サイ・ヤング賞争いはほぼ決着?ブルワーズのミジオロウスキー、ヤンキースのシュリトラーが最新投票で圧倒

August 18th, 2026

シーズン残り約6週間となり、両リーグのサイ・ヤング賞争いは大勢が決しつつあるようだ。

ア・リーグはヤンキースのカム・シュリトラー、ナ・リーグはブルワーズのジェイコブ・ミジオロウスキーが、ここ数カ月にわたってそれぞれのリーグで本命の座を固めている。MLB.comによる最新のサイ・ヤング賞模擬投票(35人が投票)シュリトラーとミジオロウスキー(愛称:ミズ)が再び大本命となった。特にミジオロウスキーは、35人全員から1位票を集める満票で首位に立った。

ただし、サイ・ヤング賞に値するシーズンを送っているのはこの2人だけではない。参加者は今季ここまでの成績だけでなく、残りシーズンの見通しも考慮して投票。各リーグの上位5人を選び、1位に5点、2位に4点、3位に3点、4位に2点、5位に1点を与えて集計した。

 ※成績は特記がない限り、現地時間8月16日終了時点。

アメリカン・リーグ

1位 カム・シュリトラー(ヤンキース)165ポイント(1位票25票)

防御率2.16はリーグトップで、152投球回、5.1 bWARもリーグ最多。WHIP0.94はリーグトップとわずかな差につけ、被打率.196はア・リーグ2位だ。今季、4自責点以上を喫した登板はわずか3度。26先発のうち18試合で1失点以下に抑えている。

さらに奪三振率(K/9)は11.19。奪三振率はメジャー全体の95パーセンタイルに位置している。まちがいなく本命だ。

2位 ディラン・シース(ブルージェイズ)148ポイント(1位票10票)

シュリトラーが圧倒的な成績を残す一方、奪三振力ではシースが上回る。201奪三振はア・リーグ最多。奪三振率13.14は、規定投球回に達した投手の中でリーグトップだ。

失点を防ぐ能力も高く、防御率2.42はシュリトラーに次ぐリーグ2位。特に7月以降は圧巻で、7月3日以降の8先発で防御率1.49を記録している。

3位 ドリュー・ラスムッセン(レイズ)79ポイント

規定投球回に達したア・リーグ投手の中で、被出塁数が圧倒的に少ない。WHIP0.91はリーグトップ。その大きな要因が、四球の少なさだ。今季与えた四球はわずか23個で、規定投球回到達者ではア・リーグ2番目に少ない。防御率2.78はリーグ6位だが、直近5先発では1.20。3試合連続無失点も含まれている。

4位 パーカー・メシック(ガーディアンズ)54ポイント

サイ・ヤング賞候補であると同時に、ア・リーグ新人王候補としても注目される左腕。前回の投票から順位を1つ上げた。

防御率2.59はリーグ3位、WHIP1.03は5位。6月下旬以降、1試合で3自責点以上を許しておらず、7月4日以降の防御率は1.96を誇る。今季許した107安打も、ア・リーグで6番目に少ない。

5位 ソニー・グレイ(レッドソックス)41ポイント

15勝はメジャー2位、防御率2.65はア・リーグ4位。メジャー14年目のベテランは、レッドソックス移籍1年目にしてキャリア屈指のシーズンを送っている。

クオリティースタートは16度。8月の3登板では合計2失点しか許していない。そして何より大きいのが、グレイが先発した試合でレッドソックスが17勝6敗と大きく勝ち越していることだ。

その他の得票者: ニック・マルティネス(レイズ)、ギャビン・ウィリアムズ(ガーディアンズ)、ショーン・バーク(ホワイトソックス)、ローガン・ギルバート(マリナーズ)、ペイトン・トール(レッドソックス)、ブライアン・ベイカー(レイズ)、ルイス・バーランド(ブルージェイズ)、リード・デトマーズ(エンゼルス)

ナショナル・リーグ

1位 ジェイコブ・ミジオロウスキー(ブルワーズ)175ポイント(1位票35票)

「ミズ」ことミジオロウスキーは、ナ・リーグの主要部門でトップに立つだけでなく、メジャー全体を見渡しても圧倒的な数字を並べている。

防御率1.75は、規定投球回到達者の中でメジャーダントツの1位。210奪三振もシースの201を上回り、メジャー最多だ。さらにFIP2.14、WHIP0.75、被打率.151もメジャー1位。9イニング当たりの被安打4.7、奪三振率13.60もメジャー最高値となっている。まさに文句なしの本命。35人全員から1位票を集め、満票で首位に立った。

2位 クリストファー・サンチェス(フィリーズ)116ポイント

ミジオロウスキーの対抗馬を挙げるなら、サンチェスだろう。bWAR6.6はメジャー全投手の中でトップ。月曜日の登板で挙げた16勝もメジャー最多となった。

さらに187奪三振はナ・リーグ2位、防御率2.51は4位。これだけの数字を並べれば、サイ・ヤング賞を争う十分な根拠になる。

3位 クリス・セール(ブレーブス)113ポイント

今回のランキングで最年長の37歳。その年齢もまた驚異的な数字の一つに過ぎない。防御率2.16はメジャー2位、WHIP1.02はナ・リーグ3位、160奪三振は同6位。

200奪三振以上を記録すれば、キャリア9度目の大台到達となる。さらに今季、4自責点以上を喫したのはわずか1度。抜群の安定感を保っている。

4位 山本由伸(ドジャース)49ポイント

山本もまた、打者にランナーを許さない投球で評価を高めている。WHIP0.89はメジャー全体で2番目に低く、被打率.186も規定投球回到達者では3位。防御率2.60はナ・リーグ5位につけている。

さらに5月中旬以降の14先発に限れば、防御率は2.08。シーズンが進むにつれて安定感を増している。

5位 チェイス・バーンズ(レッズ)38ポイント

メジャー2年目で素晴らしいシーズンを送っている右腕。14勝はメジャー3位、防御率2.47と被打率.204はいずれもナ・リーグ3位。勝敗がついた直近14試合では13勝を挙げ、4月21日から8月2日までは12連勝を記録した。バーンズが先発した試合でレッズは17勝6敗。チームの快進撃を支える存在となっている。

その他の得票者: ヘスス・ルサルド(フィリーズ)、メイソン・ミラー(パドレス)、ザック・ウィーラー(フィリーズ)、ポール・スキーンズ(パイレーツ)、エドゥアルド・ロドリゲス(ダイヤモンドバックス)、サンディ・アルカンタラ(マーリンズ)