トレード期限までまだ7週間以上残されているものの、各球団はすでに売るべき選手・買うべき選手の見極めを始めている。
ここでは、最近の好パフォーマンスによりトレード市場での価値が高まりつつある12名の選手を紹介する。
タイラー・アンダーソン(左投手)・テイラー・ウォード(外野手、エンゼルス)
エンゼルスは31勝34敗だが、ア・リーグのワイルドカード圏内までわずか4ゲーム差と微妙な立ち位置にいる。仮に売り手に回る場合は、この2人が注目の対象となるだろう。
3年総額60億4500万円契約の最終年を過ごすアンダーソンは、ここ数試合こそやや不安定だが、4月12日から5月11日までの6試合で防御率2.04を記録。今季通算の13先発を見ても同3.99と安定している。
ウォードは年間約12億1300万円の契約で、1年の年俸調停の権利を残している。開幕から37試合でOPS.594と不調ながら8本塁打を放ち、その後の27試合ではOPS.942、10本塁打、29打点と復調している。
ジェイク・バード(右投手、ロッキーズ)
シーズンを通して安定しており、特に5月7日以降の13試合(16イニング)では防御率0.56と圧巻の内容。この期間は、16三振・2四球で、奪三振率や期待防御率(xERA)など複数の指標で上位15%に入っている。
デービッド・ベドナー(右投手、パイレーツ)
開幕直後の4月1日に3Aへの降格を喫したが、4月19日の復帰以降は、20回2/3で防御率2.61、7セーブ、20三振と完全復活をとげた。パイレーツはすでにワイルドカード圏内から10ゲーム以上離されている。9億1450万円の契約で、1年の年俸調停の権利が残っている今年が売り時だ。
エドワード・カブレラ(右投手、マーリンズ)
4月は防御率7.23と苦しんだが、5月以降は6先発(31回)で2勝1敗、防御率2.03、33三振と復調。平均球速は約155キロでリーグ上位16%に位置し、空振り率の高さも魅力だ。年俸約3億円で調停権3年を残しており、先発補強を目指す球団には魅力的な存在だ。
アロルディス・チャップマン(左投手、レッドソックス)
1年16億6600万円の契約で加入したベテランリリーバーは、今季30登板で防御率1.65、11セーブと素晴らしい成績を残している。特に直近15試合では同1.29と更に安定し、14回で17三振。勝率.500を下回るレッドソックスが売り手に回ることがあれば、確実に人気銘柄となる。
カイル・フィネガン(右投手、ナショナルズ)
FAとしてナショナルズに放出された3カ月後に、1年9億3000万円の契約ですぐに復帰。4月末の連続セーブ失敗から立て直し、5月以降の11試合では9セーブ、防御率1.64、1四球という抜群の内容。直球は平均154キロ、被バレル率6%、ゴロ率49.3%で全てが上位1/4に位置する充実の投球内容を見せている。
オースティン・ヘイズ(外野手、レッズ)
31試合で打率.303、OPS.901、6本塁打と素晴らしい成績を残しているが懸念はケガの多さ。現在も5月28日に受けた左足の打撲で、3度目の負傷者リスト入りとなっている。単年契約の7億7500万円で、球団と選手双方の合意が必要となる、18億6000万円の相互オプション付きとなっている。復帰は間近と言われており、手を挙げるチームがいても不思議ではない。
メリル・ケリー(右投手)/エウヘニオ・スアレス(三塁手、ダイヤモンドバックス)
32勝34敗でナ・リーグ西地区4位のダイヤモンドバックスは、主力のコービン・バーンズが今季絶望となり、売り手に回る可能性がある。ケリー、スアレスともに今季終了後にFAになる予定で、トレード候補の筆頭だ。
ケリーは5月以降8先発で3勝1敗、防御率2.37。スアレスはここまで18本塁打、48打点、OPS.812。特に直近28試合では8本塁打、25打点、OPS.881と調子を上げてきている。
36勝30敗でプレーオフ圏内にいるものの、レイズはトレード市場での動きが予測不能な球団だ。リッテル(年俸約8億8,760万円)は契約の最終年で、ラウは2026年に17億8250万円の球団オプション付きの契約となっており、今が売り時と言える。
リッテルは4月初旬の不調を経て、以降の10先発で6勝2敗、防御率2.83。ラウも最初の36試合ではOPS.550だったが、直近25試合ではOPS.1.011、8本塁打、17打点と絶好調だ。
