ドジャースは潤沢なローテーションをどう活用するか?

February 6th, 2026

スプリングトレーニング開幕が近づく中、ドジャースの戦力をポジション別に見ていく。捕手、内野手、外野手に続き、今回は先発ローテーションに焦点を当てる。

先発投手陣が万全とは言えない状況で2024年のワールドシリーズを制したドジャースは、一転して2025年はローテーションの力を前面に押し出し、連覇を成し遂げた。

昨季、ドジャースは球団史上でも屈指の層の厚さと才能を備えた投手陣を構築したものの、シーズン序盤から中盤にかけて負傷者が相次いだため、実際に戦力が整うまでには時間を要した。それでもローテーションがフル稼働するようになると、終盤戦からポストシーズンにかけて圧倒的な強さを発揮した。

ドジャースは、昨季終盤を支えたローテーション6人のうち、シーズン後に引退したクレイトン・カーショウを除く全員が残留する。ブレイク・スネルが開幕に間に合わない可能性があるが、新シーズン開幕時点で先発投手層はリーグ屈指と言えるだろう。

先発ローテーション:山本由伸、ブレイク・スネル、タイラー・グラスノー、大谷翔平、エメット・シーアン、佐々木朗希。

負傷さえなければ安定感抜群の5人に対し、最も「未知数」と言えるのが佐々木だ。ポストシーズンでは一時的にクローザーを務めたが、今季は再び先発に戻る。昨季はローテーションの一角としてスタートしたものの、8先発で1勝1敗、防御率4.72と平凡な成績に終わり、右肩を痛めて4カ月以上離脱した。

負傷者リスト入りしていた期間、佐々木はフォームの修正や球種の改良に取り組んだものの、復帰後はフォーシームとシンカーのコンビネーションに頼る投球が中心だった。オフシーズンにはカットボールとツーシームの習得にも取り組んでいることをファン感謝イベントで日本メディアに語っており、これが先発定着への鍵となる可能性がある。

ドジャースにとってもう一つの懸念は、スネルが開幕ローテーションに入れるかどうかだ。昨季は左肩の炎症で4カ月離脱し、オフシーズンも違和感が残っていたため調整を慎重に進めてきた。現在は状態が改善しているものの、無理をさせてシーズン後半に影響が出ることは避けたいので、3月の開幕に無理に間に合わせることはしない。

グラスノーは負傷歴を考慮した登板管理が必要となる可能性があり、また山本も侍ジャパンとしてワールドベースボールクラシックに出場し、MLBキャリア最多の投球回を投げた直後という点で慎重さが求められる。同様に、大谷とシーハンも大きな肘の手術を経て初めて迎えるフルシーズンであり、特に二刀流を続ける大谷にとっては負荷管理が重要になる。

控え:ギャビン・ストーン、リバー・ライアン、ランドン・ナック、ベン・カスパリアス、カイル・ハート、ボビー・ミラー、ジャスティン・ロブレスキー

ストーンとライアンが開幕ロースターに入ると見なされていないことが、層の厚さを物語っている。ストーンは右肩手術、ライアンはトミー・ジョン手術の影響で昨季を全休しており、今春は問題なく投げられる状態にあるものの、いずれも2024年以降、傘下のマイナーでの実戦登板がない。そのため、シーズンは3Aのオクラホマシティで迎える可能性が高いが、スネルの状況次第では状況が変わるかもしれない。

それ以外の投手については、ブルペン要員としても計算できる。特にカスパリアス、ハート、ロブレスキーはいずれもリリーフとして開幕ロースター入りする可能性があり、その上で、先発のバックアップとしても計算できる貴重な存在だ。スプリングトレーニング中に完全な先発調整を行わなかったとしても、複数イニングを投げられるように備えておくことで、シーズンを通してチームに柔軟性をもたらすだろう。

メジャー40人枠外

ドジャースの有望投手の中でも特に評価の高い選手たちでも、まだメジャー昇格までは距離がある。しかし、2025年終了時点でMLBパイプラインの球団内プロスペクト6位だったジャクソン・フェリスは、まだ3Aには到達していないが、2026年後半に注目すべき存在となるかもしれない。

スプリングトレーニングが始まれば、ノンロースター招待(NRI)選手の中からローテーション候補として浮上する投手が出てくる可能性もある。現時点で正式なNRIは発表されていないが、最近マイナー契約で加入したベテラン左腕コール・アービンのような投手はその候補となる。