7回中5回でABS成功 シーガーはチャレンジ成功からタイムリー

May 7th, 2026

レンジャーズ6-1 ヤンキース】ニューヨーク/ヤンキースタジアム 5月6日(日本時間7日)

選球眼の良い打者が、ここぞという場面でABSチャレンジを成功させると試合の流れを動かす。そんな好例となった一戦だった。

ヤンキースとの第2戦では、序盤からレンジャーズが積極的に、そして効果的にABSチャレンジを使った。

まず、二回2死一、二塁でアンドリュー・マカッチェンが初球の判定にチャレンジ成功。続く三回には1死二、三塁でジョシュ・ヤングも1ストライクからの2球目にチャレンジ成功。いずれも結果的には三振に倒れたものの、カウントを揺さぶる“見えない攻撃”として、相手バッテリーに確実なプレッシャーを与えた。

試合の分岐点は四回だ。

1死一、二塁からブランドン・ニモが初球のチャレンジに成功し、その後フルカウントから四球を選んで満塁を作ると、エゼキエル・デュランが中犠飛で1点を追加し、リードは5点に広がった。

さらに2死一、三塁から、初回に7号ソロを放ったコーリー・シーガーがカウント1−1からの3球目でチャレンジ成功。カウントを1−2と打者有利にすると、続く5球目のシンカーをすくい上げ、センター前タイムリーを放ち、貴重な追加点となる6点目をもたらした。

シーガーはこれを含めて今季5回のチャレンジで4回に成功し、成功率80%をマークする。

シューマッカー監督は「あれは、ABSシステムを象徴するような場面だったと思う。あれで打席そのものが変わるし、投手側にとっても(状況が)変わる。カウントを取り戻して、その結果としてヒットにつなげた。選手たちは本当に素晴らしい仕事をしたと思う」とシーガーをはじめ、多くの選手が積極的にABSチャレンジを使ったことを称えた。

レンジャーズはこの試合、4回連続でチャレンジを成功させるなど、判定への対応力の高さを見せたが、ここまでのチャレンジ数はさほど多くない。

5月5日終了時点で打者のチャレンジ数は27回(成功15回・成功率56%)で、バッテリーはチャレンジ25回(成功14回・成功率56%)と高い成功率を誇るが、チャレンジの回数自体は下位に位置する。

ヤンキースとの初戦前に、捕手のダニー・ジャンセンは「あとから確認して、『ああ、チャレンジすれば良かった』という場面も何度かある。もう少し積極的に、自信を持ってチャレンジしてもいいと思っている」と語っていた。

首脳陣も選手たちに、より積極的にABSを活用するよう促しており、チーム全体が「自信を持って使う」という意識で試合に臨んでいた。

その姿勢は結果にも表れた。レンジャーズはヤンキース第2戦で7回のチャレンジのうち5回に成功。成功率71%と高い精度でABSを効果的に得点へ結びつけた。

「きょうは、これ以上ないくらいABSをうまく使えた。捕手にも、もっと使うように伝えているし、打者も準備はできていると思う。中には迷う余地のないチャレンジもあったね」と指揮官。

今回の経験からレンジャーズが適切な場面で、いかに迷わず一手を打てるか。その精度が、今後の勝敗をさらに左右していくことになりそうだ。