15日(日本時間16日)、ドジャースタジアムで行われるメッツ戦。二刀流大谷翔平(31)は防御率0.00でマウンドに上がる。
この注目の対戦について知っておくべき8つのポイントを挙げる。
成績は13日(日本時間14日)終了時点。
・まず知っておくべきは、この試合の視聴方法だ。今季初めてESPNで放送される試合となり、MLBと同ネットワークの長きにわたる関係が継続される。1990年から2025年まで、ESPNは「サンデー・ナイト・ベースボール」を放送してきたが、今年からNBCユニバーサルに移行した。しかし、新たな3年間の放映権契約の一環として、ESPNはシーズンを通して週中盤の試合を全米放送するパッケージを保有。試合は同局のテレビ放送とESPNアプリで独占配信される。
・メッツは、大谷がレギュラーシーズンとポストシーズンを通じて、投手として対戦経験がない2チームのうちの一つ。もう1チームはカブスだ。打者としては、15日(同16日)を前にレギュラーシーズン通算88打席で打率.282、出塁率.409、長打率.577、5本塁打、13打点。メッツを相手に上々の成績を収めている。現在のメッツでレギュラーシーズンで大谷と対戦経験がある打者はわずか3人。セミエンは大谷に対し20打数4安打、ロバートJr.は8打数1安打、ビシェットは5打数2安打としている。ビシェットは大谷との相性の良さをポストシーズンでも発揮。2025年のワールドシリーズ第7戦では、大谷から3ランを放った。
・大谷は今季登板した2試合はいずれも、6イニングを投げて自責点0だった。右肘の手術のリハビリで登板がなかった2024年、そしてレギュラーシーズンの登板が47回に限定された2025年を経て、2022年にエンゼルスで記録した自己最多の166回を更新するペースだ。同年にア・リーグのサイ・ヤング賞投票で4位に入った。今季2試合以上に先発して自責点0を維持している投手は、大谷だけ。レギュラーシーズン通算の防御率2.93、ポストシーズンは同4.43となっている。
・防御率について言えば、まだシーズン序盤だ。しかし、大谷なら何でもあり得るため、ドジャース史上の規定投球回以上の投手による歴代最優秀防御率が、2015年にザック・グリンキー(42)が記録した1.66(ナ・リーグのサイ・ヤング賞投票で2位)であることは記しておくべきだ。1968年にカージナルスのボブ・ギブソンが記録した1.12は、近代野球の記録として残っている。過去10年のフルシーズンで防御率1点台を記録した規定投球回以上の先発投手はわずか4人。大谷がマウンドに上がる際は、これらを意識しておく価値がある。
2016年以降のフルシーズンで防御率2.00未満を記録した規定投球回以上の先発投手
1. ジェイコブ・デグロム(37、メッツ):2018年、1.70
2. ジャスティン・バーランダー(43、アストロズ):2022年、1.75
3. ブレイク・スネル(33、レイズ):2018年、1.89
4. ポール・スキーンズ(23、パイレーツ):2025年、1.97
・大谷は今季2登板でフォーシームを軸にしている。2年連続で最も多用している球種で投球割合は36.1%だ。今季、打者は大谷の速球に対して15打数2安打にとどまる。2025年の開幕以降、フォーシームで決着した83打席で許した安打はわずか13本(うち長打は3本のみ)だ。その結果、長打率はわずか.240となっており、過去2シーズンでフォーシームで決着した打席が75以上の先発投手では2番目に低い。ジャイアンツのローガン・ウェブ(29)の同.227のみが、大谷の速球に対する長打率を下回っている。ちなみに、今季のメッツのフォーシームに対する長打率.342はMLB26位だ。
・大谷の変化球(カーブ、スイーパー、スライダー)も、素晴らしい結果が出ている。2026年はここまでカーブには6打数無安打、スイーパーは8打数1安打、スライダーは1打数無安打で、これら3つの変化球で計4三振を奪っている。今季の変化球によるピッチャー・ラン・バリュー(投球が失点増減にどれだけ貢献したかを示す指標)は「+3」(=平均的な投手よりも3点分多く失点を防いだ価値)でメジャーの投手の上位4%に位置する。
・大谷はマウンドで打者を惑わす多彩な武器を備えている。球種は、フォーシーム、カーブ、スイーパー、スプリット、シンカー、スライダー、カットボールの7種類。2026年に1球以上を投げた467人の選手のうち、7種類以上の球種を操るのは大谷を含むわずか16人だ。スキーンズ、ヤンキースの左腕マックス・フリード(32)、メッツの千賀滉大(33)らがいる。最多の球種を投げるのは、ロイヤルズのセス・ルーゴ(36)で9種類だ。
大谷の投球に焦点を当てたが、15日(同16日)の試合に向けて48試合連続出塁を継続している点も無視できない。ドジャースの球団史上では歴代3位。次に控えるのは、1911年にドジャースへと改称したブルックリン・スーパーバス時代の1900年から01年にかけて50試合連続出塁した殿堂入りのウィリー・キーラーだ。

