【フィリーズ9-5エンゼルス】フィラデルフィア/シチズンズ・バンク・パーク、7月19日(日本時間20日)
オールスター明け最初の登板となった菊池雄星が5回2失点8三振3四球の力投を見せた。勝利投手の権利を持った状態で降板したが、代わった直後の六回にシュワーバーが満塁弾を放ち、フィリーズが逆転勝利を掴んだ。
アウェイ初勝利は再びお預けとなったが、「勝ち星に一喜一憂」しないと語っていた本人にとっては些細なこと。力強いピッチングで、球宴に選出された理由を改めて示した。
初回、先頭打者に四球を与えると、続くシュワーバーにも安打を許し、無死二、三塁のピンチを招く。続くハーパーのセカンドゴロをバックが見事にさばきダブルプレーを奪うも、カステヤノスにタイムリーを喫し、先制を許した。
しかし、ここからは立て直した菊池。高めの直球を巧みに使い、二回には3者連続三振、三回も2三振を奪い、四球や安打で毎回ランナーを許しながらも要所を抑え2失点にまとめた。
五回の失点も、無死一塁から、菊池の投球が捕手ダーノーの腹部とプロテクターに挟まり、走者が自動的に二塁へ進むという不運が重なってのものだった。