松井裕樹 ツーシーム精度向上へ35球 22日ドジャース戦で大谷と対戦か

12:13 AM UTC

パドレスの松井裕樹投手が16日、ブルペン入りし、2イニングを想定して20球―15球の2セット、計35球を投げた。

この日はツーシームの精度向上が主眼で、握りやリリースのタイミング、体の動きについてコーチと随時確認しながら、1球ごとに感触を確かめた。

侍ジャパンに選出されている松井は、ライブBPを経て、22日のドジャース戦、25日のエンゼルス戦後に日本へ向かい、代表に合流する予定だ。

ブルペン後に松井は、改良中のツーシームを効果的に使うために、ストライクゾーンの縦軸でどこをターゲットにするか模索していると明かした。

「ストレートは(ストライクゾーンの)上、スプリットは(ゾーンの)下で勝負するなかで、その中間に位置する球(ツーシーム)をゾーンの上下どちら寄りに設定するのが最も自分を生かせるかを探っている。沈んだ方が動き自体は球速帯はストレートに近くて、動きはスプリットに近い方が、僕としてはいいと思ったんですけど、そうするとスプリットの効果が薄れるんじゃないかと感じて。(ツーシームを縦軸の)どこを目安にするのがベストかを探っています」

ブルペンでの投球間も何度もコーチとボールの縫い目や動画のリプレイを見ながら、握りを確認していた。

「ボールを真後ろから押すのか、ちょっと角度をつけるのか。縫い目をずらして振幅させるのかっていうのが1つの案。僕はちょっとずれたところが軸だったので、それがちょっと気になった」と細部まで調整中であることも明かした。

ツーシームの狙いは、左打者にファウルや右方向へのゴロを打たせることで、「真っすぐ、スライダー、フォークを待っている打者の意識の逆を突ければ、他の変化球もより生きる」と、配球全体の中での役割を見据えている。

一方で「打者を相手にしないと分からない部分もある」とも話し、ライブBPで試したい思いはあるものの、「チームメートには投げにくいです」と苦笑いを浮かべた。

22日のドジャース戦では、左打者相手に改良中のツーシームを試す可能性もある。そこにはもちろん、大谷翔平も含まれる。

「どんな動きだったか(大谷選手に)聞けるじゃないですか。本当のことを言ってくれるかは分からないですけど」と冗談めかした。レギュラーシーズンではライバル、そして侍ジャパンではチームメート。松井がツーシームを試すタイミングも注目だ。

チームメートのフェルナンド・タティスJr.マニー・マチャドは、ともにドミニカ共和国代表としてWBCに出場する。日本とドミニカが順当に勝ち上がれば、対戦が実現する可能性もある。

左腕は「対戦は楽しみですね」と笑みを見せた。

一方で、野手陣はキャンプイン直後ということもあり、「みんなチームのことに集中しているように見えます」と語る。「マニーは特に、新しいメンバーも入ってきたので、WBCというより、まずはチームをうまくまとめていくところにエネルギーを使っている感じがしますね」と明かした。

侍ジャパンとしての代表活動と春季キャンプの時期が重なるため、登板数は限られる。「でも他国の代表も同じような条件ですから」と前向きだ。「(登板)数はどうにもならないので、1球の質をこれまで以上に大事にしたい」と話す。
「投げない間もフォームをより良くできるよう準備して、1回の登板の濃度を高めるしかない。難しい挑戦ですが、条件は全員同じですから」と前向きに捉えた。

メジャーではキャンプが始まり、長いシーズンの幕を開けたが、WBCでは短期間で気持ちを作る必要がある。

「チームに合流すれば自然と気持ちは高まると思う」としつつ、「大事なのは、その興奮状態の中で自分をコントロールできるかどうか。それがパフォーマンスを左右する」と冷静さの重要性を口にした。