本拠地で無類の強さ、サンチェス好投でフィリーズ接戦制す

August 18th, 2026

マーリンズ5-6フィリーズ】フィラデルフィア/シチズンズバンクパーク、8月17日(日本時間18日)

シチズンズバンクパークのマウンドに立ったときのクリストファー・サンチェス以上に優れた投手は、世界のどこにもいないかもしれない。

これはポストシーズン進出を目指すフィリーズにとって朗報だ。ただし、実際に進出した場合、ポストシーズンそのものでは大きな助けにならない可能性もある。この点については後ほど触れる。

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ひとまずフィリーズとしては、この日に見せたような投球を、サンチェスに続けてもらえれば大歓迎だ。6回1失点と好投し、今季の本拠地防御率は、これで1.42となった。

単に圧倒的というだけではなく、歴史的な領域に近づいている。フィリーズの先発投手が単一シーズンに本拠地で記録した防御率としては、10先発以上を条件にすると、1915年のグローバー・アレクサンダーによる1.20に次ぐ歴代2位の数字となっている。

しかも、フィリーズの球団史だけにとどまる話ではない。

サンチェスは今季、シチズンズバンクパークで15試合に先発し、防御率1.42、11勝1敗、110奪三振を記録している。シーズン最初の本拠地15先発で、2桁勝利、100奪三振、防御率1.50未満をすべて達成した投手はMLB史上、ボブ・フェラー(1946年、クリーブランド)、サンディ・コーファックス(1963年、ドジャース)、バイダ・ブルー(1971年、アスレチックス)、ダラス・カイケル(2015年、アストロズ)、そしてサンチェスの5人しかいない。

これも、少ない登板数で生まれる数字ではない。

昨季開幕以降、サンチェスは本拠地で17勝1敗、防御率1.68。一方、同期間の敵地成績は12勝8敗、防御率3.43。今季だけに限ると、フィラデルフィア以外では5勝3敗、防御率4.07となっている。

もちろん、敵地でも好投することはある。そうでなければ1カ月間を無失点で乗り切ることは難しい。ただし、直近で4失点以上を喫した9登板は、そのすべてが敵地でのものだ。

そこで、この傾向が問題となる可能性が出てくる。

フィリーズがナ・リーグ東地区でブレーブスを追い抜くか、ナ・リーグの第1ワイルドカードを争うカブスを上回らない限り、ポストシーズンでは全試合が敵地で行われる3戦2勝制のシリーズから戦いを始めることになる。この日を迎えた時点で、ブレーブスとは7.5ゲーム差、カブスとは5ゲーム差だった。

フィリーズがそのシリーズを勝ち抜いても、続くナ・リーグ地区シリーズの最初の2試合は敵地開催となる。サンチェスは、そのどちらかに先発するとみられる。

もっとも、フィリーズにとっては喜んで向き合うような問題だが。