早期復帰のスネル、課題と収穫の今季初登板

May 10th, 2026

ブレーブス7-2ドジャース】ロサンゼルス/ドジャースタジアム、5月9日(日本時間10日)

サイ・ヤング賞2度受賞の左腕ブレイク・スネルが待望の復帰を果たしたが、左腕にはやや“サビ”も見られた。

スネルは、最後のリハビリ登板を行わずにローテーションへ復帰することを選び、予定より早いシーズン初登板を迎えた。しかもその日は自身のボブルヘッド配布日だった。タイラー・グラスノーを負傷で欠くドジャースにとって大きな戦力強化だったが、現MLB屈指の勝率を誇るブレーブスは、復帰戦の相手としては厳しかった。

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「(復帰の話を)打診される前から、イエスと答えていたよ。どうしてもこの試合で投げたかった。アトランタ(ブレーブス)のような強豪が相手なら、今の自分がどのレベルにいるのか、すぐにハッキリわかる」

最終的な成績は厳しいものとなった。スネルは3回77球を投げ、6安打、2四球、5三振、5失点(自責点4)。ドジャースは5イニング前後、75球程度を期待していたが、ブレーブス打線は粘り強く球数を投げさせた。

スネルはドジャース1年目の昨季に左肩の炎症で4カ月離脱し、今季も左肩の疲労で負傷者リストからシーズンをスタート。昨季終盤とポストシーズンではローテーションの柱として復帰したものの、本人としては最後まで万全ではなかったという。それでもレギュラーシーズン11先発で5勝4敗、防御率2.35、さらにポストシーズンでは6試合(先発5試合)で防御率3.18を記録していた。

昨季、スネルはマウンドで、5年総額1億8200万ドル(約286億円)の大型契約に見合う働きを見せた。しかも違和感があった状態での投球だっただけに、球団は万全な状態ならさらに良くなると考えている。

「もちろん、これまで何年も対戦してきた。彼の投球を見ると、本当に特別な才能を感じる。明らかに他とは違う。だから今は健康な状態に戻ってきた彼をしっかり作り上げていく段階だ。健康なブレイク・スネルがどんな投球を見せるのか、本当に楽しみだ」とデーブ・ロバーツ監督は語った。

初回、スネルには不運な打球も重なった。マウリシオ・デュボンの先頭打者安打はキム・ヘソンのグラブをかすめ、軌道が変わった。続くドレイク・ボールドウィンが四球を選び、さらにオジー・アルビーズはわずか2フィート(約0.6メートル)しか転がらなかった弱いゴロで出塁。いずれの打球も期待打率は.300を超えていなかった。

初回は1失点でしのいだが、二回の満塁のピンチでは踏ん張れなかった。あと1球で切り抜けられる場面だったが、アルビーズが0-2からゾーン低めを大きく外れたチェンジアップを拾い、2点タイムリーヒット。さらに捕手ウィル・スミスの捕逸で走者が進むと、マット・オルソンが打球速度103.4マイル(約166.4キロ)の強烈な適時打を放ち、さらに2点を追加した。これはこの日スネルが許した最も強い打球だった。

三回は比較的落ち着いた内容となり、これがスネルの今季初登板最後のイニングとなった。イーライ・ホワイトがキムの送球エラーで出塁するまでは三者凡退目前だったが、最後は9番ホルヘ・マテオをカーブで見逃し三振に仕留めた。

ただ、表面上の成績以上に、前向きな要素も多かった。

  • 11本の打球のうち、打球速度95マイル(約152.9キロ)以上のハードヒットはわずか2本。ブレーブス打線の平均打球速度は80.5マイル(約129.6キロ)だった。
  • 打球を前に飛ばされることは多かったが、空振りもしっかり奪っていた。16の空振りを記録し、3イニング以下の登板でこれだけ空振りを奪った投手は、今季ではフィリーズのヘスス・ルザルドに続いて2人目だった。
  • 1試合だけでは判断できないが、スネルの平均球速は95.9マイル(約154.3キロ)で、昨季の95.1マイル(約153.0キロ)を上回った。これは、過去に完全な健康状態だった頃の球速に近い数字となっている。

「体調はすごくいい。リカバリーもうまくいきそうだし、そこは楽しみだ。ただ、次の登板に向けてやるべきことはたくさんある。リリーフ陣に6イニングも投げさせるような展開にはしたくない」とスネルは次回登板への意欲を語った。