【ブルワーズ6-4ドジャース】ロサンゼルス/ドジャースタジアム、2026年10月15日(日本時間10月16日)
363日間、ブルワーズは違う結末を夢見てきた。そしてこの夜、その結末を自ら書き上げた。
筋書きには見覚えがあった。舞台はドジャースタジアム。ナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)が4連勝によって決着を迎える。ただ、今回はブルワーズが一塁側ベンチから飛び出し、長年待ち望んだナ・リーグ優勝を祝った。前年、シーズンがあっけなく幕を閉じた、まさにその球場で歓喜に沸いた。
ドジャースが王座を失い、ブルワーズは44年ぶりにワールドシリーズへ進む。来週、ミルウォーキーで1982年以来のワールドシリーズが開催される。
これほどふさわしい結末が、他にあるだろうか。
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過去10年、ブルワーズは3度、ドジャースとの対戦でポストシーズン敗退を喫してきた。1年前には、ワールドシリーズ連覇へ突き進む王者を相手に、なすすべなく4連敗した。口には出さなくても、夏の間ずっと、ブルワーズは意識していただろう。目指す場所へたどり着くには、この相手に勝たなければならない、と。
この日の勝利も、決して簡単ではなかった。そもそも、このブルワーズが楽な道をたどるはずもない。二回に0-4とリードを許した。大谷翔平の特大3ランが右翼席の奥深くへ飛び込み、ドジャースタジアムが揺れた。
この日の勝利も、決して簡単ではなかった。そもそも、このブルワーズが楽な道をたどるはずもない。二回に0-4とリードを許した。大谷翔平の特大3ランが右翼席の奥深くへ飛び込み、ドジャースタジアムが揺れた。
4試合を通じて、ドジャースが一撃を繰り出すたび、ブルワーズが打ち返した。この日、敗退の瀬戸際に立ったドジャースは、大谷を再び1番に戻した。
その結果、二回2死、走者2人の場面で大谷が期待に応えた。甘く浮いたカットボールを捉え、大谷は少しアッパー気味な代名詞とも言えるスイングで、打球を右翼席の最奥まで飛んだ。大谷にとって8月18日以来の本塁打だった。
ドジャースタジアムは沸き返り、連覇中の王者に活気が戻った。二回で4-0。第5戦にはタリク・スクーバルが控えている。第6戦には山本由伸。そして第7戦にはブレイク・スネル。もしかしたら、本当にもしかしたら……。
だが、ブルワーズはいつものブルワーズだった。四回に2点。五回にさらに2点。そして六回に、ギャレット・ミッチェルの勝ち越し本塁打。逆転に成功すると、その後はブルペン陣が力投でリードを守り抜いた。
最後はキケ・ヘルナンデスが左翼へのライナーに倒れ、試合終了。ブルワーズが球団史上初のナ・リーグ優勝を決めた。さらに、MLB史上初めて、前年のポストシーズンでシリーズ全敗を喫した相手に、翌年のポストシーズンでシリーズ全勝を果たしたチームとなった。
これから迎える舞台では、もう一つの「初めて」を目指す。球団史上初のワールドシリーズ優勝だ。立ちはだかるのは、レイズかガーディアンズか。
だが、その前に、まずは44年越しの祝宴だ。
