トレード期限は過ぎたが、パドレスは補強ポイントへの対応を続け、右打ちのオースティン・ヘイズ外野手(31)と9日(日本時間10日)、メジャー契約を結んだ。
ヘイズは同日、ペトコ・パークで行われるアストロズとの3連戦最終戦を前に出場選手登録された。入れ替わりで、トレードで新加入したゲージ・ワークマン内野手(26)が3Aエルパソへ降格した。
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ヘイズは今季、ホワイトソックスで12試合に出場し、打率.233、OPS.576。右太もも裏と左ふくらはぎの肉離れで今季の大半をリハビリに費やし、先週にDFA(40人枠から外す措置)となった後、自由契約となった。
ヘイズに期待される役割
ヘイズは通算で左投手にOPS.816と好成績を残している。一方、パドレスの今季の対左投手のチームOPS.668と苦戦中。右の代打として戦力アップが期待され、左翼で先発する機会もありそうだ。
ヘイズは起用法を問わず準備する姿勢を示した。
「先発なら先発で出るし、ベンチから出て手ごわい左投手と対戦する必要があるなら、それにも準備できている。チームが必要とする役割なら何でもやる準備ができている」
ヘイズは過去3年で2023年はオリオールズ、24年はフィリーズ、25年はレッズと異なる3球団で毎年ポストシーズンに進出している。
ヘイズは連続出場を続ける意欲を示した。
「今年もその記録を続けたい」
こうした実績も、パドレスが獲得を決めた判断材料となった。ヘイズはポストシーズン経験が豊富なベテランで、2023年にはオリオールズでオールスターに選出された。近年は主に左投手対策の戦力として起用されている。
クレイグ・スタメン監督(42)は、ヘイズに期待する役割を説明した。
「右の代打として計算できる選手だ。外野守備もしっかりこなせる。通算でも左投手を非常によく打っている。手ごわい左投手が出てきた場面で代打を任せられるし、相手先発が左投手なら先発でも起用できる」
ヘイズを獲得できた背景
ヘイズは今季、右太もも裏と左ふくらはぎの負傷で長期間にわたって負傷者リスト入りしていた。最近、左ふくらはぎのリハビリを終えたが、トレード期限までに複数の補強を行ったホワイトソックスでは、出場選手枠に入る余地がなくなっていた。
ヘイズは離脱中にチーム状況が変化した経緯を振り返った。
「残念ながら、自分が負傷している間にチームは自分抜きで進んでいった。最後まで一緒に戦えなかった。それが一番つらい部分だと思う。ただ、野球ではそういうこともある。待ってはくれない」
ヘイズの新天地はすぐに決まった。
ヘイズは、ポストシーズンを目指すパドレスへの加入を歓迎した。
「8月に入り、これから重要な試合がたくさん残っている。優勝争いをしているチームを離れ、勝つための戦力が整い、最後まで勝ち抜ける力を持った素晴らしいチームに加わることができた」
「こういうチームでプレーする機会をもらえて本当にありがたい。両脚の状態も良く、いいタイミングで健康な状態に戻れた。リハビリ中も非常にいい打撃ができていた。自信もあるし、健康で、準備はできている」
ヘイズはリハビリ期間中、3Aシャーロットで20試合に出場し、OPS.779、6本塁打を記録した。
ヘイズの起用法
A.J.プレラーGM(49)は以前から、ヘイズをパドレスの戦力として高く評価していたようだ。ヘイズはこの日、過去にも複数回にわたってパドレスと契約交渉を行っていたと明かした。2016年ドラフト前にはプレラーGMから視察を受けたことも覚えているという。ヘイズは同ドラフト3巡目でオリオールズから指名された。プレラーGMは2014年からパドレスのGMを務めている。
「以前から縁があった。『これは運命だな』と思った」
現在のパドレスにも、ヘイズが収まりやすい役割がある。左投手が相手の場合、左翼ではジェイス・ボーウェン外野手(25)とルイス・レンヒーフォ内野手(29)を起用してきた。ボーウェンは高い守備力を持つ一方、打撃面での貢献は限られている。レンヒーフォは加入後に打撃で好成績を残しているが、左翼守備を本職とはしていない。
ヘイズは左投手に強く、左翼守備も安定している。相手先発が左投手の場合はヘイズを左翼で起用し、レンヒーフォをDHに回す選択肢が生まれる。ボーウェンは主に代走や守備要員としてベンチから起用できる。
ミゲル・アンドゥハー内野手(31)が右手首骨折、サマド・テイラー内野手(28)が右脇腹の肉離れから復帰すれば、起用法はやや複雑になる可能性がある。ただ、両選手とも復帰はまだ先になる見込みだ。
それまでの間、パドレスは補強が難しくなるトレード期限後にも、選手層を厚くすることに成功した。
