ジャイアンツ戦の約4時間前、ドジャースタジアムではアンディ・パヘスが一人で精力的に調整を続けていた。
パヘスは実戦形式の打撃練習で、打撃マシンを相手に打ち込んだほか、走塁や守備にも取り組んだ。デーブ・ロバーツ監督によれば、パヘスは一連のメニューを問題なくこなし、早ければ22日(日本時間23日)からのパドレスとの3連戦初戦で、負傷者リスト(IL)から復帰する見通しだ。
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パヘスのシーズンは8月21日に突然ストップした。
死球を左手に受けて骨折。患部には治癒を早めるための圧迫スクリューが挿入された。その後は予定通りリハビリを進めてきた。
予定通りに復帰すれば、レギュラーシーズンの残り6試合で実戦感覚を取り戻す必要がある。
「できるだけ多く打席に立たせたいとは思っている。ただ、まずは脚がしっかり動く状態にあるか、体がいい状態かを確認しなければならない。無理をして後戻りしたり、別のケガにつながったりすることは避けたいからね。アンディの状態には常に細心の注意を払っていく必要がある」
ロバーツ監督はそう語り、復帰後の起用について慎重な姿勢を示した。
傘下3Aのレギュラーシーズンは20日に終了するため、この練習はパヘスがILから復帰する前に経験できる、ほぼ唯一の実戦に近い調整となった。
また、パヘスはここまで実際の投手と対戦する機会もなかった。ドジャースの負傷中の投手陣は、まだ打者相手に投げられる段階まで回復していないため、マイナーの有望株たちは各レベルのプレーオフで登板している。
そのため、手のケガから復帰するパヘスが、打者としてどのような状態で戻ってくるのかは、首脳陣も完全には見極められていない。
負傷時点でパヘスは打率.272、OPS.796を記録。80打点は大谷翔平と並んでチームトップだった。なお、大谷もレギュラーシーズン中にILから復帰する見込みだ。
一方、打撃については不確定要素が残るものの、守備面ではパヘスの復帰にドジャースは大きな期待を寄せている。
パヘスは今季、センターとして大きく成長。Statcastによれば、資格を満たす守備選手の中でアウト・アバブ・アベレージ(OAA)は8を記録し、94パーセンタイルに位置。守備力ではリーグでも上位に入る存在だ。
もちろん、ドジャースとしては復帰したパヘスが打撃でもチームに貢献してくれることを願っている。ただ、ポストシーズンを見据えれば、センターの守備を安定させられること自体が大きな意味を持つ。失点を防ぐことは常に重要だが、ポストシーズンでは1点の重みがさらに増すからだ。
「復帰直後の打撃は未知数だ。それでも、彼の守備力があるからこそ、ILから戻ってきた今も価値のある選手なんだ。もちろん打撃には期待している。でも、重要なポジションを守り、そこで高いレベルのプレーができるというのは、本当に大きい」
ロバーツ監督は、パヘスの復帰がもたらす価値についてそう語った。
