1995年9月3日(日本時間4日)。ビル・クリントンがアメリカの大統領だった。テレビ番組は「サインフェルド」が視聴率1位。映画は「モータルコンバット」が興行収入1位を記録しており、ホワイトソックスはブルージェイズに対して3連勝を飾ったばかりだった。
ホワイトソックスが再び同じ快挙を成し遂げるまでに、30年以上を要した。5日(日本時間6日)、レートフィールドに詰めかけた2万2326人のファンに3-0の勝利を届けた。ア・リーグ王者のブルージェイズを相手に3連勝を飾り、今季成績を4勝5敗とした。
敵地で1勝5敗、本拠地で3勝0敗。ホワイトソックスがシカゴで開幕3連勝を飾るのは2004年以来となる。2004年はオジー・ギーエン監督の就任1年目であり、ギーエンは今季の8月8日に背番号13の永久欠番セレモニーが予定されている。
「ファンのみなさんが球場に足を運び、力強い声援を送ってくれた。そのエネルギーはチームにとって大きな意味がある」とホワイトソックスのウィル・ベナブル監督は熱狂的な地元ファンについて語った。
「選手たちはそれに応え、ファンのために良いプレーができたのは最高だ」
デービス・マーティン(2勝0敗)が6回無失点の好投で勝利投手。ホワイトソックスの先発投手として今季最長イニングを投げ、2026年チーム初のクオリティスタート(6回以上を投げ自責点3以下)となった。6三振、2四球、4安打だった。
マーティンは85球で降板し、ブライアン・ハドソン、ジョーダン・リージャー、そして初セーブを挙げたクリス・マーフィーへとつないだ。抑えのセランソニー・ドミンゲスとグラント・テイラーが登板間隔を調整するため登板できない事情があり、全員の力で勝利をつかんだ。
2死からの勝負強い打撃も光った。一回にミゲル・バルガスの三塁打でチェイス・メイデロスが生還。三回にレニン・ソーサの二塁打、四回にはオースティン・ヘイズの安打が飛び出し、いずれも2アウトから得点を奪った。
「大きい」とベナブル監督は2死からの打撃を評価した。「粘り強く戦い、良い打席を積み重ねる。今日は一人ひとりが気負いすぎず、相手の隙を突くことができた。戦い続ければ、2死からでも良い結果につながる」と打線をたたえた。
マーティンの最大のピンチは、三回2死満塁で訪れた。アディソン・バージャーの二遊間へのゴロを、外野芝生付近、ほぼ二塁手の守備位置で遊撃手のタナー・マレーが捕球。マレーは体を反転させて送球し、一塁手の村上がショートバウンドを体を伸ばして好捕して、アウトにした。
マレーは2打数無安打、守備での好プレーでメジャーデビューを終えた。右足首の捻挫で10日間の負傷者リスト入りした外野手のエバーソン・ペレイラに代わり、ナッシュビルで試合中だった3Aシャーロットから4日(日本時間5日)にシカゴへ到着したばかりだった。
「母に電話した」とマレーは昇格を告げられた後の様子を語った。「祖母と一緒にいた母は泣き出し、僕も涙がこぼれた。それから父と彼女にも電話した」とメジャーに呼ばれた喜びを家族に伝えた。
「楽しかった。最高の雰囲気だった」とマレーは勝利の後に語った。「ファンは素晴らしく、チームも勝った。自分もその一員として勝利に貢献できて、これ以上のことはない」とデビュー戦を振り返った。
ホワイトソックス投手陣はこの週末、ブルージェイズを打率.188、長打5本に封じた。マレーの好守に加え、二回には中堅手のルイスアンヘル・アクーニャがダイビングキャッチするなど守備陣が投手陣を支えた。勝負強い打撃でチャンスをものにして、投手陣全体で勝利をつかみ取った。
チーム優先の姿勢こそが、2026年のホワイトソックスをさらなる成功へと導く。敵地で苦しんでいた際には、この姿勢が欠けていた。
「あの遠征を振り返れば、オフからの勢いや期待がこの本拠地での連戦につながらなければ、立て直すのは難しかったかもしれない」とマーティンは語った。「しかし、私たちは一丸となって覚悟を決め、目の前の仕事に集中しようと話し合った。この結果は非常に大きい」と手応えを口にした。
「カード勝ち越しでも十分だが、3連勝はさらに格別だ。自分たちの野球を信じて続けていくだけだし、これからも楽しんでやっていきたい」と勝利投手の右腕はチームの団結を感じている。
この勢いは6日(日本時間7日)から始まるオリオールズ戦でも続くかもしれない。4試合で3度目のオープナーとなるグラント・テイラーが先発する。
「毎日全力でプレーする準備はできている」と6日に23歳の誕生日を迎える捕手のエドガー・クエロは語った。「今は良い状態にある」と自信に満ちている。
