【ヤンキース3−4xブルワーズ】ミルウォーキー/アメリカンファミリーフィールド 5月10日(日本時間11日)
ブルワーズが最後に3試合以上のシリーズでヤンキースをスイープしたのは1989年8月以来のことだ。
それから約35年。ブルワーズが再び歴史を動かした。
試合は四回、ブレイク・パーキンスが2死からの2点タイムリーで加点するなどリードを拡大。同点で迎えた九回2死の場面、ブライス・トゥランが値千金のサヨナラ弾を放った。
ブルワーズは今季初のサヨナラ勝ちを2試合連続で記録し、ヤンキース3連戦のスイープを達成した。
トゥランはこれがキャリア初サヨナラ弾。
母の日アーチを描いたバットは、トゥランの母キャリーへの贈呈に向け認証中だ。試合後、本人は「は母の日なので、まず母に電話したい」とうれしそうに語った。
この一打でブルワーズは3カード連続で勝ち越し以上を確保し、今季初の貯金6に到達した。
最終戦は初回にアーロン・ジョーンズの本塁打で先制されたが、ヘンダーソンが立て直し五回を投げ切ると、リリーフ陣も踏ん張り、2安打、1失点に抑えた。また、シリーズ通算でブルワーズ投手陣はヤンキースを計6得点に封じ、今季シリーズ最少得点に抑えたほか、救援陣は13回で2失点(自責1)、17奪三振の圧倒的内容だった。
ヤンキース主砲のアーロン・ジャッジはトゥランを「今、一番見ていて楽しい選手」と称賛し、チームメイトとして戦ったワールドベースボールクラシック(WBC)でも勝負強さを感じたと語り、「大事な場面で彼が出てくるのは避けたい」と冗談を交えていたが、その言葉通り、九回2死でトゥランに打席が回った。
「彼は長く輝くスターになる」というジャッジの言葉に、トゥランは「尊敬される選手から言われるのはうれしい。だってジャッジはキャプテンだから」と応じた。
ジャッジはWBCの米国代表で、トゥランが試合前の準備やチームのまとめ方などについて積極的に質問してきた姿勢を高く評価する。そのトゥランも多忙な中で丁寧に答えてくれたジャッジに感謝していた。
このようなやりとりを耳にしたパット・マーフィー監督は、チームからWBCに送ること、そしてトゥランの代表選出を歓迎し、「彼は常に成長し続ける選手。自信を持ってプレーできているし、見ていて楽しいね」と評価している。
ブルワーズは母の日に強く、通算37勝22敗でメジャー最高勝率。
近年も、ホールのサヨナラ打(2006年)、マルドナードのサヨナラ打(2015年)、ピーニャの逆転3ラン(2017年)など名場面が続いている。また投手では2018年にフレディ・ペラルタがロッキーズ戦で13奪三振デビュー。母親の前で圧巻の投球を見せた。
そして今、その系譜にトゥーランが加わる。
「ピンクバットはすごくいい企画。これを使えるのは母の日だけだから、とても特別だよね」と本人は語った。
