【ブルワーズ3−0オリオールズ】ボルティモア/カムデンヤーズ、9月20日(日本時間21日)
ジェイコブ・ミジオロウスキー(24)がオリオールズ戦で3イニングを投げて降板したが、負傷などの問題があったわけではない。
球団記録を更新するレギュラーシーズンを締め、ナ・リーグのサイ・ヤング賞最有力候補であるエースに無理をさせず、万全の状態でシーズンを終えさせるというブルワーズの計画に沿ったものだった。
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ジャクソン・チューリオ(22)は23歳の誕生日を迎える前に3度目の「20本塁打、20盗塁」を達成し、メジャー史上初の快挙となった。さらに新人遊撃手クーパー・プラット(22)が2本の適時打を放ち、オリオールズに3-0で勝利。3連戦をスイープし、残り6試合を残して98勝58敗とし、球団最多勝記録を更新した。
この先も重要な試合が続く。ブルワーズはあと1勝するか、ブレーブスが1敗すれば、ポストシーズンのワイルドカードシリーズ免除と地区シリーズ進出が決まる。
さらにあと2勝すれば100勝に到達。ナ・リーグ中地区では、2016年のカブス以来となる100勝シーズンを達成する。そして、ポストシーズン全体を通じたホームフィールド・アドバンテージ獲得も目標に残っている。
それでも、球団新記録となる98勝は、ひとまず喜びをかみしめるに値する節目だった。
ミジオロウスキーは「大きな意味があります。球団記録を更新することは、いつだって特別です。さらにいくつか記録を更新して、勝利数ももっと伸ばしたいですね」と語った。
チューリオは「本当に大きなことだと思います。ここには素晴らしく、特別なチームがあります。その一員としてここにいられることが本当にうれしいです。みんなを誇りに思います」と喜んだ。
ブルワーズでは2023年7月以来となる2試合連続完封を締めくくった守護神トレバー・メギル(32)は「これは通過点です。まだやるべきことがたくさんあります。ここに来てから3、4個の記録に関われたことはうれしいです。でも、自分たちはレギュラーシーズンだけ強いチームを目指しているわけではありません」と気を引き締めた。
今季のレギュラーシーズンは3月、ミジオロウスキーの先発で始まった。5月にはミジオロウスキーの登板日にナ・リーグ中地区首位へ浮上し、その座を守り続けた。8月には同じく登板日にメジャー最高勝率へ浮上。先週もミジオロウスキーが先発した試合で4年連続の地区優勝を決めた。そして球団最多勝記録を更新する一日も、先発マウンドにはミジオロウスキーがいた。
この日は44球で降板した。パット・マーフィー監督(67)は試合前、右腕の負担を軽減するため登板を短くする予定だと説明していた。週末のカージナルス戦で予定されるレギュラーシーズン最終登板では、通常に近い球数まで戻す見通しだ。ブルワーズはスプリングトレーニングでも、キャンプ終盤に先発投手の球数をいったん減らし、開幕後に再び増やす調整法を採用してきた。
マーフィー監督は「選手たちも意図を理解しています。具体的な球数を伝えるわけではなく、『今回は短めになる』と話すだけです」と説明した。
ミジオロウスキーはこれまでも、投手コーチ陣が提示する調整方針を受け入れてきた。今回も追加の休養が有効だと伝えられ、異論を唱えることはなかった。
「何にでも準備はできています。チームの方針に従います」とミジオロウスキーは話した。
ここまで、与えられた課題にはすべて応えてきた。この日のオリオールズ戦では3回1安打無四球、4三振、無失点。登板後も防御率1.86、247三振、WHIP0.80、被打率.159で、いずれもメジャートップに立っている。
この日、最初の三振を奪った時点で、ミジオロウスキーは2021年のコービン・バーンズ(31)を抜き、ブルワーズのシーズン奪三振数で歴代2位に浮上した。球団記録はベン・シーツ氏(48)が2004年に記録した264三振となっている。
ミジオロウスキーは「何度も言ってきましたが、こういう記録は現役を終えて10年後とか、いつになるか分かりませんが、その時に振り返るものだと思っています。今はそこを見ている場合ではありません。次に何が待っているかに目を向けないといけません」と先を見据えた。
今季は169回1/3を投げ、昨季に3Aナッシュビルとブルワーズでレギュラーシーズン、ポストシーズンを合わせて投げたイニング数を28回上回っている。ブルワーズは5、6月の段階からミジオロウスキーの投球負荷を慎重に管理してきた。当時は圧倒的な投球を続け、ナ・リーグの他投手を大きく引き離す活躍を続けていた。先発投手として球速の新たな基準を打ち立てるほどの剛速球も大きな注目を集めた。
そして今、シーズンのゴールが近づいている。ただし、ミジオロウスキーにもブルワーズにも、あと何試合戦うことになるかは分からない。
確定している条件もある。ブルワーズがあと1勝するか、ブレーブスが1敗すれば、ミルウォーキーのワイルドカードシリーズ免除が決まる。その場合、ミジオロウスキーのポストシーズン初先発は10月3日(同4日)、アメリカンファミリーフィールドで行われるナ・リーグ地区シリーズ第1戦となる見込みだ。
マーフィー監督は「30球団のどのチームにとっても、ここまで来ることがどれほど難しいか、多くの人は十分に理解していないと思います。だから私は選手たちを誇りに思っています。自分たちは経験豊富なチームではありません。最も才能に恵まれたチームでもありません。多くの面で『一番』と呼ばれるチームでもありません。
それでも、彼らは本当のチームだと証明してきました。メジャーで1勝するだけでも難しい。その中で98勝したという事実が、この集団の結束を物語っています。だから本当に誇りに思います」と選手をたたえた。
