絶対的エース・ウィーラーに異変も好投、レンジャーズをスイープ

球速が3キロ以上低下も、5回2失点7三振で10勝目

August 10th, 2025

レンジャーズ2-4フィリーズ】アーリントン/グローブライフフィールド、8月10日(日本時間11日)

フィリーズはエースのザック・ウィーラーが好投し、レンジャーズに4-2で勝利。敵地で行われたレンジャーズ3連戦でスイープ(3連勝)に成功した。ナ・リーグ東地区で首位を争う2位メッツが7連敗の間に4連勝でゲーム差を5.5に広げた。

フィリーズの絶対的エースのウィーラーは、前回登板後に右肩の軽い痛みを訴えていた。本来ならばレンジャーズとの3連戦の初戦に先発予定だったが、大事を取って先発を2日間先延ばしに。3連戦の最終戦となるこの日の先発マウンドに上がった。

しかし、投球には右肩痛の影響が終始、見え隠れした。初回、4番ジョク・ピーダーソンにいきなり4号2ランを被弾。球速のみならず、正確無比なコントロールも乱れ、甘く入ったカットボールを痛打された。

それでも、ウィーラーはすぐに修正した。二回には3者連続三振を奪い、三回も2四球を出しながら無失点に。四回も安打を浴びながら2三振を奪い、五回はセンターのハリソン・ベイダーの本塁打キャッチにも助けられて無失点に抑えた。

結局、5回を投げて初回に打たれた本塁打のみの2失点、7三振、3四球、3安打で降板。味方打線が四回にハーパーのタイムリー二塁打、五回にソーサのソロなどで逆転したこともあり、10勝目を挙げた。フィリーズはブルペン陣が合わせて4回無失点の好救援を見せ、そのままレンジャーズを4-2で振り切った。

この日のウィーラーは負傷の影響か、どの球種も3キロ以上球速が低下。普段は2種類の直球をストライクゾーンに制球良く集めるのが真骨頂だが、この日はゾーン内投球率が今季2番目に低い43%にとどまった。

しかし、球速が落ちた直球系でストライクゾーンを突くのではなく、ゾーン外の変化球を多投することで球速の低下をカバーした。今季は全6球種中、最も投球割合が低いスプリットをこの日は3番目に多く投じ、11スイングを誘ったうち7度の空振りを量産。引き出しの多さを見せつけ、レンジャーズ打線に決定打を許さなかった。

ウィーラーは球速の低下について「(普段のように)95-96マイルで投げるより、今日のような球速で投げるのは大変だ。空振りもファウルも少なくなって、打たれやすくなる」と吐露。一方でコントロールの乱れについては、右肩の負傷とは無関係だと主張した。

そして肝心の右肩のコンディションについて、ウィーラーとロブ・トムソン監督は「心配していない」と口をそろえた。

この日の勝利で2位メッツを5.5ゲーム差に突き放したとはいえ、まだシーズンは1カ月半以上残っている。そして、フィリーズは13連戦の真っただ中であり、大黒柱のウィーラーを欠くのは厳しい。

次週、ベテラン右腕のアーロン・ノラが復帰するタイミングでウィーラーの登板をスキップするか、あるいはしばらく6人ローテーションを採用するか、はたまたエースを信じてそのまま起用し続けるか。決断のときは迫っている。トムソン監督は「現時点では決まっていない。明日、調子がどうなっているか見てみよう。それが最終的な判断材料になるだろう。ただ、様子を見るしかない」と語った。