ブルワーズ、若手躍動 22歳チューリオの同点2ラン、21歳ララのサヨナラ打で今季90勝一番乗り

September 9th, 2026

【カブス3−4xブルワーズ】ミルウォーキー/アメリカンファミリーフィールド 9月8日(日本時間9日)

ブルワーズがまたも劇的な勝利をつかんだ。カブスとのシリーズ初戦で九回に2点差を追いつくと、延長十回にルイス・ララのサヨナラ打で逆転勝ちした。これでブルワーズはメジャー30球団で一番乗りで今季90勝に到達した。

「最高にワクワクする。これ以上、チームメートに求めるものはない」と先発のジェイコブ・ミジオロウスキーは、劇的な勝利を興奮気味に話した。

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ブルワーズは九回、カブスのカーソン・ケリーに2点二塁打を浴び、1−3と勝ち越された。だが、九回2死から代打クリスチャン・イエリチが右前打で出塁。続くジャクソン・チューリオが2ランを放ち、土壇場で試合を振り出しに戻した。

延長十回には、1死三塁から22歳の新人ララが自身初のサヨナラ打を放ち、チームに今季40度目となる逆転勝利をもたらした。

「頭の中で何度も『すごい、すごい、すごい』と繰り返していたよ。本当に信じられなかった」とララは興奮を隠さなかった。

ミジオロウスキーの好投

勝利の土台を作ったのは、先発のミジオロウスキーだった。前回、敵地で4回5失点と打ち込まれた右腕は、この日は本来の投球を取り戻した。6回1/3を4安打1失点、9三振。速球は104.5マイル(約168.2キロ)を計測した。

「疲れているのは分かっている。でも、ミズは本当に特別な投手になれる。まだ投球を学んでいる途中だけど、球はとんでもない」とパット・マーフィー監督はそう評価した。

チューリオがまたも勝負強さ

窮地を救ったのは、チューリオだった。九回に22号2ランで試合を振り出しに戻し、メジャー1年目、2年目に続いて自己最多本塁打を更新した。

「こういう場面で、彼以上に打席に立ってほしいと思う選手はいない」

中堅手ギャレット・ミッチェルもチューリオを称えた。

22歳のチューリオはポストシーズンを見据えて調子を上げており、過去2年間のプレーオフではOPS1.044を記録している。

「プレッシャーの中でプレーするのが好きなんだ。アドレナリンが自分のプレーをもう一段引き上げてくれる」

守備でも流れをつなぐ

延長十回、カブスは無死二塁からスタート。二塁には鈴木誠也が入り、打席にはアレックス・ブレグマンが立った。ブレグマンのセンターフライをミッチェルが捕球すると、レフトのチューリオが「タグ!タグ!」と声を飛ばした。

鈴木は三塁を狙ったが、ミッチェルの送球が先に三塁へ到達。鈴木はベースを滑り越してタッチアウトとなった。

ブルワーズはこの回を無失点で切り抜け、その裏のサヨナラにつなげた。

「素晴らしい送球だった」とチューリオは振り返った。

ミッチェルも「外野では常に声を掛け合っている。でも、あの試合を勝たせてくれたのは、同点にしたジャクソンと、試合を決めたララだ」と仲間を称えた。

新人ララが大仕事

ブルワーズの強さを支えているのが、若手への信頼だ。

先発には、チューリオ、ララ、遊撃手クーパー・プラットと22歳以下の選手が3人。延長十回、1死三塁で打席を迎えたララに、マーフィー監督は声を掛けた。

「準備はできているか、と聞かれた。そして『100%お前を信じている』と言ってくれた」

ララはこの日、4打数無安打。併殺打に2三振と苦しんでいた。八回には二、三塁の好機で三振に倒れている。

それでも最後に巡ってきたチャンスを逃さなかった。

「彼はチームのために良いプレーをしたいと思っている。うまくいかない時も、自分のことばかりを考えているわけじゃない。ただチームを気にかけている。ここでは、それがすべてなんだ」と指揮官。

ララはケイレブ・シールバーの初球を捉え、三塁手の頭上を抜く左前打。自身初のサヨナラ打で、ブルワーズを今季90勝目へ導いた。

「本当にチーム全員でつかんだ勝利だった。ジャクソンとギャレットがあそこでつないでくれた。もう一度チャンスが来たら、何とかして試合を決めようと思っていた」

劇的な逆転勝利で90勝一番乗り。ブルワーズは過去9年間で8度目となるポストシーズン進出へ、さらに前進した。