サンディエゴ/ペトコパーク、6月23日(日本時間24日)
パドレスのダルビッシュ有(38)がブルペン入りし、22球を投げた。20日(同21日)のシミュレーションゲーム(実戦的な投球練習)で2イニングを想定し、39球を投げてから中2日。右肘の炎症で開幕から負傷者リスト(IL)入りしているが、リハビリの経過が後退することなく進んでいる。
「詳しいことは言えないですけど、メディカル的な部分であまり無理ができないので、ちょっとずつ鍛えていって(右肘は)保護していくという感じです」
20日の登板後には、悩ましいコンディションを明かしていた。シムゲームでは「8割ちょっと」という強度ながら、ニーブラ投手コーチによれば「球速は93〜94マイル(149.6〜151.3キロ)を安定して投げていた」。登板後、中2日でのブルペン入りは先発ローテーションを中5日でまわった場合のルーティーンだ。つまり、通常の調整ペースを取り戻している。右肘に異変がない、という証拠だ。
通常、ダルビッシュは先発する場合、登板の2日前にブルペン入りする。このスケジュールにならえば、次回の実戦投球は近日中にも予定されているはずだ。
ダルビッシュは3月中旬のオープン戦登板後に右肘に炎症を起こし、開幕からIL入りしていた。5月14日にはマイナー傘下3Aエルパソの一員として、ラスベガス戦にリハビリ登板。4回で51球を投げ、最速は96.8マイル(155.8キロ)をマークしたが、その後に右肘の状態が回復せず、メジャー復帰が白紙となっていた。
