【ブルージェイズ10-1ヤンキース】トロント/ロジャースセンター、10月4日(日本時間5日)
ヤンキースは5度に及ぶ拙攻の後、待望のチャンスを手にした。六回無死満塁で打席に立ったアーロン・ジャッジは、ポストシーズンに弱いという汚名を返上するチャンスだった。しかし、ジャッジはケビン・ゴーズマンのスプリットに空振り三振に打ち取られ、ヤンキースは1点を返しただけ。その後、ヤンキースはブルージェイズに突き放され、地区シリーズ(ALDS=5回戦制)初戦に大敗した。
「過度に緊張していたとは言わない。打席全体を見れば、確かに難しい球もあった。でも、結局は仕事をやり遂げられなかった。自分の仕事を全うできなかった」とジャッジは語った。8球に及ぶ勝負の末、フルカウントから外角低めに外れたスプリットに空振り三振を喫した。
「もちろん、あそこから試合の流れを変えたかった。でも、それは叶わなかった。ゴースマンがいい投球をした」
ジャッジの後に打席に立ち、押し出し四球を選んだベリンジャーは言った。
ジャッジは今季のポストシーズンで15打数6安打(打率.400)と好調だが、印象的な活躍はまだない。2019年以降、主砲はポストシーズンで打率.202(168打数34安打)、9本塁打、20打点と苦戦している。
ヤンキースのアーロン・ブーン監督は最近、ジャッジが「狂乱する瞬間が来る」とポストシーズンでの活躍を予想していた。しかし、ALDS第1戦はそうはならなかった。
ゴーズマンはこう振り返る。
「直前の球のおかげで外角低めのスプリットを振らせやすくなったと思う。正直に言うと、あの場面だったら四球でも良かった。ジャッジは一振りで試合の流れを一気に変えられるからね」
ベリンジャーが四球を選んだ後、続くライスはインフィールドフライに打ち取られた。2死満塁となり、スタントンは2番手バーランドに三振を喫した。
攻撃のみならず、守備でもブルージェイズに主導権を握られた。ゲレーロJr.とカークに被弾し、ヒルは2回2/3で降板。ブーン監督は負傷から復帰後、空振りをなかなか奪えない昨季の新人王を早々に見切った。
「そんな展開は予想外だった。そういう(早期降板の)判断を下すのは当たり前だ。これはポストシーズンだからレギュラーシーズンとは違う」とヒルは試合後に語った。
ただ、満塁のチャンスで1得点に終わっても、ヤンキースは1-2の僅差を終盤まで維持した。しかし、4番手ウィーバーが再び乱調。ワイルドカードシリーズ(WCS)同様、1死も奪えずに降板した。ウィーバーはポストシーズン最初の2試合で3人以上の打者と対戦してアウトを記録できなかった史上2人目の投手となった。
ウィーバーは投球時の「クセ」が見抜かれている可能性を考慮したフォームの調整に苦労していると語っていた。この登板の結果を受け、シーズン終盤に行ったそのフォーム変更を取りやめるかもしれない。
「本当に自分らしくない。相手打者を攻められるほど、頭が完全にクリアになっている気がしない」
ウィーバー降板後もブルージェイズ打線の猛攻は続き、ヤンキースは2桁失点した。
「きょうは明らかに最悪だったけど、あしたシリーズをタイにしてホームに戻るチャンスがある」とショートのボルピーは前を向く。
ただ、過去の戦績では初戦を落としたチームは不利だ。ポストシーズンの歴史において、最大5戦のシリーズで第1戦に勝利したチームは、156回中113回(72.4%)の確率でシリーズを勝ち上がっている。現在の2-2-1(上位シードの本拠地2戦-下位シードの本拠地2戦-上位シードの本拠地1戦)のフォーマットでは、ホームで第1戦に勝利したチームが54回中40回(74.1%)の確率でシリーズを勝ち上がっている。
「シーズン中からずっと変わらず、その日に集中し続けるという精神を貫くよ。この試合はもう終わりだ。手に負えなくなってしまい、挽回はできなかったが、(5日には)大事な試合が控えている。とにかく、しっかりやっていくだけだ」とジャッジは語った。
