MLB.comのマーク・ファインサンドによると、アレク・マノアとエンゼルスがフリーエージェント契約で合意したという。契約は1年195万ドル(約3億420万円)とみられる。球団は契約および条件をまだ正式には発表していない。
ブレーブスからノンテンダーFAとなったマノアは、エンゼルスでの再出発を選んだ。来季28歳となる右腕が最後にメジャー登板したのは2024年5月。デビュー後4年間を過ごし、オールスターにも選ばれたブルージェイズ時代が彼のピークだったが、そのトロントでの最終章は非常に厳しいものだった。
マノアのキャリアはまさにジェットコースターだ。2022年には16勝7敗・防御率2.24という圧巻の成績でオールスターに選ばれ、サイ・ヤング賞投票3位にも入った。ところが翌2023年は制球難と不振に苦しみ、3A降格を経験。さらに2024年6月にはトミー・ジョン手術を受け、キャリアは大きく暗転した。
手術明けとなった2025年は、計10試合のリハビリ登板で実戦復帰。最後の7試合は3Aバッファローで投げ、防御率2.97とまずまずの内容を示した。それでも9月23日にDFAとなり、一度は組織を離れることに。その後、ウェーバーでブレーブスが獲得し、かつての姿を取り戻す可能性に期待をかけたが、最終的に2026年の契約提示は見送られた。
もし2022年のパフォーマンスを再現できれば、チームにとって極めて大きな戦力だ。2022年は31先発のうち14試合で1失点以下に抑え、シーズン最終7試合では防御率0.94と圧倒的な投球を見せた。通算成績は75先発で29勝20敗、防御率3.34。まだ28歳と若く、再浮上の余地は十分に残されている。
