カージナルスの新人ジョシュア・バエズ外野手(23)は15日(日本時間16日)、宿敵カブス戦でメジャーデビューし、史上初めて最初の3打席すべてで本塁打を放った。バエズのプロフィールを紹介する。
基本情報
MLBパイプライン評価: カージナルス傘下3位/MLB全体59位
ポジション: 外野手
身長/体重: 6フィート3インチ(約191センチ)/220ポンド(約99.8キロ)
投打: 右投げ右打ち
年齢: 23歳
高校: デクスター・サウスフィールド高(マサチューセッツ州)
ドラフト: 2021年2巡目、全体54位
ドラフト前評価: 全体24位
MLBパイプライン・スカウティング評価
MLBでは選手の能力を20~80スケールで評価する。50が平均、60が平均以上、70が非常に優秀、80が最高水準。数字が高いほど評価も高い。
打撃: 45
パワー: 60
走力: 50
肩: 60
守備: 50
総合: 55
知っておきたい5つのポイント
【1】11歳でドミニカ共和国から米国へ 英語を独学
バエズはボストン生まれ。乳児期に家族とドミニカ共和国のサントドミンゴへ移住し、11歳でボストンのドーチェスター地区へ戻った。
英語はほぼ独学で学び、わずか2年で習得。競争の激しい私立校では優等生となった。
【2】フィールド内外で人一倍の努力家
バエズは勉強だけでなく、トレーニングや野球にも非常に熱心だった。13歳でボストンの野球育成プログラム「ネクストレベル」に参加し、19歳以下のチームでプレーした。
ネクストレベルを設立したクリスチャン・オルティス氏は、MLBデベロップスやヤンキースのマット・ハイド地区担当スカウトと協力し、マサチューセッツ州で毎年開催される北東部スカウト・クリニックの立ち上げにも携わった。
バエズが記録的なメジャーデビューを飾った後、オルティス氏は成長過程を振り返った。
「14歳で初めて会った時は160ポンド(約72.6キロ)ほどだった。2021年にカージナルスと契約した時は230ポンド(約104.3キロ)ほどまで大きくなっていた。いつもウエートルームにいるような選手だ」
【3】MLBドラフト指名は史上2人目 母校にはJFKも
バエズはマサチューセッツ州ブルックラインのデクスター・サウスフィールド高で州の年間最優秀選手に選ばれ、2021年ドラフト2巡目(全体54位)でカージナルスから指名された。
同校は野球の強豪校ではなく、バエズ以外のMLBドラフト指名選手は2013年17巡目の右腕ジョニー・マグリオッツィだけ。マグリオッツィはメッツ傘下で6年間プレーした。一方、著名な卒業生にはジョン・F・ケネディ元米大統領も名を連ねる。
【4】父の命日に1試合4本塁打
バエズの父ホセ・マヌエルさんは35歳ごろまで野球とソフトボールを続け、メジャーでプレーする夢を抱いていた。2023年6月16日に死去。そのちょうど3年後の2026年6月16日、バエズは1試合4本塁打を記録し、過去20年間のマイナーでは14人目の達成者となった。
バエズは15日(同16日)のメジャーデビュー前、父への思いを語った。
「父はメジャーでプレーすることを夢見ていたけど、契約する機会には恵まれなかった。僕が父にした唯一の約束は、父の代わりにその夢を実現することだった。今ここに一緒にはいないけど、魂はそばにいる。きっとすごく誇りに思ってくれている」
【5】圧倒的な身体能力
パワー: バエズは17歳の時、ハートフォードのダンキンドーナツ・パークで、スコアボード上部に設置されたダンキンドーナツのコーヒーカップを越える打球を放った。球場のオーナーによると、過去に例のない飛距離だった。
2021年ドラフトでは屈指の長打力を持つ選手と評価され、現在のパワー評価は60。バエズより高い評価を受けるマイナー選手は6人しかいない。
今季は全カテゴリーで37本塁打を記録。3Aで34本、メジャーで3本を放ち、フィリーズのカイル・シュワーバー外野手(33)と並んでプロ野球全体最多となっている。
マイナーではスタットキャスト計測で今季3番目に長い、473フィート(約144.2メートル)の満塁本塁打も放った。
- 肩: バエズは高校時代に二刀流としてプレーし、投手では最速98マイル(約157.7キロ)を記録した。肩の強さは2021年ドラフト組でもトップクラスと評価され、現在の送球評価は60。バエズより高い評価を受けるマイナーの外野手は5人しかいない。
- 走力: 走力評価は50だが、マイナー通算452試合で149盗塁を記録。2025年には20本塁打、50盗塁を達成し、1958年以降では17人目となった。