もちろん、大きな見出しを飾るのはこうした話題だ。しかし、実際のオフシーズンの大半は、控え選手の補強やブルペン強化といった「地味だけど重要な補強」にかかっている。12月や1月の小さな補強が、6月や7月になってチームに大きな影響を与えることは決して珍しくない。
昨年12月13日、エリック・ラウアーとマイナー契約を結んだ際も、派手な話題ではなかった。だが、この補強がなければ、ブルージェイズがア・リーグ東地区を制することはなかっただろう。
もちろん、ブルージェイズが大砲の獲得を狙っていることは周知の通りで、特に2026年以降を見据えれば、先発ローテーションにもう1枚大物を加えるのも理にかなっている。しかし、チームの課題はそれだけではない。
今回は、そういった"地味に大事"な3つのポイントを整理する。
1:ジェフ・ホフマンを正守護神にするのか?
ポストシーズンを含め、ホフマンはクローザーとして圧巻の投球を見せた一方で、シーズン全体では安定感を欠いた。最終的には68イニングで84奪三振、防御率4.37に落ち着き、レギュラーシーズンでは15本塁打を許した。ワールドシリーズ第7戦の9回には、ミゲル・ロハスに同点弾を浴びる場面もあった。
要するに、良いときは驚異的に良く、悪いときは大きく崩れる。
2週間前、ホフマンを今後もクローザーとするかどうか問われたロス・アトキンスGMは明言を避けつつ、こう述べた。
「ジェフの素晴らしい点は、クローザーという役割に固執しないことだ。チームの一体感や戦い方の象徴だ。チームが強くなるためなら、どんな役割でも受け入れるはずだ」
市場トップの救援投手はエドウィン・ディアスで、高額契約が必要になる。ブルージェイズが救援投手にこうした契約を出すことは少ない。他には、デビン・ウィリアムズ、ロベルト・スアレスも候補にあがる。さらに、ライアン・ヘルズリーの名前も覚えておくべきだ。ブルージェイズは直近のトレード期限でカージナルスとヘルズリーについて交渉しており、その関心は続いている。
2:「タイ・フランス枠」(打者としても計算できる控え一塁手)
かつては「ジャスティン・ターナー枠」や「ブランドン・ベルト枠」とも呼ばれたポジションだ。2025年は野手陣が好成績を残したため、緊急性はやや低いものの、球団としてはブラディミール・ゲレーロJr. の後ろに「本物の2番手」を置きたい方針だ。理想は控えとしても戦力になる選手。ブルージェイズはフランスを高く評価しているが、ゴールドグラブ受賞後、さらなる出場機会を求めて他球団を選ぶ可能性が高い。
現状のままなら、来季のベンチは今季同様、外野手1~2名(ストロー、ルークス、ロパーフィドら)と控え内野手1人、控え捕手1人の構成になる見込みだ。左打者を補強したいが、ファースト以外も守れるユーティリティ性も重視される。ゲレーロは昨季24試合でDHを務め、残りのDHはジョージ・スプリンガーとアンソニー・サンタンデールが分け合うため、控え打者は他ポジションも守れる選手が望ましい。
3:先発ローテーションの6、7、8番手
2026年、ボーデン・フランシスとラウアーはどのような役割を担うのか。トレイ・イェサベージは勢いを維持し、新人王レースを駆け抜けられるか。リッキー・ティードマンやゲージ・スタニファーが次のブレイク候補となり得るか。
過去にはラウアーやロス・ストリップリングのような選手がヒーローとなり、先発不足の危機を救った例もある。しかし、それが毎年起こるわけではない。やがてブルージェイズは10番手、11番手の投手を使わざるを得ない状況が訪れるため、その準備が不可欠だ。
その他の候補として、トミー・ジョン手術明けのジェイク・ブロスやラザロ・エストラーダ、イーストン・ルーカス、パクストン・シュルツ、アダム・マッコらの名前も挙がる。ブルージェイズはラウアーのような「掘り出し物」を見つけたいところだが、先発投手という最も価値の高いポジションでそれを実現するのは非常に難しい。
