆しをみせている。
