先発フリード好投も7安打1得点で、WCS初戦で手痛い黒星

打線はレッドソックスの先発クローシェを崩せず

October 1st, 2025

ヤンキース1-3レッドソックス】ニューヨーク/ヤンキースタジアム、9月30日(日本時間10月1日)

ア・リーグ・ワイルドカードシリーズ(WCS)第1戦は、予告されていた通りの投手戦となった。ヤンキースのマックス・フリードとレッドソックスのギャレット・クローシェ、MLBを代表する2人の左腕が大舞台で火花を散らした。

序盤はホームのヤンキースがペースを握った。アーロン・ブーン監督は右打者を並べ、ホセ・カバイェロ(三塁手)とアメッド・ロサリオ(二塁手)がフリードを支える堅実な守備を披露。フリードはヤンキースタジアムでのポストシーズン初登板で、6回1/3、102球を投げ、4安打、6三振、3四球の力投を見せた。

しかし、七回に流れが変わった。2番手ルーク・ウィーバーが、打者3人からアウトを奪えず。セダン・ラファエラに11球粘られてから四球を許すと、続くニック・ソガードにも安打を許した。アーロン・ジャッジの送球は73.2マイル(約118キロ)と本来の強肩からは遠く、ソガードは二塁に滑り込んでセーフ。代打・吉田正尚が逆転の2点タイムリーを放ち、試合をひっくり返した。

ヤンキース唯一の得点は二回、アンソニー・ボルピーがクローシェの97.1マイル(約156.2キロ)のシンカーを右翼席に運んだソロのみだった。打球を見送ったボルピーはベンチを指差し、仲間を鼓舞するようにダイヤモンドを回った。

その後クローシェは見事に立ち直り、そこから17打者連続でアウト。八回に再びボルピーに安打を許すまで、ヤンキース打線を完全に封じ込めた。

九回にはかつての守護神アロルディス・チャップマンが登板。ヤンキースは無死満塁のチャンスを作ったが、チャップマンは後続をしっかりと抑え、最後はトレント・グリシャムを空振り三振に仕留めて試合を締めた。

ワイルドカードシリーズは第1戦を制した20チーム中18チームが次ラウンドへ進んでいる。ヤンキースは10%の可能性をつかむことができるか。