レッドソックス、トレーシー監督と3年契約&ブレスロー編成本部長と29、30年契約延長も決定

September 22nd, 2026

レッドソックスは22日(日本時間23日)、球団フロントと監督人事の両面で今後の体制を固めた。

球団史に残るシーズン途中からの巻き返しを導いたチャド・トレーシー監督代行(46)が正式に監督へ昇格した。レッドソックスは20日(同21日)にポストシーズン進出を決定。トレーシー監督は2029年までの3年契約に合意し、2030年は球団に契約延長の選択権が付く。これにより、球団史上49代目の監督となった。

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一方、2023年秋から球団の野球部門を統括するクレイグ・ブレスロー編成本部長(46)も2029、30年の契約延長を球団が行使した。

球団のサム・ケネディ社長兼CEOは「今日はボストン・レッドソックスにとって素晴らしい一日です。本日発表できた内容を本当にうれしく思っています。今季は浮き沈みの激しいシーズンでしたが、こうして2つの発表ができたことを非常に喜んでいます」と語った。

開幕から最初の3カ月は苦戦が続き、32勝46敗まで低迷した。それでもシーズン途中から立て直し、球団の体制も安定を取り戻した。その流れを象徴する人事となった。

チームが深刻な状況に陥る前から、ブレスロー編成本部長は思い切った決断を下していた。開幕から10勝17敗となった段階で、長年指揮を執ったアレックス・コーラ前監督(50)とコーチ5人を解任した。

ケネディ社長兼CEOは「少なくとも最近の2人に共通している点として、レッドソックスから非常に難しい役割を託されたことが挙げられます。ブレスローは2023年に就任し、球団の野球部門を継続的に成功できる軌道へ戻し、再びワールドシリーズ制覇を争えるチームにする使命を担いました。まだ多くの課題が残っていますが、彼のリーダーシップの下で球団が進んでいる方向には非常に満足しています。そしてチャドは4月、極めて厳しい状況で指揮を引き継ぎ、球団が最も必要としていた安定とリーダーシップをもたらしてくれました」と評価した。

トレーシー新監督にとっても、特別な一日となった。2006年から14年までマイナーでプレーを続けたものの、選手としてメジャーには届かなかった。その後、2015年から新たな目標に挑戦。今度はコーチや監督としてメジャーを目指した。

長年の努力が、ついに実を結んだ。

トレーシー監督は「そうですね。選手とコーチを合わせて、正確には22年です。本当に長い時間ですが、そのすべてを楽しんできました。選手としてこの目標を達成したいと強く思い、高校生の頃から『野球を続けてメジャーリーガーになる』と決めていました。そのために努力し、できる限りのすべてを注ぎました。でも、いろいろな壁に阻まれて実現できませんでした。

そこで今度は、一番下のレベルからコーチとしてすべてやり直す道を選びました。野球が大好きですし、選手に知識を伝えることも、クラブハウスの一員でいることも、野球選手たちと一緒に過ごすことも大好きだからです。その道を歩み続ける中で、いつかここまでたどり着けたら最高だと思うようになりました」と自身野球人生振り返った。

トレーシー監督にとって、正式就任を祝う記者会見以上に心に残った時間があった。会見前、選手たちに直接報告できたことだ。選手の多くは、トレーシー監督が4年以上にわたって指揮した3Aウースター時代からともに戦ってきた仲間だった。

トレーシー監督は「少し胸が詰まりました。あの場に立って、ここまで歩んできた道のりを振り返りながら周りを見ると、5年近く一緒にやってきた選手が何人もいました。部屋にいる選手たちの顔を見渡し、とても親しくなった選手たちと一緒に今回の発表を迎えられた時間は特別でした」と振り返った。

さらに「選手たちには『今日はジャケットを脱いでユニホームに着替え、また仕事に戻るのを楽しみにしている』と伝えました。これからは彼らに集中し、10月に自分たちが何をするかに意識を向けたいです。それでも、特にこのメンバーと一緒に迎えられた今日は特別でした」と続けた。

そのチームは6月25日から32勝5敗という快進撃を続け、周囲の予想を大きく覆した。

快進撃が始まる前には、監督やコーチ陣を入れ替えても順位にすぐ変化が表れず、ブレスロー編成本部長にも厳しい視線が向けられた。それでもオーナー陣から内部では変わらぬ支持を受け、外部の雑音には耳を貸さなかった。

ブレスロー編成本部長は「率直に言えば、私もフロントのスタッフも、どうすればチームを立て直せるか、どうすればもっと勝てるか、どうすれば選手が本来の力を発揮できるかを考えることに没頭していました。自分自身がどうなるかを考える余裕はほとんどありませんでした。野球部門全体で『どうやって立て直すか』だけを考えていました。それが最優先であり、そこに時間を注ぎました」と振り返った。

トレーシー監督とブレスロー編成本部長は今後、29日(同30日)に始まるア・リーグのワイルドカードシリーズへ向けた準備を進める。対戦会場はヤンキースタジアムとなる可能性が高い。

ケネディ社長兼CEOは「これから10月の戦いへ向かう中で、球団の基盤はしっかり整っています。野球部門にも継続性と安定が生まれました。今後にも大きな期待を抱いています。素晴らしいファンの皆さんに、優勝を争う機会を届けられると信じています」と語った。