ダルビッシュ有、右肘の手術で2026年は全休

November 4th, 2025

パドレスのダルビッシュ有(39)が右肘の内側側副靱帯(UCL)補強手術を受け、来季を全休することが球団の発表で明らかになった。また、本人も自身のSNSを通じて発表した。

手術はテキサス州アーリントンでキース・マイスター医師によって行われ、屈筋腱の修復も含まれていた。39歳のダルビッシュは今後12〜15か月の離脱が見込まれている。

ダルビッシュは今季15試合に先発し、防御率5.38、72イニングで68三振を記録していた。日本プロ野球で7年間プレーした後、2012年にメジャーへ挑戦した右腕は、今後3年間で4300万ドル(約65億円)の契約が残っている。

リハビリ後の去就がどうなるかは現時点では不透明だ。契約はあと3年残っているが、過去3シーズンはいずれも負傷に悩まされており、2025年にも右肘の炎症で3カ月間離脱していた。

ダルビッシュが肘の大きな手術を受けるのはこれが2度目。2015年にはレンジャーズ在籍時にトミー・ジョン手術を受け、シーズンを全休した。さらに2018年には関節鏡手術、2023年オフには骨棘(こつきょく)の治療のためコルチゾン注射も受けている。

少なくとも2026年はダルビッシュを欠くことになるパドレスの先発陣は、不確定要素が多い。マイケル・キングは相互オプションを破棄してFAとなり、ディラン・シーズもFA市場に出ている。

現時点でのローテーション最有力はニック・ピベッタで、ジョー・マスグローブがトミー・ジョン手術から2026年に復帰予定。ランディ・バスケスもローテ候補とみられるが、この3人以外の選択肢は限られている。

ダルビッシュの去就に関わらず、パドレスにとってこのオフの最優先補強ポイントは先発陣の強化にあり、その必要性が今回の離脱発表によってさらに一段と高まった。