同点バントで流れを引き寄せ、ホワイトソックスが本拠地開幕戦でサヨナラ勝ち

April 4th, 2026

ホワイトソックスにとって、やはりレートフィールドに勝る場所はない。

敵地での開幕6試合で5敗を喫した後、ホワイトソックスは3日(日本時間4日)、本拠地に戻った。3万3171人の前で延長10回にトリスタン・ピーターズがブルージェイズの守護神ジェフ・ホフマンからサヨナラ打を放ち、5-4でサヨナラ勝利した。本拠地での開幕戦は、悪天候の予報により1日延期されていた。

ピーターズは野球人生全体でサヨナラ打を打った記憶はおそらく1度あるが、今回はメジャーで自身初となった。26歳の左打者は、3月28日のブルワーズ戦までメジャー初安打を記録していなかった。そのため、自身初のサヨナラ打を記録したことは、当然かもしれない。

「開幕戦からここまで毎日出場できているのは素晴らしい。最高だ。打席に立ち、メジャーレベルの投球を見ている。素晴らしいことだし、ただ安定感を保とうとしている」

「エキサイティングな結末で一進一退の展開だった。選手たちは戦い続け、良いプレーをし、大きな一打を放ってくれた」とホワイトソックスのウィル・ベナブル監督は語った。

ホワイトソックスは7試合で6度目の敗戦まであと1アウトに迫っていた。延長10回、ジェフ・ホフマンがオースティン・ヘイズを三振に仕留め、三塁走者のミゲル・バルガスを生還させなかった。ブルージェイズは10回表、2死からジョージ・スプリンガーの三ゴロをバルガスが悪送球で勝ち越し点を与えた。一塁手の村上宗隆は送球を捕るために体を伸ばしたが、右足がベースから離れてしまった。

しかし、バントがホワイトソックスを救った。デレク・ヒルのバントだ。捕手のタイラー・ハイネマンはわずか2球前、ヘイズのファウルチップを左親指に受けた捕手のアレハンドロ・カークに代わって出場していた。ヒルは三塁線への絶妙なバントで、ハイネマンに揺さぶりをかけた。

急きょ出場した捕手は一塁へ悪送球し、バルガスが生還して同点となっただけでなく、俊足のヒルも得点圏に進んだ。初球のバントは、ヒルが打席に向かう前にベンチでベナブル監督が提案したものだった。

「監督がやってきて、『もし相手が深く守っていたら、セーフティーバントを狙うことをためらうな』と言ってくれた。その通りに実行しただけで、すべてがうまくいった」とヒルは語った。

「僕にとっても良かったが、ピーターズがメジャー初サヨナラを打つのを見るのは最高だった。明日はピーターズに(新人をお祝いする儀式の)ビールシャワーを浴びせないといけない。明日も勝ってからね」

「あのバントはすごかった」とピーターズは語った。

「チームをつなぎ止めてくれた。ヒルは足が速いから、安打なら生還できる。とにかくコンタクトして、外野のどこかに打球を落とそうと考えていた」

八回、アンドレス・ヒメネスがジョーダン・リージャーから同点本塁打を放ち、ホワイトソックスの3-1のリードは消えた。ホワイトソックスは、かつてのエースであるディラン・シースから4回2/3で3点を奪い、マウンドから引きずり下ろした。

この援護は、オープナーとして登板したグラント・テイラーと第2先発を務めたショーン・バークには十分かと思われた。テイラーは1イニングを投げ、全9球がストライクの完璧な内容。バークは6イニングを投げて1失点、7三振を奪い、何より無四球だった。4日(日本時間5日)もテイラーが先発し、アンソニー・ケイが長いイニングを投げる予定だ。

「1イニングだけだと分かって投げるのは興味深い」とテイラーは語った。

「マイナーでの経験とは大きく違うが、試合前のルーティンは似ている。とても楽しい。普段のブルペンでの役割とは全く違うが、楽しんでいる。良い1日だった」と己の役割を果たした。

ア・リーグ王者に勝利したことは、ホワイトソックスのような若いチームにとって、それ自体に意味がある。苦しい開幕週を乗り越えたファンで埋まった本拠地で勝利したことは、さらに大きな意味を持つ。

「本拠地での試合、特に開幕戦は常に勝ちたいものだ」とテイラーは語った。

「全体として素晴らしいチームの勝利だった。多くの選手が、大きな局面以外でも貢献した。全員がチームを優先したことが、最終的に勝利に繋がった」と続けた。

「リードを守れず逆転を許しても、ファンが味方でいてくれたことは大きな力になった。選手たちはそれに応え、仕事を完遂してくれた」とベナブル監督はファンの声援に感謝し、応えた選手を称えた。