ドジャースはトレード期限の2日前、サイ・ヤング賞を2度受賞しているタリク・スクーバルを獲得する大型トレードを成立させた。
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3日(日本時間4日)のカブス戦前(5-10で敗戦)にドジャースが成立させた3件のトレードは、それと比べればはるかに小規模なものだった。それでも、ワールドシリーズを2連覇している王者がタイトル防衛を目指す上で、重要な役割を果たす可能性がある。トレード期限当日の動きがチームに何を意味するのか、詳しく見ていこう。
コールとラウアーはドジャースに残留
まずは、ドジャースが成立させなかったトレードから見ていこう。負傷者の復帰が進む中で余剰戦力となりつつあった外野手アレックス・コールと左腕エリック・ラウアーは、放出される可能性が高いとみられていたが、最終的に両選手とも残留した。
特にラウアーを残したことで、今季の大半で苦戦している右腕エメット・シーハンを、3Aオクラホマシティへ降格させた。シーハンは20先発で防御率5.29。それでも、ブレイク・スネル、タイラー・グラスノー、大谷翔平の負傷によって先発投手の層が限界まで薄くなっていたため、これまではローテーションにとどまることができていた。
スクーバルの加入に伴い、ラウアーはロングリリーフへ回る見込みだ。来週、スネルが負傷者リストから復帰すればブルペンへ移る可能性が高いものの、5日(同6日)のカブス戦には先発する予定。また、ラウアーが登板した9試合でチームが無敗という事実も心強い。
「レギュラーシーズンで勝利を重ねることは、地区優勝とポストシーズン第1ラウンド免除を勝ち取るために当然ながら最も重要だ。その一方で、選手の健康を維持し、可能な限り適切な休養を与えることとのバランスを取ることも非常に重要だ。多くの投手が現在見せている内容を考えれば、それが可能だと思う。今の段階で誰かに過度な負担をかけることなく、10月の戦いに向けて、理想的な体制に整えていきたい」と、ブランドン・ゴームズGMは語った。
負傷中だが高い可能性を秘める左腕を割安で獲得
スクーバルのトレードを成立させた後、ドジャースは投手陣にさらなる大型補強をする必要はないと判断した。しかし、昨季オールスターに選出され、現在リハビリ中の左腕クリス・ブービックをロイヤルズから獲得した。
トレードの詳細
ドジャース獲得:クリス・ブービック(左投手)
ロイヤルズ獲得:カルロス・デュラン(右投手)
ブービックは現在、60日間の負傷者リスト(IL)に入っている。今季はロイヤルズの先発ローテーションで開幕を迎え、9先発で防御率4.11を記録した後、左前腕のケガで離脱した。リハビリ登板を一度行った後には左肩に痛みが出たものの、数週間後に再び実戦復帰。しかし、状態が悪化し、2度目のリハビリも途中で打ち切られた。
トレード期限を迎えた時点では、ブルペンで投球できる段階まで回復しており、ドジャースは救援投手として調整を進める方針だ。ブービックは2024年にリリーフで27試合に登板し、防御率2.67と好成績を残している。
左腕は2023年にトミージョン手術を受け、2025年には回旋筋腱板の損傷でシーズンを終えるなど、ここ数年はケガによって出場機会を制限されてきた。今季終了後にはFAとなる。
「クリスについて最も重要なのは、私たちが彼の能力を理解していることだ。オールスターに選ばれた実績があり、救援でも先発でも素晴らしい投球ができる。現時点では救援として起用する方針で、まずは健康体を取り戻し、今季以前の姿へ戻れるようにしたい」とゴームズGMは話した。
捕手陣に懐かしい顔ぶれが復帰
ウィル・スミスが首の椎間板の炎症により2カ月近く離脱している中で、代役を務めていたダルトン・ラッシングが2日の試合を欠場し、翌3日に右肘の炎症でIL入り。ドジャースの捕手補強の必要性は一段と高まった。
そこでドジャースは、メッツからベン・ロートベット、レイズからハンター・フェドゥーシアを獲得。かつて所属した2人の捕手を呼び戻した。ロートベットは4日にリグレーフィールドでチームに合流した後、先発捕手として出場する見込みで、フェドゥーシアはその控えを務める可能性が高い。
トレードの詳細
ドジャース獲得:ベン・ロートベット(捕手)
メッツ獲得:チェイス・マクダーモット(右投手)
ドジャース獲得:ハンター・フェドゥーシア(捕手)、ジェイコブ・クマッツ(マイナー、右投手)
レイズ獲得:ジャック・スウィンスキー(マイナー、外野手)、国際アマチュア選手との契約に使えるボーナス枠
ロートベットとフェドゥーシアは、いずれも昨季ドジャースに在籍していた。ドジャースは2025年のトレード期限前に成立した三角トレードで、フェドゥーシアをレイズへ放出する一方、ロートベットを獲得している。球団はチームへの理解がある2人を呼び戻したことが、2人の主力捕手を欠く状況を乗り切る助けになると期待している。
