左肩負傷のエンゼルス雄星、後半戦スタートでの復帰を目指す

May 21st, 2026

ベテラン左腕の菊池雄星(34)は20日(日本時間21日)のアスレチックス戦前に5月上旬に左肩の炎症と診断されて以降、まもなく投球プログラムを開始する予定だと語り、後半戦の序盤での復帰を望んでいる。

菊池は4月29日(同30日)の先発登板で2回を投げた後、肩の違和感で降板し、MRI検査を受けて炎症が判明した。診断後初めて報道陣の取材に応じた菊池は、個人医からセカンドオピニオンを受けたものの、手術は選択肢として考慮されなかったと語り、7月下旬までには復帰できると信じていると語った。

幸いにも損傷の程度は大きくなかったが、菊池と球団は、残りのシーズンと3年契約の3年目を迎える来季を見据えて、慎重を期す方針を共有した。

菊池は、5月3日(同4日)に15日間の負傷者リスト(IL)に入る前(4月30日=同5月1日にさかのぼる)、7度の先発で31回を投げ、防御率5.81、33奪三振、14四球、3本塁打。これは、菊池が2025年にエンゼルスの1年目、キャリアで2度目のオールスターに選出され、178回1/3を投げて防御率3.99、174奪三振を記録した後のことだ。昨季開幕前、3年総額6300万ドル(約94億5000万円)の契約で加入していた。

左腕は今年、腕の角度を上げることに取り組んでいたが、シーズンが進むにつれて徐々にその角度を下げていた。2026年の初登板では腕の角度が50.2度だったが、最後の登板では47.3度になっていた。ちなみに昨季は36度だった。また、ワールドベースボールクラシック(WBC)に初めて日本代表として出場したため、オフシーズンは例年よりも早く準備を進めていた。

しかし、菊池は腕の角度やWBCへの準備がケガの原因だとは思っていないと語り、代わりに4月24日(同25日)のカンザスシティでの試合で体調不良のまま投げようとしたことを指摘した。それが疲労を引き起こし、無理な動作につながったという。その登板では、5回を投げて5失点だった。

菊池は4月24日からのカンザスシティでのシリーズの前に体調を崩した。1〜2日ほど食事が接種できなかったことに負傷の原因があるかもしれない、と考えている。

菊池は肩の強化エクササイズを行っており、キャッチボールの再開許可を待っている状態だと語った。長期的なビルドアップとリハビリ登板が必要になるため、菊池の復帰の目安は1カ月半以上先となっている。

菊池が離脱したことで、エンゼルスのローテーションは、右腕のホセ・ソリアーノ(6勝3敗、防御率2.41)、ジャック・コチャノウィッツ(2勝3敗、20日=同21日の先発登板前時点で防御率4.56)、ウォルバート・ウレニャ(1勝4敗、防御率2.84)、グレイソン・ロドリゲス(0勝1敗、防御率17.18)、そして左腕のリード・デトマーズ(1勝5敗、防御率5.07)で構成されている。菊池のケガ以降、エンゼルスの先発陣は20日(同21日)までの17度の先発登板で合計86回を投げ、防御率5.86と苦しんでいる。

しかし、ロドリゲスが2024年7月31日以来となるメジャーでの先発登板でキレのある投球だった一方で、デトマーズとソリアーノは直近の登板でともに打ち込まれ、防御率を悪化させている。ソリアーノは16日(同17日)のドジャース戦で5回1/3を投げて6失点し、防御率が1.66から2.41に悪化。一方のデトマーズは19日(同20日)のアスレチックス戦で5回2/3を投げて8失点し、防御率が4.20から5.07に跳ね上がった。

エンゼルスのカート・スズキ監督は、今季のローテーションは概ね持ちこたえていると考えているが、菊池が復帰し、昨季のような投球をしてくれることを強く望んでいる。

スズキ監督は「『すごく状態が良くなってきているし、多くの強化メニューをこなしている』と本人は言っていた」と語った。「投球量を増やし始めれば、実際の状態がどうなのかが見えてくるだろう。その段階に到達すれば、エキサイティングなことだ」