娯楽の街として知られるラスベガスに、新たな”ショー”が加わる。
アスレチックスがラスベガスへ移転するまでには、まだ数年あるが、今週、新たなホームでの予行演習を行う。ラスベガスシリーズのために当地を訪れており、球団傘下3Aラスベガス・アビエイターズの本拠地であるラスベガスボールパークで、ブルワーズ(6月8日から10日)とロッキーズ(6月12日から14日)を相手にそれぞれ3試合を戦う。(※日程は米国時間)
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ラスベガスボールパークはダウンタウン・サマーリンに位置し、球団の本拠地予定地からわずか数キロ西にある。新球場の建設は現在進行中。2028年シーズンに間に合う見込みだ。
ラスベガス特有の華やかな演出の中、初戦を前にセレモニーが行われた。人気リアリティ番組のスターや有名歌手が始球式に登場し、UFCの超大物リングアナウンサーがスタメンをコール。さらにラスベガス在住の球団レジェンド、ローリー・フィンガーズが「プレイボール!」を宣言し、試合に向けて球場を大いに盛り上げた。
マーク・コッツェイ監督は、「将来自分たちが深く関わることになる場所で、オープン戦ではなく、結果が順位に直結する『本気のレギュラーシーズン』を戦えることは、選手たちの心構えやアプローチの面でも全く違う意味を持つ」と、このシリーズの重要性を語った。
アスレチックスがネバダ州でレギュラーシーズンの試合を行うのは、1996年以来。当時はオークランドコロシアムの改修工事により、キャッシュマンフィールドでホームゲーム6試合を開催した。3月にも、アスレチックスはスプリングトレーニングで、エンゼルスとのエキシビションゲーム2試合をラスベガスで行っていた。
ただ、今回の遠征は、オープン戦などとは明らかに雰囲気が異なり、アスレチックスの本格的な到来に向けて現地ファンの期待が高まっていることを感じさせる。
それもそのはず。この日のスタメンのうち6人(シア・ランゲリアーズ、ニック・カーツ、コルビー・トーマス、マックス・マンシー、タイラー・ソダーストロム、ヘンリー・ボルテ)は、かつてラスベガスにある3Aのチームに所属していたため、地元の野球ファンにはすでにお馴染みの選手たちだ。
「メジャーの試合だからもちろん雰囲気が違う。つい最近までリハビリでこの(ラスベガスの)球場にいたから、他の選手よりも馴染みがあってリラックスしてプレーできるよ」と負傷者リストから復帰したばかりのマンシーは語った。
ラスベガスボールパークでのこのイベントを通して、アスレチックスは2028年の移転を前に、コミュニティとのつながりをさらに築こうとしている。図書館で球団マスコットのストンパーとアスレチックスOBが子どもたちに読み聞かせや歌を披露したり、現役・OB選手らがボランティア団体で子供たちと交流を深めるなど、地域とのつながりを深めるための活動を続けている。
「レギュラーシーズンでここへ来ている以上、選手たちが気を散らすようなことは少なければ少ないほど、パフォーマンスは良くなる。ただ、もちろん、それは難しいことでもある。コミュニティのためにできる限り多くのことを行い、100%の関係性を築いていく姿勢を示したいからね」とコッツェイ監督は語る。
「それは今もできていると思うし、この関係がさらに深まっていく中で、これからも続けていきたい。選手たちとともに、コミュニティとチームが交流できる機会を可能な限り作っている。ただ、この球場の親密な雰囲気も、その一つの機会になると思うよ」
アスレチックスは31勝34敗で8日(日本時間9日)の試合を迎え、ア・リーグ西地区首位までわずか2.5ゲーム差につけている。その原動力は、有望な若手打者たちだ。その筆頭格である、2年目の一塁手カーツと捕手ランゲリアーズは今夏、自身初のオールスター選出が濃厚と見られている。
