【HRダービー】マリナーズのカル・ローリーが優勝&全成績

July 15th, 2025

MLBホームランダービー決勝は、マリナーズのカル・ローリーがレイズのジュニオール・カミネロを18-15で破り、初優勝を飾った。

【決勝】

カミネロ・ジュニオールvs カル・ローリー

ローリーは決勝で圧巻のパフォーマンスを披露。制限時間ギリギリ、最後の一振りで右中間へ15本目を放つと、ボーナスラウンドでも3本を追加。特に時間内に6スイング連続本塁打(タイムアウト前後で3本ずつ)を記録するなど、勢いは止まらなかった。

ローリーは今大会、スイッチヒッターとして注目を集めたが、準決勝以降は左打席に専念し、その選択が功を奏した。1回戦から決勝までの合計本塁打は54本だった。

敗れたカミネロも決勝で15本の健闘を見せたが、ローリーの豪快なスイングには及ばなかった。

カル・ローリー:18本

カミネロ・ジュニオール:15本

【準決勝】

①カル・ローリー(19本)vsオニール・クルーズ(13本)

オニール・クルーズ(パイレーツ):13本

クルーズは決勝には進めなかったが、エキサイティングなダービーパフォーマンスを披露した。1回戦で513フィート(約156.4メートル)の本塁打を放った後、準決勝でも498フィート(約151.8メートル)という今大会で2番目の飛距離をマークした。2ラウンド合計で34本を放った。

  • 最長飛距離:498フィート(約152メートル)
  • 最高打球速度:119マイル(約191.5キロ)
  • 平均飛距離:449フィート(約136.9メートル)
  • 平均打球速度:112マイル(約180.2キロ)

カル・ローリー(マリナーズ):19本(規定16+ボーナス3)

1回戦ではスイッチヒッターを披露したが、準決勝は左打席に専念。最初の5スイングで4本塁打を放ち好発進すると、その後も勢いは止まらず合計19本。今季前半だけで38本塁打を放った男が、ダービーでもその実力を証明した。

  • 最長飛距離:465フィート(約141.7メートル)
  • 最高打球速度:109マイル(約175.4キロ)
  • 平均飛距離:430フィート(約131.1メートル)
  • 平均打球速度:104.8マイル(約168.6キロ)

②ジュニオール・カミネロ(8本)vsバイロン・バクストン(7本)

ジュニオール・カミネロ(レイズ):8本

1回戦21本で突破したカミネロは、準決勝でもバクストンを撃破。開始1分足らずで8本を放ち、決勝進出を決めた。

  • 最長飛距離:460フィート(約140.2メートル)
  • 最高打球速度:113マイル/時(約181.9キロ)
  • 平均飛距離:433フィート(約132.0メートル)
  • 平均打球速度:107.6マイル/時(約173.1キロ)

バイロン・バクストン(ツインズ):7本

1回戦で20本の豪打を見せたが、準決勝は最初の10スイングでわずか1本と失速。最終的に6本+ボーナス1本で7本止まりとなった。

  • 最長飛距離:456フィート(約139.0メートル)
  • 最高打球速度:108マイル/時(約173.8キロ)
  • 平均飛距離:416フィート(約126.8メートル)
  • 平均打球速度:105.7マイル/時(約170.1キロ)

【1回戦】

マット・オルソン(ブレーブス):15本(1回戦敗退)

アトランタ出身でブレーブスの一塁手、マット・オルソンは地元の期待を背負って出場した。2021年のダービー経験者は、今回は最初の9スイングでホームランが出ず苦戦。後半追い上げて15本をマークしたが、惜しくも次のラウンド進出はならなかった。

  • 最長飛距離:460フィート(約140メートル)
  • 最高打球速度:109マイル/時(約175キロ)
  • 平均飛距離:415フィート(約126メートル)
  • 平均打球速度:105マイル/時(約169キロ)

カル・ローリー(マリナーズ):17本

スイッチヒッターのラリーは左右2度の打席変更を駆使。ホームランダービーで左右の打席でスイングした2人目の選手になった。左打席で8本、右打席で7本、ボーナスラウンドで左打席に戻り2本、合計17本でルーカーと並んだ。最長飛距離470.62フィート(約143.3メートル)がルーカーをわずかに上回り、次ラウンドへ進出した。

  • 最長飛距離:471フィート(約143.5メートル)
  • 最高打球速度:112マイル/時(約180キロ)
  • 平均飛距離:430フィート(約131メートル)
  • 平均打球速度:106.7マイル/時(約172キロ)

ジャズ・チザムJr.(ヤンキース):3本(1回戦敗退)

故郷バハマでホームランダービーにも参加しているが、初挑戦のMLBのホームランダービーでは苦戦し、最初の15スイングでホームランはわずか1本だった。その後タイムアウトを取ったものの、1回戦の3本は2015年にフォーマットが「アウト制」から「タイマー制」に変わって以来、最少本数となった。

  • 最長飛距離:453フィート(約138メートル)
  • 最高打球速度:107マイル/時(約172キロ)
  • 平均飛距離:421フィート(約128メートル)
  • 平均打球速度:105.7マイル/時(約170キロ)

バイロン・バクストン(ツインズ):20本

ツインズのスター、バクストンは1回戦で20本の豪快なアーチをアトランタの夜空に描いた。最後の1分間で7本を放ち、ボーナスラウンドではアウトになる前に4連発した。球宴前にサイクルヒットを達成したばかりで、最長飛距離は466フィート(約142メートル)だった。

  • 最長飛距離:466フィート(約142メートル)
  • 最高打球速度:112マイル/時(約180キロ)
  • 平均飛距離:427フィート(約130メートル)
  • 平均打球速度:106.3マイル/時(約171キロ)

オニール・クルーズ(パイレーツ):21本

メジャーで最も打球速度が速いと言われるクルーズは、初出場のホームランダービーでも期待通りの大暴れ。圧巻は打球速度118マイル(約190キロ)、飛距離513フィート(約156メートル)という超特大弾。これはスタットキャスト計測開始以来4番目の飛距離で、クアーズ・フィールド以外ではアーロン・ジャッジと並ぶ最長記録をマークした。

  • 最長飛距離:513フィート(約156メートル)
  • 最高打球速度:118マイル/時(約190キロ)
  • 平均飛距離:447フィート(約136メートル)
  • 平均打球速度:111マイル/時(約179キロ)

ジュニオール・カミネロ(レイズ):21本

初出場とは思えない落ち着きぶりで21本を量産。左翼から左中間への打球がほとんどで、最長は475フィート(約145メートル)を2本記録。メジャー2位のバットスピードを誇るレイズの若き三塁手は、自分のイラストが描かれたバットで圧巻のパワーを見せつけた。

  • 最長飛距離:475フィート(約145メートル)
  • 最高打球速度:117マイル/時(約188キロ)
  • 平均飛距離:442フィート(約135メートル)
  • 平均打球速度:107.5マイル/時(約173キロ)

ブレント・ルーカー(アスレチックス):17本(僅差で1回戦敗退)

序盤は絶好調で、最初の3スイングで3本、9スイング中8本と爆発したが、開始45秒で8本目を放ってからはペースダウンし、その後は6本に留まった。ボーナスラウンドで再び勢いを取り戻し3本追加したものの、惜しくも敗退。最長471フィート(約144メートル)を含む6本が440フィート超えと、引っ張り方向へのパワーは圧巻だった。

  • 最長飛距離:471フィート(約144メートル)
  • 最高打球速度:112マイル/時(約180キロ)
  • 平均飛距離:428フィート(約130メートル)
  • 平均打球速度:106.1マイル/時(約171キロ)

ジェームズ・ウッド(ナショナルズ):16本(1回戦敗退)

ナショナルズ期待の若手ウッドは序盤苦戦したものの、終盤にかけて調子を上げ、最後の8スイング中6本をホームランに。ボーナスラウンドでも2本追加し合計16本に到達した。2本目のホームランは486フィート(約148メートル)を飛ばし、怪物ぶりを披露した。

  • 最長飛距離:486フィート(約148メートル)
  • 最高打球速度:112マイル/時(約180キロ)
  • 平均飛距離:435フィート(約133メートル)
  • 平均打球速度:106マイル/時(約171キロ)