2026年ワールドベースボールクラシックの開幕まであと1カ月を切った。5日(日本時間6日)には出場20チームのロースター(各チーム30人)が発表された。
多くの豪華な名前が並んでおり、掘り下げるポイントはたくさんある。3月の戦いに向けて、着々と準備が進められている。
2026年ワールドベースボールクラシック
ここでは今大会のロースターについて知っておくべき「10個の事実」を見ていこう。
【1】まずは昨季のアワード受賞者から始めよう。正確にはメジャーリーグの受賞者4人だ。大谷翔平、アーロン・ジャッジ、ポール・スキーンズ、タリック・スクーバルが今大会に出場する。前年のMVPとサイ・ヤング賞が全員出場するのは大会史上初めてだ。また、日本プロ野球の沢村賞に輝いた伊藤大海(日本ハム)、MVPの佐藤輝明(阪神)とリバン・モイネロ(ソフトバンク)も出場する。過去の大会に前年のアワード受賞者が出場したケースとしては、サイ・ヤング賞は2023年大会のサンディ・アルカンタラ、2013年大会のR・A・ディッキー、2006年大会のバートロ・コロンがいる。MVPは2023年大会にポール・ゴールドシュミット、2013年大会にミゲル・カブレラ、2009年大会にダスティン・ペドロイア、そして2006年大会にアレックス・ロドリゲスとアルバート・プホルスが出場した。
【2】初出場の選手も多数いる中、複数回の出場経験があるベテランもいる。2023年大会ではミゲル・カブレラが5大会連続で1試合以上に出場するという記録を打ち立てた。カブレラはすでに引退したが、今大会では2人の選手が「5大会で1試合以上に出場」というカブレラの記録に並ぶ可能性がある。キューバのアルフレッド・デスパイネは2009年大会から連続出場を続けており、今大会もロースター入り。通算7本塁打は大会記録となっている。また、オランダのシャイロン・マルティスは2009年以外のすべての大会でロースター入りしており、今大会もロースターに名を連ねた。
【3】複数の代表チームで出場する選手についても見ていこう。ワールドベースボールクラシックでは出場資格を満たせば、大会ごとに異なるチームで出場することも可能だ。今大会では、2017年と2023年の2大会にアメリカ代表として出場したノーラン・アレナドが母親のルーツをたどり、プエルトリコ代表のロースターに入った。アレナドが1試合以上に出場すれば、複数のチームでプレーした大会史上5人目の選手となる。
【4】今大会の最年少選手は、ブラジルのジョセフ・コントレラス(17歳)だ。2008年5月6日生まれで、元メジャーリーガーのホゼ・コントレラスの息子である。ブラジルには今大会の最年少トップ3がメンバー入りしており、ピエトロ・アルバニェスは3月15日に18歳になる。エンゾー・ハヤシダは元日に18歳になったばかりだ。過去には18歳未満でワールドベースボールクラシックの試合に出場した選手が7人おり、そのうち4人は投手だった。コントレラスとアルバニェスの両投手もそのリストに加わる可能性がある。ちなみに、18歳未満の選手が試合に出場したのは、2013年にブラジルのダニエル・ミサキが登板したのが最後。ミサキは現在29歳となり、今大会のロースターに名を連ねている。ハヤシダは大会初日に18歳64日のため、2006年の第1回大会を除けば、最年少の野手となる可能性がある。2006年大会ではハヤシダより年下の野手が4人出場した。
【5】大会史上最年少アーチの記録を更新する可能性がある選手は、ハヤシダを含めて3人いる。現在の記録保持者は、2023年大会にイギリス代表として出場したハリー・フォード(20歳19日)。チェコのマックス・プレジダは現在18歳で、オーストラリアのマックス・ダーリントンは今月中に19歳となる。
【6】今大会の最年長選手は、メジャーでも9年間プレーしたキューバのアレクセイ・ラミレスだ。現在44歳のため、史上最年長出場記録を更新する可能性がある。現在の記録保持者は、2006年大会に43歳224日で登板したロジャー・クレメンス。野手では2023年大会に42歳256日で出場したネルソン・クルーズが最年長だ。ちなみに、ラミレスはメジャー移籍の2年前、2006年大会に24歳で出場している。
【7】今大会のロースターにはラミレスのほかに、40歳以上の選手が4人いる。韓国の盧景銀(ノ・ギョンウン)は3月11日に42歳の誕生日を迎える。ブラジルのチアゴ・ダ・シルバ、イタリアのアダム・オッタビーノ、チェコのマーティン・シュナイダーは全員40歳だ。一方、2006年の第1回大会のときに生まれていなかった選手も7人いる。すでに紹介したコントレラス、アルバニェス、ハヤシダ、プレジダ、ダーリントンに加え、オランダのジェトワン・ケリー(18歳)と韓国の鄭宇宙(チョン・ウジュ:19歳)の両投手だ。
【8】大会史上最年長アーチのトップ2は、2013年の稲葉篤紀(40歳219日)と2006年大会にドミニカ共和国代表として出場したモイゼス・アルー(39歳249日)だ。39歳以上で本塁打を放ったのは大会史上でこの2人だけであり、ラミレスは仲間入りを果たす可能性がある。また、ドミニカ共和国のカルロス・サンタナ、コロンビアのレイナルド・ロドリゲス、プエルトリコのマーティン・マルドナード、オーストラリアのティム・ケネリーも全員39歳であり、44歳のラミレスを除けば、野手では最年長組となる。
【9】オーストラリアのトラビス・バザーナはアメリカのブライス・ハーパー、ポール・スキーンズとともに、ワールドベースボールクラシックに出場したドラフト全体1位指名選手の仲間入りを果たすことになる。過去には6人が出場しており、チッパー・ジョーンズ、ジョー・マウアー、エイドリアン・ゴンザレス、アレックス・ロドリゲス、カルロス・コレア、そしてケン・グリフィーJr.という豪華な面々だ。
【10】今大会のロースターにはメジャーリーグのオールスター出場経験がある選手が78人含まれており、これは大会史上最多。そのうち36人は昨年のオールスターに出場している。また、メジャー球団に所属している選手は306人で、そのうち190人は各球団のロースター40人枠内に登録されている。ロースターの40人枠内の選手では、フィリーズとレッドソックスの11人が最多。40人枠外の選手も含めると、メッツの17人が最多で、16人のマリナーズが次点となっている。
