【パドレス3−4xブルワーズ】ミルウォーキー/アメリカンファミリーフィールド 10月4日(日本時間5日)
ブルワーズは、8年連続でポストシーズンへ進出している。今季は過去のチームと何が違うのだろう。その7チームはいずれもワールドシリーズに届かなかった。
今季のチームは、自分たちは特別だと信じているのか、信じられているのか。
ギャレット・ミッチェルは、「今季は、27個目のアウトまで戦い続けていること。今年は最後のアウトまで、まだチャンスがあるし、絶対に諦めない。それが違うと感じるんだ」と今季のチームをそう表現していた。
本拠地で行われたナ・リーグ地区シリーズ第2戦では、その言葉を思い出させるような結末が待っていた。
九回まで試合は動かなかった。
九回2死、2ストライク。ジャクソン・チョウリオが、パドレスの守護神メイソン・ミラーから左前へサヨナラ打を放ち、ブルワーズは地区シリーズ2連勝。あと1勝でリーグ優勝決定シリーズ進出となった。
「この場面で、あの一打を打てて本当にうれしい。スタンドには家族も来ているので、この一打を家族に捧げたい。とにかく打ててよかった。言葉にならない」
通訳のダニエル・デ・モンデセールを介して、チョウリオはそう話した。
ブルワーズにとって、ポストシーズンでのサヨナラ勝ちは球団史上3度目。2018年のロッキーズとの地区シリーズ第1戦ではマイク・ムスタカスがサヨナラ打を放ち、2011年のダイヤモンドバックスとの地区シリーズ第5戦では、延長10回にナイジャー・モーガンが二遊間へのサヨナ安打を放ち、これがミルウォーキーにとって29年ぶりのポストシーズンシリーズ勝利となった。
5戦制のポストシーズンシリーズでは、2勝0敗としたチームがそのままシリーズを制したのは93回中83回、89%。現在の2-2-1方式による地区シリーズでは、本拠地で最初の2試合を連勝したチームが36回中33回、92%の確率でシリーズを突破している。
5戦制のシリーズで0勝2敗から逆転したのは、2017年のア・リーグ地区シリーズが最後。ヤンキースがクリーブランドで最初の2試合を落とした後、逆転してシリーズを突破した。
あの日、ミルウォーキーのファンは大きな歓声を上げた。
そして第2戦。最後まで諦めなかったブルワーズが、またミルウォーキーを沸かせた。
「僕たちは決して引かないチームだ。どんな挑戦からも逃げないし、こういう場面が好きなんだ。これからも前に進み、巡ってきたチャンス一つ一つで戦い続ける」とチョーチオ。
ブルワーズは、第2戦、九回まで「ブルワーズらしい」プレーができなかった。ポストシーズン初登板となったローガン・ヘンダーソンは、初回に痛恨の暴投を犯して先制点を許した。さらにブルワーズは3失策。今季最多タイの失策数で、これがさらに2失点につながった。
九回を迎えた時点で、ブルワーズはメイソン・ミラーを相手に3-2とリードを許していた。ミラーは八回を三者凡退で抑え、そのまま2イニング目のマウンドへ向かった。
そして、ブルワーズはミッチェルが話していたような戦いを見せた。
先頭のミッチェルがゴロに倒れた後、今季新たに主将に指名されたクリスチャン・イエリチが四球を選んだ。さらに二盗を決める。続くサル・フレリックも四球を選び、サヨナラの走者が出塁した。
代打アンドリュー・ボーンが中飛に倒れ、ブルワーズは本当に「27個目のアウト」まで追い込まれた。続くゲーリー・サンチェスが代打で四球を選び、満塁に。
打席にはチョウリオ。前日の第1戦では、22歳にしてブルワーズのポストシーズン本塁打記録を更新したばかりだった。
七回には、満塁の場面で遊ゴロに倒れていたミルウォーキーの「ミスター・オクトーバー」が、2度目のチャンスできっちりと仕事を果たした。
