2025年シーズン、カブスはスター選手の台頭と将来有望な新人先発の活躍によって存在感を示した。
中堅でナ・リーグのゴールドグラブ賞を受賞したピート・クロウ=アームストロング、そして新人王投票2位のケイド・ホートンは、ポストシーズンに進出し、ワイルドカードシリーズでパドレスを破り、続く地区シリーズでMLB最高勝率のブルワーズを土俵際まで追い込む快進撃の立役者だった。
2026年にさらに上を狙うためには、彼らのように一段上の成長を見せる選手が不可欠だ。ここでは、来季のカブスでキーマンになり得る6選手を紹介する。
ジャスティン・スティール(左投手)
スティールは2025年、わずか4試合で離脱し左肘内側側副靱帯(UCL)手術へ。ローテーションの柱を失った影響は大きかった。しかしそれ以前は、3年続けて安定した数字を残しており、2022〜24年の78先発で防御率3.10。2023年にはオールスターにも選ばれ、サイ・ヤング賞投票5位に入った実力者だ。
2026年の開幕に間に合うかは微妙だが、10月には投球を再開しており、シーズン序盤の復帰を目指している。もしオールスター前に本来の投球を取り戻せれば、ホートン、ボイド、今永昇太らが並ぶ先発陣にとって大きな後押しとなる。ポストシーズンでの登板も視野に入るなら、なおさら心強い。
オーウェン・ケイシー(外野手)
MLB Pipelineで全体47位にランクされるカブス期待のトッププロスペクト(有望株)。2025年にメジャー初昇格を果たし、12試合で打率.192と苦戦したが、ブルワーズ戦で逆方向へ放った本塁打で非凡なパワーを示した。三振は多いものの選球眼がよく、守備もまずまず。
カイル・タッカーがFAで移籍する場合、2026年はケイシーに大きなチャンスが巡ってくる可能性がある。鈴木誠也や同じく有望株のケビン・アルカンタラとの争いで開幕はマイナーというケースもあるが、シーズンを通してマイナーに置く理由はほぼない。パワーを発揮しつつMLBの球に慣れれば、即戦力として食い込めるだろう。
マット・ショウ(三塁手)
2025年のカブスで最も明るい材料のひとつが、ショウのシーズン中の劇的な復調だった。2023年ドラフト1巡目のショウは開幕ロースター入りしたが、18試合で打率.172、OPS.535と低迷し、3Aに降格。しかし1カ月後に再昇格すると本領を発揮し、その後は打率.236、OPS.716、そして新人ながら3.1 bWARを記録した。
要因としては、シーズン中のフォーム調整と、フォーシームへの対応改善が大きかった。これが定着すれば、ショウは平均以上の三塁手になれる可能性が高い。昨冬のカイル・タッカー獲得の際にイサーク・パレイデスを放出したカブスにとって、まさに求められるタイプだ。
ベン・ブラウン(右投手)
2024年に好投し期待が高まっていたが、2025年は被弾が増えて苦しみ、途中からブルペンに回った。とはいえ、三振奪取能力は依然として高く、キャリア通算の奪三振率は10.3をマークしている。
2017年フィリーズの33巡目指名から有望株に成長し、2022年にデービッド・ロバートソンとのトレードでカブス入り。2024年にはブルワーズ戦で7回無安打、10三振という圧巻の登板も見せた。先発としての潜在能力は抜群だが、起用法はまだ定まっていない。ローテに復帰するか、もしくは救援で重要な場面を任される存在になるか。どちらに転んでも、2026年の投手陣に与える影響は大きい。
モイゼス・バレステロス(捕手/DH)
サンプルは少ないものの、昇格後の活躍は期待以上のものだった。主に指名打者として出場し、メジャーでの66打席で打率.298、出塁率.394、長打率.474(OPS.868)、本塁打2本を記録。カブスの球団2位有望株はメジャーのレベルで通用することを証明した。
カブスは大きな期待を寄せる。シーズン終盤には、卓越した選球眼と打撃技術を生かして主にクリーンアップを任され、この強打者に合った打順で活躍した。カースン・ケリーやミゲル・アマヤがいるため、捕手としての出場は引き続き限られそうだが、必要であれば守備の要としても十分に務まる力を持っている。
ポーター・ホッジ(右投手)
2024年と2025年は対照的な成績に終わった。2024年は39試合で防御率1.88、9セーブ、52三振と圧倒的だったが、2025年は防御率6.27と苦戦し、負傷者リスト入りも2度経験し、3Aとの往復も続いた。
ホッジの不調は、2025年のカブス救援陣が序盤に苦しんだ要因のひとつでもある。それでもダニエル・パレンシアがクローザーとして台頭した今、開幕時にセットアッパーを務めていたホッジが本来の姿を取り戻せれば、ブルペンにとって大きなプラスになる。2024年の姿に近ければ、救援陣の安定には欠かせない存在となる。
