ウィーラーがスキーンズとの投げ合い制する、フィリーズがスイープ

May 17th, 2026

フィリーズ6-0パイレーツ】ピッツバーグ/PNCパーク、5月17日(日本時間18日)

この日の試合前、相手先発のポール・スキーンズ攻略の鍵について質問を受けたフィリーズのドン・マッティングリー監督は、迷うことなく、先発のザック・ウィーラーがスキーンズと同じくらい良い投球をする必要があると答えた。

「正直、スキーンズ相手には試合についていかなければならない。3点、4点のリードを与えたら終わりだ。彼を打ち崩すことはできない。今年それが起きたのは1度あるかどうかだけで、そんな展開は期待できない。だから先発投手が良くないといけない。そして、うちにはその男がいる」とマッティングリー監督は語った。

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その言葉通り、スキーンズを上回る内容の投球を見せ、ウィーラーは完璧に期待に応えた。7回無失点、4安打、8奪三振。最初の5人を連続で打ち取り幸先よくスタートすると、その後も危なげない投球。パイレーツが得点圏へ走者を進めたのは、六回2死からブランドン・ラウが二塁打を放った1度だけだった。

「ウィーラーの投球を見ていると安心する」とマッティングリー監督は試合後に語った。

胸郭出口症候群の手術から完全復活したことを示すように、ウィーラーの速球は最速97.8マイル(約157.4キロ)を計測した。防御率も1.99まで下がっており、コンディションが良くなっていることを示している。

「今日は本当に調子が良かった。こういう暑い天気は好きなんだ。最初から準備万端だった」とウィーラーは語った。この日は試合開始時点から約27度まで気温が上がっていた。

「スキーンズは毎試合すごい球を投げる。自分も若い頃、マックス・シャーザーみたいなトップ投手と投げ合ってきた。そういう時は自分もレベルを上げないといけない。スキーンズは球界最高クラス、もしかしたら最高の投手かもしれない。だから自分も同じレベルか、それ以上を目指して投げた。打線も援護してくれた」

パイレーツのドン・ケリー監督も、ウィーラーの球威を高く評価した。

「ウィーラーはコーナーをしっかり突いていたし、球速も上がっていた。最近の登板と比べても上がっていたし、本来の97〜98マイル(約156.1〜157.7キロ)帯に戻っていた。スプリットチェンジやスライダーも効果的に混ぜていた。とにかく素晴らしい投手だし、角度も独特で、本当に厄介だ」とケリー監督は語った。

一方のスキーンズは、六回無死の場面で降板となった。初回に3者連続三振を奪った時には、フィリーズ打線を圧倒するかと思えた。しかし打線は五回からウィーラーを援護。ジャスティン・クロフォードのゴロの間にアドリス・ガルシアが先制点を挙げ、その後トレア・ターナーが適時打を放った。

続く六回、スキーンズはアウトを1つも取れなかった。先頭のブライス・ハーパーに本塁打を浴びると、その後アレック・ボームに単打、ブランドン・マーシュに二塁打を許したところで降板。代わったアイザック・マットソンも、ブライソン・ストットに2点二塁打を打たれた。

「いくつかのミスを捉えることができたし、流れもつかめた。プレッシャーをかけられたと思う」とターナーはスキーンズとの対戦について語った。「良い先発投手相手には、走者を出してセットポジションで投げさせることが大事なんだ。少しでも負担をかけて、チャンスを逃さないようにした。その勢いをうまく使えたよ」

マッティングリー監督も、打線が粘り強く戦ったことを評価した。

「最初の1巡目はスキーンズに抑えられていた。でも簡単には打ち取られず、しっかり球数を投げさせていた。それが良かったし、その後はウィーラーが流れを断ち切り続けてくれた」と語った。

フィリーズはこの3連戦をスイープし、24勝23敗で勝率5割を超えた。4月28日にマッティングリーが暫定監督へ就任した時点で9勝19敗だったことを考えれば、見事な巻き返しだ。

「今はすごく良い感覚がある。これが自分たちにできる野球だと分かっていた。もちろん、あんなスタートを望んでいたわけじゃない。でも今は良い野球ができている。目の前の相手に集中していくだけだ。まだシーズンは長い。チームとして良い野球を続けて、勝ちを積み重ねていけば、最後に結果は付いてくるはずだ」とターナーは語った。