ダルビッシュ、復帰へ前進

実戦形式3イニング、48球

May 11th, 2025

デンバー(コロラド州) - パドレスは今季最も重要な投手の一人を過密日程を迎える前に復帰させるかもしれない。

ダルビッシュ有(38)は、春季キャンプ中の3月中旬に右肘の炎症で離脱して以降、今季はまだ一度も登板していない。しかし5月8日にアリゾナ州ピオリアの球団施設で実戦形式の3イニング(48球)を投げ、復帰に向けて大きな一歩を踏み出した。

打者と対戦するのはこの日が今季初。これでマイナー戦でのリハビリ登板へ準備が整い、メジャー復帰もみえてきた。
シルト監督は9日、復帰の具体的な時期については言及を避けたが「確実に近づいている」とコメントした。

また指揮官は、ダルビッシュの豊富な経験に信頼を寄せ、球数やイニング制限があったとしても、早期にメジャー復帰させる可能性を示唆した。

「それほど時間をかける必要はないと思う」とシルト監督は語り、メジャーと日本を合わせて通算200勝、3000奪三振を記録してきたベテラン右腕の実績に信頼を寄せた。

復帰に向けた段階的な登板プランとしては、まずは球数を65球前後に制限した登板、次に80球へと増やす形式が考えられている。登板場所については現時点では未定。シルト監督によると、次回のブルペン投球後、数日以内にプランを具体化していくという。

順調にいけば、ダルビッシュのメジャー復帰は5月下旬頃になる見込み。5月30日からパドレスは、27日間で26試合という過密スケジュールに突入する。その間には、同地区ライバルのドジャースとの2カードに加え、ジャイアンツ、ダイヤモンドバックスとの対戦も控えている。

ダルビッシュは、3月中旬に右肘の炎症を発症し、開幕に向けた調整を中断して以降、数週間にわたりブルペン投球で強度を上げてきた。「球速もよくて、投げ終わった後の感触もよかったようだ。あす(5月11日に)本人と話して、次のステップを決める予定です」とシルト監督は話している。