ラングフォード、ハードル走(!?)で一塁到達

June 5th, 2025

レンジャーズの若手外野手ワイアット・ラングフォードが、陸上競技のハードル選手ばりの華麗な跳躍で一塁に到達する離れ業を披露した。

メジャーリーグ公式ルールブック第5.09(b)項では、「走者がタッチを避けるためにベースラインから3フィート(約0.9メートル)以上外れるとアウトになる」とあり、タッチを避けるために大回りするのはルール違反になる。しかし「飛び越えること」は禁じられていない。

ラングフォードのプレーはまさにその『抜け穴』を突いた離れ業だった。

レイズとレンジャーズ第3戦の初回にそれは起こった。

レイズの遊撃手ホセ・カバレロがラングフォードの打球をすばやく処理したものの、一塁手のジョナサン・アランダへの送球が逸れた。体勢を崩しながら捕球したアランダは身を投げ出しながらラングフォードをタッチしようとしたが、ラングフォードは『陸上のハードル選手』のように上を飛び越え、一塁ベースに到達。

一塁塁審はすぐにセーフ判定をしたものの、その後、アウトと訂正。そこから両チームの監督はベンチの最前列で真逆の主張を繰り返すなど、現場は大混乱に陥った。結局、レンジャーズのチャレンジでリプレー検証の末にセーフになり、カバイェロにはエラーが記録された。

ラングフォードのアクロバティックなプレーはSNSなどでも大きな話題になったが、ほかの選手が挑戦するにはちょっと、いや、かなり難易度が高く、この『ハードル走塁』がリーグで流行ることはなさそうだ。