ドジャースvsブルワーズNLCS第1戦、見どころ&スタメン

October 13th, 2025

ドジャースはワールドシリーズ王者であり、スター選手を多く抱えるチームだ。
しかし、7月のわずか9試合の間にブルワーズはそのドジャースを完全に攻略した。

ブルワーズはドジャースに6戦全勝。5試合以上の同一シーズンのシリーズでドジャースに全勝した史上3球団目となった。11日のナ・リーグ地区シリーズ(NLDS)第5戦(勝った方が突破)でカブスに勝利したブルワーズは、昨季のワールドシリーズ覇者から王座を狙っている。

一方、フィリーズを3勝1敗で退けたドジャースは、再びワールドシリーズ進出を目指すとともに、過去25年で初めて連覇を果たすチームになろうとしている。

ブルワーズは球団史上2度目、1982年(7試合の末にカージナルスに敗れて以来)のワールドシリーズ進出を目指している。

パット・マーフィー監督はNLDS第5戦の勝利後、こう語った。

「選手たちのことを本当に誇りに思う。素晴らしいグループだ。序盤は多くの人が信じていなかったが、彼らは粘り強くやり続けた。私は皆んなと一緒にいられて本当に幸運だ」

「このチームは、あきらめることを知らない集団だ。普通の選手たち、と呼ぶ人もいるかもしれないが、私は平均以上の選手たちだと思っている」

そんな両チームがぶつかる、第1戦に向けて知っておくべき情報は以下より。

先発投手は?

ドジャース:ブレイク・スネル(左投/5勝4敗、防御率2.35)

第1戦の先発はスネル、第2戦は右腕、山本由伸(27)が登板予定。左腕スネルは今ポストシーズン2試合で好調を維持しており、計13回で18奪三振5四球、わずか2失点に抑えている。

ドジャース移籍1年目のスネルは、左肩の炎症で約4カ月間、離脱したが、復帰後は安定した投球を続けている。サイ・ヤング賞、2度受賞の左腕は、ポストシーズン通算で6勝3敗、防御率2.92としいる。

ブルワーズ:アーロン・アシュビー(左投/5勝2敗、防御率2.16)

レギュラーシーズンで先発1試合、リリーフで42試合だった左腕アシュビーを起用する。NLDS第2戦(対カブス)でオープナーとして、1回2/3を投げ、勝利に貢献している。

ブルワーズは多彩なロングリリーフ要員でやりくりする見込みだ。ジェイコブ・ミジオロウスキーはNLDSで2度の重要なリリーフ登板を果たしており、マーフィー監督はNLCSでの先発起用の可能性も残している。右腕チャド・パトリックも複数イニングを任せられ、左腕ロバート・ガッサーも同様。ガッサーはNLDSでの登板では打ち込まれたが、トミー・ジョン手術から復帰後のレギュラーシーズン終盤には、登板を3イニングまで延ばしていた。

スタメンは?

ドジャース:デーブ・ロバーツ監督は通常の打順をいくつか入れ替えた。フレディ・フリーマン(4番)とテオスカー・ヘルナンデス(3番)の打順を入れ替え、トミー・エドマンを6番に引き上げた。9月上旬に右手の骨に小さなひびを負っていたウィル・スミスも、正捕手として再び先発に復帰している。

  1. 大谷翔平(DH)
  2. ムーキー・ベッツ(遊撃)
  3. テオスカー・ヘルナンデス(右翼)
  4. フレディ・フリーマン(一塁)
  5. ウィル・スミス(捕手)
  6. トミー・エドマン(二塁)
  7. マックス・マンシー(三塁)
  8. キケ・ヘルナンデス(左翼)
  9. アンディ・パヘス(中堅)

ブルワーズ:ドジャースの先発が左腕スネルとなり、今ポストシーズン最初の6試合で5人目の左腕先発と対戦することになる。第1戦は、左腕オープナー(ドリュー・ポメランツ)相手だったカブスとの第5戦の布陣から少し入れ替え、クリスチャン・イエリッチを2番に、ブライス・トゥラングを4番に配置。アイザック・コリンズが左翼で先発し、ブレイク・パーキンスがベンチ、ジャクソン・チューリオが右翼、サル・フレリックが中堅に回る。

1.ジャクソン・チューリオ(右翼)
2.クリスチャン・イエリッチ(DH)
3.ウィリアム・コントレラス(捕手)
4.ブライス・トゥラング(二塁)
5.アンドリュー・ボーン(一塁)
6.サル・フリーリック(中堅)
7.ケイレブ・ダービン(三塁)
8.アイザック・コリンズ(左翼)
9.ジョーイ・オルティス(遊撃)

先発降板後の投手起用は?

ドジャース:ブルペンは第1戦に向けて整っている見込みだ。佐々木朗希(23)はクローザーの最有力候補で、必要に応じて複数イニングも対応できるが、まだ連投はない。エメット・シーアンとアレックス・ベシアも信頼度の高い勝負どころの選択肢だ。前回ポストシーズンで重要だったブレイク・トライネンは今季は調子の浮き沈みがあり、当面は僅差で重要度の高い場面では起用されない見込み。

ブルワーズ:7戦制を見据えてロングリリーフ要員を優先し、NLCSでは登録を入れ替えた。右腕ニック・ミアーズを外し、代わりに右腕トバイアス・マイヤーズを加えた。一方で勝負どころの顔ぶれはほぼ固定だ。クローザーのアブナー・ウリーベは第5戦(対カブス)で自身初の複数イニングを投げ、セーブを記録したが、22球にとどまったため、登板準備はできているはずだ。シーズン中盤にオールスターのクローザーだったトレバー・メギルは終盤に屈筋の張りで約1カ月離脱したものの、第5戦ではオープナーとして圧巻の投球。試合のどこにでも組み込める。左腕ジャレッド・ケーニグは大谷翔平、フレディ・フリーマンら左打者への重要カードになりそうで、ルーキーのジェイコブ・ミジオロウスキーとチャド・パトリックもNLDSで大きく活躍した。

注目すべき負傷者は?

ドジャース:右手の骨に小さなひびを抱えているウィル・スミスは、NLDSで先発復帰しており、今後も捕手としてスタメン出場できる見込みだ。トミー・エドマンは、今季2度の負傷者リスト入りにつながった右足首の状態を引き続き見極める必要がある。レギュラーシーズンでは勝負どころで苦しんだタナー・スコットは、負傷によりNLDSの登録メンバーから外れたため、NLCSには出場できないが、ワールドシリーズまでチームが勝ち進めば復帰の可能性がある。

ブルワーズ:ブランドン・ウッドラッフは広背筋の負傷でNLDSを欠場し、いまだ投球再開には至っていないため、NLCSは不在。チームが勝ち進めば、ワールドシリーズでの復帰に向けて調整を続ける見込みだ。
カブス戦では左翼のチューリオのコンディションに注目が集まった。彼はレギュラーシーズン中に右ハムストリング(太もも裏)を痛めて1カ月離脱し、NLDS第1戦で再発させたが、全5試合で先発出場。走塁は万全ではないかもしれないものの、外野守備は問題なくこなした。
なお、NLCSのロースターは投手12人、野手14人。チューリオの再離脱への備えに加え、ドジャース投手陣との相性最適化を図っている。

調子の良い選手/良くない選手は?

ドジャース:「オクトーバー・キケ」は健在で、22打数7安打(打率.318)、4打点、5得点。ベッツもレギュラーシーズン終盤の好調を持ち込み、26打数10安打(打率.385)。
一方で大谷はNLDSで18打数1安打(打率.056)、9三振と苦しんだ。パヘスも今ポストシーズン24打数1安打(打率.042)だが、NLCS進出を決めたサヨナラエラーを誘う打球を放っている。

ブルワーズ:二塁手ブライス・トゥラングは、レギュラーシーズンではチーム屈指の打者だったが、NLDS最初の20打席で2安打にとどまっていた。それでも第5戦の七回に貴重な追加点を挙げる一発を放ち、この一振りをきっかけにしたい。
捕手ウィリアム・コントレラスはNLDSで.300/.333/.650、勝ち越し弾を2本放っている。

ファンが知っておきたいこと

・ドジャースとブルワーズがポストシーズンで最後に対戦したのは、パンデミックで短縮された2020年。ドジャースがナ・リーグ・ワイルドカードシリーズでブルワーズをスイープした。さらに2018年のNLCSの再戦でもあり、その時はドジャースが4勝3敗で勝利した。

・ドジャースは、1998〜2000年に3連覇したヤンキース以来となる、ワールドシリーズ連覇を狙っている。

・シーズンのシリーズを全勝した一方が、同年にポストシーズンで再び当たるのは今回が通算7例目。直近の例は2015年。その年メッツ相手に7勝0敗だったカブスが、NLCSでメッツに敗れた。