MLB.comでは注目のFAやトレードの情報を随時更新している。今回は、11月10日(日本時間11日)のもの。
千賀滉大に複数球団から関心
『The Athletic』(有料・英語記事)によると、メッツの右腕・千賀滉大が、トレード市場において安価で獲得可能な候補として複数の球団から関心を集めているという。
32歳の千賀にとって、2025年は好不調の激しい一年だった。シーズン序盤はエース級の投球を見せ、最初の13登板で防御率1.47を記録したものの、オールスター以降は8先発で防御率6.56と大きく崩れた。メッツがポストシーズン進出を争う中で先発ローテーションから外れ、最終的にはマイナーでシーズンを終えた。
同誌はまた、元オールスター選出投手である千賀をメッツがどの程度トレードに出す意向があるのかは明らかでないと伝えている。千賀は2022年12月にニューヨークと結んだ5年契約のもと、あと2年間は球団の管理下にある。
カイル・タッカーの移籍先候補は?
ラスベガスで10日からGMミーティングが始まり、今週はいよいよストーブリーグが本格的に熱を帯びそうだ。大型FA契約が次々と成立するわけではないにしても、今オフのトップ選手たちに関する噂や情報が数多く飛び交うことになるだろう。
その中心にいるのが、28歳の外野手カイル・タッカー。多くの球団が全力で獲得を狙っている。では、最有力候補はどのチームか?『USAトゥデイ』のボブ・ナイチンゲール記者によると、複数のGMが「ドジャース」「ブルージェイズ」「ヤンキース」の3球団を挙げたという。一方で、『The Athletic』(有料・英語記事)によれば、複数の球団幹部が「伏兵」としてオリオールズの名前を挙げている。
アストロズがディラン・シース獲得の本命か?
アストロズは今オフ、フランバー・バルデスという先発ローテーションの大きな穴を埋めなくてはならない。だが、2度のオールスターに選ばれたこの左腕と単純に再契約することで穴を埋める可能性は低く、むしろ2025年のトレード期限前にも獲得を目指していたと報じられる右腕ディラン・シースを、FA市場で狙う可能性が高まっている。
MLBネットワークのジョン・ポール・モロシ氏は10日放送の番組『Hot Stove』で、「シースがアストロズに加入する可能性は、今オフのどんなFA予想とも同程度に現実的だ」と語った。
来月30歳を迎えるシースは今季防御率4.55を記録したが、2021年以降5年連続で32試合以上に先発し、毎年200奪三振以上を記録している。2025年は規定投球回に達した投手の中で、9イニングあたりの奪三振数(K/9)が11.5と全体トップだった。
シュワーバーの契約は早期に決まるか?
今オフのトップFA選手たちは、人生を左右する選択を急ぐことはないだろう。だが、MLBネットワークのジョン・ポール・モロシ氏によれば、”市場に出ている最強の長距離砲の1人”は意外と早く契約がまとまる可能性があるという。
モロシ氏は10日、「業界関係者と話した感触として、もし有力打者の中で早期契約に至る選手がいるとすれば、それはカイル・シュワーバーだと思う」と語った。
日本人右腕・今井達也がポスティングへ
埼玉西武ライオンズは、今井達也投手(27)が今オフにポスティングシステムを利用してメジャーリーグに挑戦することを発表した。
今井は、マーク・ファインサンド氏の「今オフFAランキング」(英語記事)で第11位に選ばれている。今季は163回2/3を投げ、防御率1.92、178奪三振、45四球、被本塁打6本という圧倒的な成績を残した。主なハイライトには、継投ノーヒッターの先発8回を無失点でつないだ試合や、2安打、17三振、無四球という圧巻の完封ピッチングなどがある。