主力打者の復帰を待ちながらレッドソックス打線は「集中し続ける」

アブレイユのHRが流れを作り、アンソニーは2番打者としてキャリア初マルチ安打

June 29th, 2025

レッドソックス15−1ブルージェイズ】ボストン・フェンウェイパーク、6月28日(日本時間29日)

6月15日のラファエル・ディバースのジャイアンツへのトレード以降、レッドソックスの打撃が停滞しているという話は単なる噂ではなく、実際にそうだった。

しかし、打撃陣は土曜日午後のブルージェイズ戦で、フェンウェイ・パークでの15-1の勝利で全く異なるストーリーを作り上げた。18本のヒットを集め、その中にはクリス・バシットが、ケガ以外でのキャリア最短の先発イニング(2回以上)の登板だった。

ブルージェイズの先発、バシットが2回8安打9失点(自責点8)の一方で、レッドソックスの右腕ルーカス・ジオリトは4試合連続で支配的な投球を見せ、7回を投げてエラーによる1失点(自責点0)に抑えた。

「こういう試合は楽しいですね。早い段階でリードを取ってくれて、打線が大量得点で援護してくれたので、僕はリラックスして投げることができました」とジオリトは振り返った。

打撃陣では、ウィルアー・アブイユ(ホームラン、二塁打、4打点)、ロマン・アンソニー(3安打、うち二塁打2本でキャリア初のマルチ安打)、ロミー・ゴンザレス(1本塁打含む3安打)が活躍した。

ボストンの爆発的な攻撃は、まさに絶好のタイミングで起こり、シーズンワーストだった6連敗を止めた。現在、レッドソックスは、アレックス・ブレグマンと吉田正尚(31)が7月に故障者リストから復帰するまで、オフェンスが持ちこたえられるように努めている。

ここ4試合で合計9得点にとどまっていたレッドソックスは、三回までにその得点に到達。1イニングにつき3得点を挙げて、計9得点と加点した。

「もちろん、これが必要だったのは分かっているけど、焦ってはいない。シーズンの一部だ。5連勝、6連勝することもあるだろうし、その逆も起こり得る。ディバースのトレード後に(連敗が)起こったので、周囲は大げさに騒ぎ立ててしまうのだと思う」。
試合後、コーラ監督はそう語った。

確かに金曜日の夜にブルージェイズとの0−9の敗北を受けて、打線はわずか4安打、投手陣は8四球というパフォーマンスから、劇的な変化が見られる試合だった。土曜日の試合での打席は、トロが一回、10球目でシングルを打った時に訪れた。

その後、2人目の打者でアブレイユが3ランホームランを打った。

「スタジアム全体が一息つけたと思う」とコーラ監督は言った。

アブレイユは、ブレグマンと吉田が復帰するまでの間、レッドソックスがさらに期待をかける打者だ。ケガで10日間の故障者リスト入りから復帰して以降、27打数9安打、OPS.876の成績。アブレイユはシーズン開始時に最も好調な打者だったが、その後調子を落とし、6月の第2週にヤンキースタジアムで左腹斜筋を痛めてしまった。

その休養期間が、アブレイユのバッティングを見直す機会を与えた。

「彼にはフィールドを広く使って広角に打つように、特に左中間を使うように話してきた。彼がここに来た最初の年(2023年)にやっていたことは、打球をウォール(グリーンモンスター)に当てることができたことだ。その打撃ができなくなっていたかもしれない。ホームランを打とうとして引っ張りすぎているのかもしれないが、彼はどんなバッティングでもできる選手だ。ウィリー(アブレイユ)にはもっと期待しているが、休養も大切だと思う。彼は10日間の休みでいくつかの修正に取り組み、リフレッシュしたように見える」

指揮官は、復調をそう語った。

アブレイユのしつこい腹斜筋の負傷は、アンソニー(MLBパイプラインのNo.1プロスペクト)が6月9日にメジャー初昇格するきっかけとなった。

アンソニーは継続して四球を選び、速い打球速度を飛ばしていたのボールを高い打球速度で打っていたが、土曜日まで結果にはあまり恵まれなかった。

コーラ監督は、アンソニーを2番に入れてラインアップに変化を加えた。レッドソックスは、約2週間前にスタースラッガーがトレードされた後、そのスポットでの攻撃力に苦しんでいた。

「彼はこれからも強い打球を打ち続けるだろう。なぜなら、彼はストライクゾーンを支配しているからだ。彼はそうだ。そして、私はその1番、2番(ジャレン・デュランとアンソニー)のコンビが気に入っている。それがアンソニーに多く打席を与えることになる。彼はマイナーリーグで1番を打っていた。だから、そこからどうなるか見てみよう。JD(デュラン)は塁に出て、今日は2つの四球を取った。それはポジティブなことだ」

コーラ監督は打線のつながりをそう振り、評価した。

アンソニーは将来的にチームのリーダーになる可能性は十分にあるが、現時点ではベテラン選手たちから学んでいる。

「きょうここに来た時のエネルギー、そしてチーム全体の一日を通してのエネルギーは素晴らしかったと思う。それがそのままフィールドでの結果に出たと思うし、すごく伝染するものだよね。チーム一丸でつかんだ勝利として最高の一例だと思う」