【MVP投票】ナ・リーグで大谷を上回り1位になったのは?

August 25th, 2026

シーズンの開幕に備えていた3月に、「今季はアーロン・ジャッジも大谷翔平もMVPを受賞しない」と言われて信じた人は1人もいなかっただろう。

しかし、それが現実に起きようとしている。

MLB.comの専門家37人が、今季終了後にMVPを受賞すると予想する選手へ投票し、計33選手が少なくとも1票を獲得した。投票では、ここまでの成績だけでなく、残りシーズンがどのように展開するかの予想も考慮されている。

投票者は各リーグの上位5選手を選び、1位票に5点、2位票に4点と、順位に応じて5点から1点を与えた。

※成績は注記がない限り、すべて8/23(日本時間24日)終了時点。

アメリカン・リーグ

1位 ****ヨーダン・アルバレス(アストロズ)――181点、1位票34

攻撃力をリーグ平均の100を基準に示すwRC+で見ると、アルバレスにとって8月は今季最も低調な月となっている。それでも同成績は138で、リーグ平均を38%上回る。5月下旬にジャッジが負傷離脱して以降、長期間にわたってMVP投票をリードすることができているのは、それだけ安定して結果を残しているからだ。打率.320、36本塁打、90打点はいずれもア・リーグトップ。三冠王を獲得できるか、引き続き注目が集まる。

2位 ****ジュニオール・カミネロ(レイズ)――117点

今回は1位票を獲得しなかったものの、2位以下の票を数多く集め、2回連続の2位となった。23歳のスターは、ア・リーグ東地区首位を争うレイズで最大の得点源となっている。OPSは自己最高の.895で、四球率も大幅に向上して11.8%。さらに、2年連続の40本塁打にもあと5本と迫っている。

3位 ****ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)――89点、1位票3

今からアルバレスに追いつくのは至難の業だが、それを成し遂げられる選手がいるとすれば、ウィットだろう。ファングラフス版とベースボールリファレンス版のWARがともに6.2で、いずれもア・リーグトップ。アルバレスはfWAR5.8、bWAR5.7となっている。ウィットはア・リーグ最高のフィールディング・ラン・バリュー(守備得点価値)18に加え、OPS.822を記録し、今季も球界屈指の総合力を誇っている。

4位 ****ウィルソン・コントレラス(レッドソックス)――49点

MVP投票でトップ5に入るのは2度目で、チームの目覚ましい巻き返しとポストシーズン進出への歩みを力強くけん引している。21日にはグリーンモンスターを越える飛距離452フィート(約137.8メートル)の特大弾を放ち、26本塁打ですでに自己最多を更新している。今季のwRC+はピート・クロウ=アームストロングと並ぶ156で、アルバレスの185に次ぐMLB2位となっている。

5位 ****ベン・ライス(ヤンキース)――43点

ライスが1位票を獲得できなかったのは、今季最初のMVP投票以来で、4位より下になったのも今回が初めてだ。後半戦はOPS.602と調子を落とし、MVP候補としての評価は後退した。それでも、34本塁打の活躍が色あせることはない。ジャッジの復帰を待つ中、ヤンキースがア・リーグ東地区でレイズを追える位置に踏みとどまる原動力となっている。

その他の得票選手: ディロン・ディングラー(タイガース)、ケビン・マクゴニグル(タイガース)、ピート・アロンソ(オリオールズ)、ミゲル・バルガス(ホワイトソックス)、キャム・シュリットラー(ヤンキース)、村上宗隆(ホワイトソックス)、ディラン・シース(ブルージェイズ)、ヤンディ・ディアス(レイズ)、セダン・ラファエラ(レッドソックス)

ナショナル・リーグ

1位 ****ピート・クロウ=アームストロング(カブス)――177点、1位票29

WARでMLBトップに立つ「PCA」ことピート・クロウ=アームストロングが、大谷翔平が投手として離脱する間に順位を上げ、今回初めて首位に立った。打撃で大谷に匹敵する活躍を見せながら、中堅守備ではMLB最高のFRV(フィールディング・ラン・バリュー)24を記録している。大谷が最後に登板した7月3日以降では、wRC+が171対149、本塁打が14対12、OPSが1.014対.948と、いずれもクロウ=アームストロングが上回る。24歳は劇的な活躍も見せており、今週前半のホワイトソックス戦では、同じ試合で先頭打者本塁打とサヨナラ本塁打を放った。

2位 ****大谷翔平(ドジャース)――154点、1位票8

しかし、唯一無二の存在を忘れてはならない。投手復帰へ少しずつ近づいており、ドジャースの次回本拠地連戦中の先発を見据えている。健康状態に問題がないことを証明し、最初の14先発で記録した8勝2敗、防御率1.79の成績をさらに伸ばせれば、クロウ=アームストロングの首位は長く続かない可能性がある。大谷は打者としても依然、最高水準のシーズンを送っている。OPS.935はナ・リーグ2位、30本塁打は同5位タイ、80打点は同6位タイだ。

3位 ****カイル・シュワーバー(フィリーズ)――46点

フィリーズは9連勝と絶好調で、ナ・リーグ東地区首位のブレーブスと、ワイルドカード第1枠を保持するカブスとの差を縮めている。当然ながら、シュワーバーもこの期間に4本塁打を記録している。今季はMLB最多となる39本塁打を放っており、自身4度目のシーズン40本塁打到達が有力。MVP争いが実質的に2人の戦いとなっていても、その圧倒的な長打力によって候補に名前を残し続けるだろう。

4位 ****ジェイコブ・ミジオロウスキー(ブルワーズ)――45点

剛腕ミズは、投手として史上屈指といえるシーズンを送っている。ERA+は248で、2位のキャム・シュリットラーの194を50ポイント以上も上回る。奪三振もMLB最多の216だ。大谷の二刀流による受賞を除けば、投手がMVPを獲得したのは2014年のクレイトン・カーショウが最後だが、右腕は受賞に値するだけの成績を残している。

5位 ****マット・オルソン(ブレーブス)――38点

過去2回はわずかに届かなかったが、MVP投票のトップ5へ復帰した。巻き返しを見せるブレーブスで最高の打者となっており、自身2度目のシーズン40本塁打を狙いながら、一塁ではゴールドグラブ級の守備を続けている。現在のMLBを代表する「鉄人」でもあり、文字通り毎日試合に出場している。OPS.864は、54本塁打を放って.993を記録した2023年以来の自己最高となるペースだ。

その他の得票選手: ジェームズ・ウッド(ナショナルズ)、CJ・エイブラムズ(ナショナルズ)、ジョーダン・ウォーカー(カージナルス)、ブライス・トゥラング(ブルワーズ)、クリストファー・サンチェス(フィリーズ)、コービン・キャロル(ダイヤモンドバックス)、ジェイク・バウアーズ(ブルワーズ)、オット・ロペス(マーリンズ)、アンディ・パヘス(ドジャース)、ブライス・ハーパー(フィリーズ)、フェルナンド・タティス・ジュニア(パドレス)、クリス・セール(ブレーブス)、ガブリエル・モレノ(ダイヤモンドバックス)、JJ・ウェザーホルト(カージナルス)