ドジャース、パヘスの一打でNLCS進出 ブレーブスを3勝1敗で下す

October 8th, 2026

【ドジャース3-1ブレーブス】アトランタ/トゥルイストパーク 10月7日(日本時間8日)

昨季のポストシーズンで打撃不振に苦しんだアンディ・パヘスが、大一番でチームを救った。今季の地区シリーズでは最初の2試合で7打数無安打。レギュラーシーズン終盤も左手の骨折で大半を欠場しており、不安視する声もあった。

デーブ・ロバーツ監督もパヘスの状態を懸念する場面もあったが、アトランタへ移動する前には、若き中堅手への信頼を改めて口にした。

「ワールドシリーズを制するためには、アンディがチームの一員として大きな役割を果たす必要があるし、そう信じている」

その期待に、パヘスは最高の形で応えた。

7日の第4戦、1-1で迎えた七回。ドジャースはブレーブス先発タイラー・マーレ、続くディディエ・フエンテスを攻めて満塁の好機を作る。

パヘスは、ブレーブス3番手のロバート・スアレスに対してフルカウントまで粘ると、左中間への強烈な打球を放ち、2人の走者が生還。ドジャースが3-1と勝ち越し。この一打が決勝打となり、ドジャースは4-1で勝利。シリーズを3勝1敗で制し、3年連続となるNLCS進出を決めた。

「こういう打席は好きだ。結果が出るときもあれば、そうでないときもある。でも、こういう場面で打席に立つために準備している。きょうは結果を出すことができた」とパヘスは嬉しそうに話した。

ドジャースの野球部門社長アンドリュー・フリードマンは、「私が好きな選手は、強みや目標を書き出しても、次々とそれを上回っていくような選手だ。アンディはまさにそういう選手だよ」とパヘスを称えた。

ドジャースはこれで、2025年ワールドシリーズ第2戦から続く敵地でのポストシーズン5連勝で球団記録に並んだ。また、直近11試合では10勝、直近17試合では14勝3敗としている。

このシリーズでドジャースが走者を得点圏に置いて放った安打は、それまで20打席でゼロ。パヘスの適時打が、このシリーズで初めての得点圏安打となった。

昨季はポストシーズンで50打席以上に立った選手の中で、パヘスのOPSが.211と最も低かった。その不振もあり、ワールドシリーズ第5戦では先発を外れている。それだけに、今回の一打はパヘスにとっても、大きな意味を持つ。

パヘスは昨季の悔しさを糧に努力を重ねた。今季の地区シリーズでは最初の3試合で打撃面の存在感を示せなかったが、第4戦で大仕事をやってのけた。

「このスポーツでは、過去のポストシーズンを今のポストシーズンに持ち込むことはできない。すべてが新しい章なんだ。10月にグラウンドに立つたびに、自分の物語を書き換えるチャンスがある」と」とキケ・ヘルナンデスは話す。

ブレーブス先発タイラー・マーレは、二回に2つの失策絡みで同点とされて以降、好投を続けていた。しかし、七回1死からテオスカー・ヘルナンデスに安打を許して降板。右腕ディディエ・フエンテスも2死までこぎつけたが、四球を2つ続けて満塁とした。

ここで右腕ロベルト・スアレスが登板。パヘスはフルカウントまで粘り、甘く入った速球を左中間へ。勝ち越しの2点適時打となった。

「パヘスには脱帽だよ。100マイルの速球をセンター方向へ打ち返したんだからね」とブレーブスのウォルト・ワイス監督。

第4戦を迎えるまで、ドジャースの今ポストシーズン10得点はすべて本塁打から生まれたが、第3戦でクリス・セールを相手に粘り強く打席を重ね、打線には手応えが戻っていた。

「特に、こういう大きな場面に備えて一生懸命取り組んでいる姿は本当に素晴らしい。チームが勝つために、何か特別なことをしなければならないわけじゃないと分かってきたことで、けがをする前の状態に戻ってきているんだと思う」とテオスカー・ヘルナンデスは満面の笑顔で話し、こう続けた。

「アンディ(パヘス)チームでも最高の選手の一人だ。ここまで来られたのも、レギュラーシーズンで彼が残した成績があったから。ポストシーズンでこういう場面を迎えていることは、僕にとって驚きじゃない」

ドジャースは敵地のクラブハウスでシャンパンと葉巻を手に地区シリーズ突破を祝った。

次はミルウォーキーへ向かう。フリードマンは、次のシリーズでは得点圏のチャンスをもっと生かしたいと話した。

「これは、僕たちが野球の試合に勝つために、どれだけ多くの方法を持っているかを示していると思う。ただ、できれば次のシリーズでは、もう少しチャンスを得点につなげたいね」