パドレス、松井裕樹を含む救援左腕3人の残留が決定

November 1st, 2026

パドレスは11月1日(日本時間2日)、来季のチーム編成に関する複数の決定を発表した。ブルペンでは、松井裕樹とワンディ・ペラルタが選手オプションを行使し、カイル・ハートは球団側がオプションを行使。左腕3人が2027年シーズンもチームに残ることになった。

一方、エイドリアン・モレホンはFAとなる見込みだ。パドレスは再契約を目指すとみられるほか、2日午後2時(太平洋時間)までにクオリファイング・オファーを提示することもできる。

このほか、ニック・ピベッタの球団オプションを破棄。グリフィン・キャニングとルーカス・ジオリトの相互オプションも行使せず、ミゲル・アンドゥハーも自身のオプションを行使しなかった。4人はいずれもFAとなる。

松井は来季もパドレスでプレー

11月1日に発表された決定のなかで、特に注目されたのが松井の選択だ。松井は2027年の年俸650万ドル(約9億7500万円)の選手オプションを行使し、来季もパドレスでプレーすることを決めた。2028年にも年俸700万ドル(約10億5000万円)の選手オプションが付いている。

松井は今季、54試合に登板して防御率1.83と大きく飛躍。ポストシーズンでも5試合に登板し、許した得点は失策による1点だけだった。FA市場に出ていれば、複数の球団が獲得に興味を示した可能性が高い。

それでも松井はパドレスでのプレーを気に入っており、サンディエゴに残ることを選んだ。2024年シーズンを前に5年契約を結んで以来、同球団で着実に成長を遂げている。

モレホンが退団した場合、松井はブルペンで重要な場面を任される左腕の筆頭候補となりそうだ。ただし、プレラーGMは例年どおり、救援投手の補強にも動くとみられる。

救援陣は一定の層を確保

ハートとペラルタも、昨季のパドレスのブルペンを支えた重要な戦力だ。ペラルタは65試合に登板して防御率3.61。ハートは46試合で防御率4.92だったが、シーズン終盤にはさまざまな役割をこなし、チームに貢献した。球団が年俸250万ドル(約3億7500万円)のオプションを行使したのも、妥当な判断といえる。

ただし、モレホンに加えてジェイソン・アダムもFAとなるため、クローザーのメイソン・ミラーにつなぐ救援陣の整備は課題となる。

セットアッパーの有力候補は、ルーキーイヤーに素晴らしい成績を残したブラッドグリー・ロドリゲスだ。松井、ペラルタ、ハートに加え、デービッド・モーガンも中盤のイニングを任せられる。

ブルペンは、さらに1人か2人の補強が必要になりそうだ。なお、モレホンとアダムはともにパドレスへの復帰を希望している。

先発ローテーションの再構築が急務

ジオリト(300万ドル=約4億5000万円)とキャニング(250万ドル=約3億7500万円)のオプション破棄は、予想どおり。2人は今季ともに苦戦し、ジオリトは右肘の負傷で後半戦の大半を欠場した。

ピベッタも含めた3人の退団で、パドレスの先発投手不足はさらに深刻になっている。

2026年の先発ローテーションから来季も残ることが決まっているのは、ランディ・バスケスだけだ。ジョー・マスグローブはトミー・ジョン手術からポストシーズンに復帰したが、来季どのような役割を担うかはまだ分からない。先発ローテーションに加わる可能性はあり、JP・シアーズにもチャンスが与えられるかもしれない。

しかし、マイケル・キングとウォーカー・ビューラーもFAとなるため、ピベッタを含めて先発投手の退団は相次ぐ。現時点では、先発ローテーションに少なくとも3つの空きがある。プレラーGMは投手陣の立て直しに取り組まなければならない。

「毎年話していることだが、投手陣を刷新する覚悟が必要だ。今オフも例外ではない。FAやトレード、そして若手選手の育成を通じて、優勝を狙える投手陣を作るチャンスがあると思う」と、プレラーGMは先月語っていた。

野手ではベンチ要員と一塁手が課題

アンドゥハーは今季、パドレスで74試合に出場し、打率.259、出塁率.303、長打率.423を記録した。しかし、2027年の年俸400万ドル(約6億円)の相互オプションについて、自身の選択権を行使せず、FAを選んだ。

オースティン・ヘイズもFAで退団の見込みで、パドレスは右打ちの控え野手を探す必要がある。捕手3人体制を維持する場合、ルイス・カンプサーノをベンチ要員として起用することも考えられるが、それでも控え野手の層は十分とはいえない。

今オフの補強で最も優先度が高いのは投手陣だ。打線の中心メンバーは大半が残る見込みだが、野手にも補強が必要なポジションはある。特にタイ・フランスがFAとなった一塁は、新たな選手を探す必要がある。