【ヤンキース7-3エンゼルス】ニューヨーク/ヤンキースタジアム、6月19日(日本時間20日)
主将のアーロン・ジャッジは「目の前の一球に集中している」と語り、ゼネラルマネージャーのブライアン・キャッシュマンも「嵐は遅かれ早かれ過ぎ去るだろう」と述べていたように、6連敗という苦しい状況でも、ヤンキースは一貫して落ち着きを保っていた。この日の勝利は、そんな暗い1週間を晴らすような快勝となった。
トレント・グリシャムとポール・ゴールドシュミットの連続本塁打により、ヤンキースはエンゼルスに7-3で勝利。またコディ・ベリンジャーも3安打を記録。「このメンバーの実力を考えると、ストレスの溜まる試合が続いていた。上手く突破口が見つかってよかった」と試合後に語った。
勝利だけでなく、リードする展開からも遠ざかっていたヤンキース。30イニング連続無得点など、非常に苦しい1週間となっていた。
「結果はついてきていなかったが、特別何かを変えようとしたわけではない。このゲームは本当に紙一重。ホームランとフェンス手前のフライの差なんて、その程度のものだよ」とゴールドシュミットは語る。
アーロン・ブーン監督は今週初め、チームが悪い流れを変えようとしすぎていると感じたと話していたが、マイペースなグリシャムにはその指摘は当てはまらないという。ブーンは冗談交じりに「彼は『焦る』ことができないのかもしれない」と語った。
今季14本塁打を記録し、2022年の自己最多記録にあと3本と迫っているグリシャムは、こうした心構えは偶然ではないと語る。
「180日以上も続くシーズンはすごくすり減るものだ。マイナーリーグで多くの選手が若い頃にそう教わるけど、実際にこのレベルでプレーしないと本当の意味では分からないと思う。でもこういうチームに来て、ベテラン選手たちが日々どうやってチームを引っ張っているか、その安定感を普段から見ていると、それが自然と周囲にも伝染するんだよ」
先発のカルロス・ロドンは3本のソロ弾を浴びながらも、6回を粘り強く投げ抜いて勝利投手となった。本塁打以外では、内野安打一本のみ。7三振1四球の力投を見せた。
「打線の援護があったから、それで何とか勝つことができた。ソロ3本は痛いね。投球の精度をもっと上げていきたい。今週はその課題に取り組むけど、結局、勝てたことが一番大事だ」と反省も述べた。
ジャッジは、三振かと思った一球がファール判定に。その後に二塁打を記録し、八回の2得点の起点となった。主将のほぼ1週間ぶりの長打が、流れを変えるきっかけになるとゴールドシュミットは期待している。
「彼は本当にすごい。僕が見てきた中でも最高の打者だよ。たとえ1、2試合調子が悪くても、いつも通りの姿でグラウンドに立つ。そしていつだってホームランを打つ期待感がある。乗ってきたら、もう誰にも止められないよ」
連敗を6でストップしたヤンキース。明日からはオリオールズとの3連戦に臨む。
